江戸時代の初めに開かれた棚田「あらぎ島」の展望所まで、歩いて10分ほどの道の駅です。売店には棚田の名を付けた「あらぎ島饅頭」があり、ここでしか買えません。店で作る豆腐とこんにゃくも名物です。
毎年夏に創業祭があり、2026年は7月19日に、店の豆腐やこんにゃくを数量限定の特別価格で売り、ガラガラ抽選会も開きました。急速充電器(CHAdeMO)も1基あり、夜中でも充電できます。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県有田郡有田川町大字三田664-1 |
|---|---|
| 標高 | 249m |
| 面する道路 | 国道480号 |
| 営業時間 | 3〜10月 10:00〜17:30、11〜2月 10:00〜17:00(飲食コーナーは11:00〜16:30) |
| 定休日 | 火曜・年末年始 |
| 駐車場 | 23台(うち身障者用2台) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | CHAdeMO急速 1基(50kW・24時間・有料) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=歴史ロマンの湯 しみず温泉(約2.8km・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉) |
| 電話 | 0737-25-0088 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(あらぎの里) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
阪和自動車道の有田ICから県道吉備金屋線と国道480号を通って約31km、車で50分ほどかかります。京奈和自動車道のかつらぎ西ICからは60分ほど。国道480号を上流(東)へ約4.5km進むと道の駅 しみず、下流(西)へ約24.7km戻ると、有田IC寄りの金屋(かなや)の町にある道の駅 明恵ふるさと館です。
こんにゃくうどんと手作りの豆腐
飲食コーナーの看板は、店で作るこんにゃくを入れたうどんと「あらぎ定食」です。売り場にはあらぎ豆腐と田舎こんにゃくのほか、あらぎ味噌、紀州地鶏、清水の米、卵、漬物、季節の野菜が並びます。有田川町は山椒の生産量が日本一で、地元のぶどう山椒を使った品も多くそろいます。紀州の手すき和紙「保田紙」も、ここで買えるみやげのひとつです。
車中泊メモ
駐車場は身障者用を含めて23台と小さく、大型車の区画は分けられていません。夜も停められますが、このあたりにコンビニはなく、いちばん近いのは約25km戻った金屋の町のファミリーマート有田川金屋店です。ガソリンは上流へ約2.9kmのapollostation清水町SSで入れられます。営業時間は出かける前に調べておくと安心です。
周辺スポット あらぎ島の棚田
展望所は道の駅から約700m、高野街道と龍神街道が分かれる角にあります。車なら2分ほどで、展望所の駐車場から100mほど歩きます。見学は無料です。
あらぎ島は漢字で「蘭島」と書きます。文化7年(1810年)の地誌『山保田続風土記』では「あららぎ」と読みが振られていて、川沿いの耕地を指す「島」と合わせた「あららぎ島」が縮まり、今の呼び名になったとされます。地名そのものは平安時代、長久3年(1042年)の高野山の文書にすでに見えます。
田を開いたのは江戸時代初めの大庄屋、笠松左太夫です。明暦元年(1655年)には近くの川に井堰を設けて用水を引き、この水路は今も棚田を潤しています。1999年に「日本の棚田百選」に選ばれ、面積は約2.3ha。2013年10月には周りの集落を含めて「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として、国の重要文化的景観になりました。
水を張った田が空を映す4月下旬から6月上旬と、稲が黄金色になる9月上旬から中旬が撮りどきで、冬は年に数回、雪をかぶった姿も見られます。田んぼは個人の土地なので、中には入れません。
国道480号を下流へ約14km戻ると粟生(あお)の集落です。有田川と四村川の合流点に立つ「粟生の巌(あおのいわお)」は高さ25mの岩で、神亀4年(727年)創建と伝わる岩倉神社の秋季大祭(10月15日)には、神社から岩へ神様が渡る「渡御」が行われます。同じ集落の吉祥寺薬師堂は室町時代の1427年に建てられた茅葺きのお堂で、国の重要文化財です。
最寄りの温泉
上流へ約2.8km走ると歴史ロマンの湯 しみず温泉です。19.8℃のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉を温めて使う天然温泉で、2024年に新しい浴場ができました。木曜が休みなので、火曜定休のこの駅とは休みが重なりません。
まとめ
棚田の写真を撮りに来た日も、帰りに豆腐とこんにゃくを一つずつ。山の店の手作りは、家に帰ってからの食卓でうれしい土産になります。