「海山」と書いて「みやま」と読みます。熊野古道伊勢路の馬越(まごせ)峠の登り口にあり、峠を越える道は、伊勢路でいちばんといわれる石畳と尾鷲(おわせ)ヒノキの林を抜けて、尾鷲駅まで約5km続きます。
峠道の途中にトイレはないので、歩き出す前に道の駅で済ませておくと安心です。道には100mごとに道標が立っています。
基本情報
| 所在地 | 三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀(あいが)1439-3 |
|---|---|
| 標高 | 17m |
| 面する道路 | 国道42号 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 1月1日 |
| 駐車場 | 普通車24台(うち身障者用2台)・大型車8台 |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | 急速(CHAdeMO 50kW)1基・24時間 |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=きいながしま古里温泉(約16km・ナトリウム-炭酸水素塩泉) |
| 電話 | 0597-32-3553 |
| 公式サイト | 中部地方整備局(海山) |
2026年10月時点の情報です。
馬越峠を歩く
馬越峠は2004年7月に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された峠で、標高は325m。石畳は約2km続き、道幅は一間半(約2.7m)と広めにとってあります。峠を越えてJR尾鷲駅まで歩くと2時間30分ほどです。
途中の夜泣き地蔵と呼ばれる場所には、明治のころまで旅の安全を祈る石の地蔵がありました。いまは自然石がまつられ、子どもの夜泣きが治るよう祈る人が多かったことから、この名で呼ばれるようになりました。峠から尾根を約2.4km登れば標高599.2mの便石山(びんしやま)で、山頂近くの展望地「象の背(ぞうのせ)」は柵がないので、足元に気をつけたい岩場です。
食堂と売店
道の駅は2020年5月に改装し、食堂は25席の食券制です。名物はさんまたつた丼で、ひもの定食やまぐろ丼もあり、7月から9月ごろには、みかんフロート(400円)が出ます。売店では海山ブッセなどの菓子や地元のトマトも買えます。
アクセスと立地
紀勢道の海山ICからは約3km、5分ほどで国道42号沿いに着きます。峠道の入口に近く、観光の案内でも、歩く人の車はこの道の駅に置くよう勧めています。
「海山」は、1954年に引本(ひきもと)町・相賀町・船津(ふなつ)村・桂城村が合わさってできた町の名で、海と山の両方を持つ町という意味でつけられました。2005年に紀伊長島町と合わさり、いまは紀北町です。
周辺スポット
権兵衛屋敷と回遊式の日本庭園がある種まき権兵衛の里は、約1.8km。権兵衛は上村権兵衛という江戸時代の人で、砲術の名手として馬越峠にすみついた大蛇を鉄砲で退治したと伝わり、「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の俗謡で全国に名が知られました。入園は無料で9時から17時まで、月曜と祝日、12月29日から1月3日は休み。駐車場は109台です。宝泉寺(約1.4km)には権兵衛の顕彰碑があり、権兵衛が肌身離さず持っていたという「ズンベラ石」も残っています。
銚子川(ちょうしがわ)は全長約17km。花崗岩の砂が水をこして底まで透け、「奇跡の川」と呼ばれます。河口では、川の水と満ちてくる海の水が層になって揺らめく「ゆらゆら帯」が見られます。支流の魚飛渓(うおとびけい)はアユやアマゴが飛び交うことから名がつき、夏は臨時の駐車場が開いて、道ばたに車は止められません。
尾鷲側へ約9km走れば、三重県立熊野古道センターがあります。直径約3mの地形模型や、伊勢路の6つの場面を再現したジオラマがあり、9時から17時まで(休館は12月29日から1月1日)。
車中泊メモ
急速充電器は2025年11月からeMPの充電スポットになっています。ファミリーマートみやま相賀店と、ENEOSのガソリンスタンド2軒は、どれも2kmほど先の国道沿いです。
近くの湯
峠歩きのあとに近くて便利なのは、南へ約9kmの夢古道おわせにある夢古道の湯。温泉ではなく海洋深層水の風呂で、大人は平日700円、土日祝750円、10時から21時30分(受付21時)まで、休みはありません。
天然温泉なら、北へ約16kmのきいながしま古里温泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)がいちばん近く、火曜が休みです。