「望羊」は羊蹄山を望むことから付いた名です。所在地の喜茂別は、アイヌ語の「キムンペッ(山・に入る・川)」または「キモペッ(山奥・にある・川)」に由来するとされ、町は「キムオペツ(山奥にある川)」から転じたと説明しています。
1993年4月、全国で最初に登録された道の駅のひとつです。前身は1965年に開かれた「中山峠キャンプ村」で、峠の休み場としての歴史は道の駅より古くからあります。
基本情報
| 所在地 | 北海道虻田郡喜茂別町字川上345番地 |
|---|---|
| 標高 | 約837m |
| 面する道路 | 国道230号 |
| 営業時間 | 4〜10月 8:30〜17:30/11〜3月 9:00〜17:00(レストランは11:00〜15:00ラストオーダー) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 駐車場 | 普通車190台・大型12台 |
| RVパーク | 併設なし |
| EV充電 | なし(全国道の駅連絡会の設備一覧) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り:豊平峡温泉(約18km・札幌市南区定山渓) |
| 電話 | 0136-33-2671 |
| 公式サイト | 北の道の駅(公式) |
アクセスと立地
札幌の中心部から国道230号で約60分、定山渓温泉を過ぎて山を上りきった所にあります。定山渓の中心からも喜茂別の市街からも、それぞれ約20km。留寿都側へ下れば、約29kmで道の駅230ルスツです。
道の起源は1871年に東本願寺が開いた本願寺道路で、1885年に中山峠と名付けられました。いまのルートが全線開通して冬も通れるようになったのは1969年のことです。薄別から峠までの8kmにカーブが128か所、最大勾配は12%あり、10月から5月はスタッドレスタイヤが欠かせません。
峠の名物あげいも
あげいもは、ゆでたじゃがいもに甘い衣をつけて揚げ、1本の串に3個刺したものです。1968年に峠で働いていた女性がアメリカンドッグをヒントに考えたのが始まりで、いもは男爵いもを使っています。2024年度には文化庁の「100年フード」(未来の100年フード部門)に選ばれました。1本500円です。
テイクアウトの窓口には、じゃがバタコロッケ(450円)、中山チキン(750円)、いももち(400円)、中山天空コーヒー(500円)も並びます。昼どきは観光バスが次々に入り、あげいもの売り場に列ができます。晴れていれば、揚げたてを手に正面の羊蹄山を眺められます。
直売所・グルメ
1階の売店は2023年7月にリニューアルして「北海道プロデュース230」と名前を変え、北海道にちなむ商品を1,000点以上そろえています。豆の品ぞろえが多く、13種類以上が並びます。2026年7月には、ガラナ飲料の「中山ガラナ」が新しく加わりました。
2階はレストラン「ふさまる食堂 中山峠 総本店」で、ラーメン、カレー、そばを出しています。営業は11:00〜15:00(ラストオーダー)と昼だけです。2026年は7月から期間限定で夕張メロンのソフトクリームも売られています。
車中泊メモ
標高800mを超える峠なので、真夏でも夜は冷え、霧が出る日も多くなります。駐車場には傾斜があり、寝るなら平らな区画を探してください。休日の昼は混み合いますが、夜は通る車が減って静かです。夜に使えるトイレは個室が少なめです。
峠には道の駅の売店のほかに店がなく、コンビニとガソリンスタンドはどちらも約20km先です。喜茂別側ならセイコーマート喜茂別店(6:00〜23:00、年中無休)、札幌側なら定山渓の温泉街で買い出しと給油ができます。
周辺スポット
札幌側へ下った豊平峡ダムは、紅葉の名所として知られます。ダムまでは一般の車では入れず、手前の駐車場から電気バスで向かいます。2026年は8:45〜16:00の運行で、大人往復1,000円、10月1日〜11月3日の紅葉の時期は1,200円です。
道の駅の隣にある中山峠スキー場(標高830m)は、初すべりの時期と春スキーの時期だけ営業する小さなスキー場です。峠を越えて喜茂別側へ下ると、じゃがいも畑の広がる畑作地帯に出ます。
最寄りの温泉
いちばん近いのは、札幌側へ約18kmの「豊平峡温泉」です。日帰り専用の温泉で、源泉100%かけ流し。泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、源泉温度は51.5℃あります。10:00〜22:30(最終受付21:45)、年中無休、大人1,300円です。
定山渓の温泉街に入れば、「湯の花 定山渓殿」(塩化物泉、10:00〜21:00)など日帰りで入れる湯がいくつもあります。留寿都側へ下る場合は、約30km先のルスツ温泉(水曜休み、村外500円)が近い湯です。京極温泉は改修のため、2026年9月1日から11月末まで休館しています。
まとめ
峠を越えるなら、ここで一本のあげいもを。札幌と洞爺湖・ニセコ方面のどちらへ向かうにしても、中山峠はその境目で必ず通る場所です。