森町の名は、アイヌ語の「オニウシ(樹木の多くある所)」を和訳したものといわれています。その言葉を名に持つオニウシ公園の一角、国道5号沿いに建つのがこの道の駅です。北海道の町で唯一「ちょう」ではなく「まち」と読む、森町の国道側の玄関口にあたります。
屋上の展望ラウンジは無料で上がれ、正面に駒ヶ岳、眼下に噴火湾(内浦湾)、晴れた日には湾の向こうに羊蹄山や室蘭の白鳥大橋まで見渡せます。開いているのは道の駅の営業時間内だけです。
基本情報
| 所在地 | 北海道茅部郡森町字上台町326-18 |
|---|---|
| 標高 | 約47m |
| 面する道路 | 国道5号 |
| 営業時間 | 3/21〜10/20 9:00〜17:30/10/21〜3/20 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 年末年始(12/30午後〜1/3) |
| 駐車場 | 普通車90台・大型13台 |
| RVパーク | 併設なし |
| EV充電 | なし |
| 温泉 | 併設なし/最寄り:元湯神泉館 にこりの湯(約14km・車約12分)、駒ヶ峯温泉ちゃっぷ林館(約14km・車約11分) |
| 電話 | 01374-2-4886 |
| 公式サイト | 北の道の駅(公式) |
アクセスと立地
函館市街から国道5号を北へ、大沼を抜けて車で約1時間。国道278号との交差点から長万部方面へ約1kmのところにあり、道央自動車道の森ICからは車で5分ほどです。JR森駅からは歩くと20分ほどかかります。
1995年に登録された道の駅で、アーチ型の屋根が目印です。高速道路が延びてから国道を走るクルマが減り、平日の館内はのんびりしています。
オニウシ公園の桜
オニウシ公園は、森町開基110周年の記念事業として1968年に造り始め、1983年に完成した公園です。一周最大1.87kmの舗装された散策路と噴水広場があり、道の駅の駐車場から歩いてそのまま園内に入れます。
桜は千島桜やソメイヨシノのほか、森町だけに伝わる堀井緋桜・駒見桜、天の川、松月などと品種が多く、見頃は4月下旬から5月中旬です。この時期には「もりまち桜まつり」が開かれ、2026年は4月25日から5月10日まで、18時から21時にはライトアップもありました。会場は青葉ヶ丘公園とこのオニウシ公園の2か所で、合わせて約1,500本が咲きます。まつりの週末は駐車場が埋まりやすいので、朝のうちに着いておくと安心です。
直売所・グルメ
1階の物産センターの主役は、森駅の駅弁として知られる阿部商店の「いかめし」です。1903年に森駅で商売を始めた阿部商店が、戦時中の米不足のなか、豊漁だったスルメイカに米を詰めて量を補おうと考え、1941年に売り出しました。中身はもち米とうるち米で、甘辛いたれで炊き上げてあります。京王百貨店の駅弁大会では、20世紀に開かれた35回のうち32回で売上1位になりました。
ほかには、ホタテ・イカ・昆布の加工品や鮭とば、かぼちゃパイ、昆布羊羹が並び、夏は地元のトマトやカボチャ、じゃがいもも出ます。売り場はそれほど広くないので、品ぞろえを見て回るというより、いかめしを買いに寄る場所と考えるとちょうどいい規模です。
車中泊メモ
駐車場は普通車90台と広めです。大型トラックも夜に入ってくるので、寝るなら大型車の区画から離れた側に止めるのがおすすめです。燃えるごみを捨てる場所と給水設備はありません。
買い出しは、約0.6km先のセブン-イレブン渡島森店(24時間営業)がいちばん近く、同じ一角にガソリンスタンドが数軒集まっています。食料をまとめて買うなら、約1.9kmのラルズマート森店が便利です。
周辺スポット
森駅の近くにある青葉ヶ丘公園も桜の名所で、17種約1,000本が植えられています。1914年に大正天皇の即位を記念して整えられた公園で、緑色の花を咲かせる御衣黄や、道の天然記念物に指定された栗林があります。
鳥崎川をさかのぼる鳥崎渓谷八景は、入口まで約3.6km。河口から4〜12kmの間に、高さ約100mの崖が約2km続く屏風崖や、落差約10mの上大滝など八つの景色が並びます。ヒグマの出る山あいの道で、虹懸巌の付近は落石のため車両通行止めです。駒ヶ岳の西の濁川盆地には、1982年から運転を続ける北海道電力の森地熱発電所もあります。
最寄りの温泉
森の市街には日帰りで入れる温泉がなく、いちばん近い湯でも車で10分以上かかります。候補は、どちらも約14kmの2軒です。ひとつは西の濁川温泉にある「元湯神泉館 にこりの湯」。泉質はナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉(源泉49.4℃)で、内湯には42℃・43℃・45℃と温度の違う湯船が並びます。大人600円、9:00〜21:00(最終入館20:30)、不定休です。
もうひとつは、駒ヶ岳のふもとにある駒ヶ峯温泉「ちゃっぷ林館」。自家源泉のアルカリ性単純温泉(54.7℃・pH8.1)で、露天風呂から駒ヶ岳を眺められます。大人600円(2026年6月改定)、10:00〜21:00(1〜3月の平日は20時まで)、不定休。大沼・函館方面へ戻るならちゃっぷ林館、山あいの温泉街の風情を味わうなら濁川と、行き先で選んでください。
まとめ
屋上で駒ヶ岳を眺めて、いかめしを一つ買う。長居をしなくても、森町に寄ったという手ごたえが残る道の駅です。桜の季節なら、公園をひと回りする時間も取っておきたいところです。