洞爺湖というと、湖畔の温泉街を思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、この道の駅はそのイメージとは少し違う場所に立っています。湖から北へ上がった標高270メートルほどの高原地帯、なだらかな畑がどこまでも続く一角です。国道230号を走ってくると、ふいに視界が開けます。南を振り返れば洞爺湖が青く沈み、北を向けば羊蹄山が畑の向こうにそびえます。海のそばでも湖畔でもない、農村の真ん中にある道の駅です。
南に洞爺湖、北に羊蹄山。畑の広がる高台から、北海道を代表する二つの景観を一度に見渡せます。日本で最初に認定された洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークの、北の玄関口にあたる道の駅です。
基本情報
| 所在地 | 北海道虻田郡洞爺湖町香川9番地4 |
|---|---|
| 標高 | 273m |
| 面する道路 | 国道230号 |
| 営業時間 | 8:30〜17:00(4〜10月)/9:00〜16:00(11〜3月)※レストラン11:00〜15:00 |
| 定休日 | 4〜10月なし/11〜3月は火曜 |
| 駐車場 | 大型3台・普通車50台 |
| RVパーク | 併設なし |
| EV急速充電 | なし |
| 温泉 | 併設なし/最寄り:洞爺湖温泉(ナトリウム・カルシウム–炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉) |
| 電話 | 0142-87-2200 |
| 公式サイト | 北の道の駅(公式) |
アクセスと立地
札幌方面から国道230号を南下し、中山峠を越えて洞爺湖へ向かう途中に位置します。湖畔の温泉街まで下りる手前、いわば洞爺湖の「玄関口」にあたる高台です。施設の南側には展望台が隣接していて、洞爺湖と中島、その奥に連なる山々を一望できます。反対の北側には羊蹄山。蝦夷富士と呼ばれるその整った姿を、手前に広がる畑ごしに眺められるのが、この駅ならではの構図です。同じ羊蹄山でも、ニセコ側から見る角度とはまた表情が違います。
駐車場は普通車50台で大型は3台と、やや小ぶりです。峠越えのあとにひと息つくには、十分な広さがあります。
直売所・グルメ
館内の物産直売コーナーは、洞爺湖町でとれた農産物や加工品を、生産者名を明示して並べているのが特徴です。誰がつくったかがわかる形で売られているので、選ぶ側にも安心感があります。洞爺湖町は火山灰質の土壌に恵まれた畑作地帯で、季節ごとに地物の野菜が入れ替わっていきます。
食事・休憩コーナーからは、田園の向こうにそびえる羊蹄山を眺めながら食事ができます。メニューは洞爺の地場野菜をふんだんに使ったものが中心で、その時期の畑の恵みが皿に反映されます。峠のドライブインとは一味違う、農村の食卓に近い品揃えです。
周辺スポット
すぐ近くには、洞爺財田自然体験ハウスがあります。洞爺湖の成り立ちや周辺の自然を紹介する施設で、クラフト体験のほか、そば打ちやうどん打ちも体験できます。入場は無料です。雨の日や、ドライブの合間に手を動かして過ごしたいときに立ち寄りやすい施設です。
国道230号をそのまま下りれば、洞爺湖温泉街です。春から秋にかけては毎晩のように湖上で花火が打ち上げられる「洞爺湖ロングラン花火大会」で知られ、湖畔には手湯や足湯が点在しています。少し足を延ばせば有珠山ロープウェイや昭和新山もあり、この駅を起点に洞爺湖カルデラの見どころを回っていけます。
洞爺湖は周囲およそ43キロメートル、火山活動によってできたカルデラ湖で、中央には中島が浮かんでいます。この一帯は、洞爺湖・有珠山・昭和新山を含む「洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク」に指定されています。2009年に日本で初めてジオパークに認定された土地のひとつで、噴火を繰り返してきた大地と、そこに暮らす人々の共生を今に伝えています。とうや湖は、そのジオパークの北の入り口にあたる高台でもあります。
最寄りの温泉
日帰りで湯に浸かるなら、湖畔まで下りた洞爺湖温泉が近いです。泉質はナトリウム・カルシウム–炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉で、肌の余分な皮脂を落としてすべすべにする「美肌の湯」として知られています。塩化物が汗の蒸発を抑えるため、湯上がりに体が冷めにくいのも特徴です。1910年の有珠山噴火とともに湧き出した、誕生年のはっきりした比較的新しい温泉でもあります。日帰り入浴を受け付けているホテルが温泉街にいくつもあり、湖を見ながら湯に浸かれる宿も多いです。
まとめ
とうや湖は、洞爺湖と羊蹄山という北海道を代表する二つの景観を、畑の広がる高台から同時に楽しめる道の駅です。湖畔の賑わいに下りる前の、静かなひと息にちょうどよい場所です。展望台からの眺めと、生産者の顔が見える直売所。春には残雪をいただく羊蹄山、秋には実りの畑と、季節ごとに表情を変える田園風景も見どころになります。派手さはありませんが、洞爺の土地の味と景色が素直に詰まった駅です。
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