「のもん」は、この村の言葉で「村のもの」。その名を付けた直売所「のもん市場」には、村でとれた宇治茶の茶葉や原木しいたけ、村の母親たちが作る「オカン弁当」が並び、茶葉は試飲してから選べます。
道の駅の甘味処「村茶屋」のいちばん人気は、品種「おくみどり」の一番茶を使う「村抹茶ソフト」(600円)で、多い日は1日1,400本出ます。2019年のJAF「道の駅ひんやりスイーツ総選挙」では西日本1位になりました。
基本情報
| 所在地 | 京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102 |
|---|---|
| 標高 | 111m |
| 面する道路 | 国道163号 |
| 営業時間 | のもん市場 9:00〜18:00、村茶屋 9:30〜17:00、つちのうぶ 朝ごはん 8:00〜10:00(土日祝は7:30〜)・ランチ 11:00〜16:00 |
| 定休日 | 年中無休(6月第3水曜・12月第2水曜を休館日とする案内もあり) |
| 駐車場 | 普通車113台・大型車15台 |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | CHAdeMO急速 1基(50kW・24時間・有料) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯(約3.8km・ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉) |
| 電話 | 0743-93-1392 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(お茶の京都 みなみやましろ村) |
2026年10月時点の情報です。
宇治茶をつくる村
南山城村は宇治茶の産地で、2024年(令和6年)の荒茶(あらちゃ・仕上げ前の茶)の生産量は455.8t。京都府全体の約18%にあたり、和束町に次ぐ府内2位です。とれた茶の多くは宇治へ出荷され、「宇治茶」の名で売られてきました。
高尾・今山・田山・童仙房(どうせんぼう)の4地区の斜面に広がる茶畑は、2015年に京都府の景観資産に登録されました。
村がつくった道の駅
2017年4月の開業です。国道163号のバイパスができるのに合わせて、駐車場とトイレは京都府、売り場や食堂の建物は村が整え、運営は村が全額を出してつくった会社が担っています。開業前の半年間は村の人たちが毎月のワークショップで商品を考え、定食は村の女性たちが家での食べ方を持ち寄って決めました。店づくりのノウハウは、高知の道の駅 四万十とおわを運営する会社から学んでいます。
2024年度は約62万人が訪れ、売上は約7.2億円。運営会社は、高齢の村民への宅配も続けています。雑誌の「道の駅 最強ランキング」(晋遊舎・2024年)では全国1位に選ばれました。
つちのうぶと売り場
食堂「村風土食堂 つちのうぶ」の名は「土の産(うぶ)」、村の気候と土と水から生まれたもの、という意味です。いちばんの名物のお茶づくし御膳(1,600円・数量限定)は、お茶で炊いたご飯に抹茶の衣の天ぷらをのせた天重に、茶そば、茶の佃煮、季節の甘味が付きます。3日間煮込む村カレーもあり、朝は茶粥(ちゃがゆ)御膳を出します。
のもん市場には、鹿や猪の冷凍ジビエもあります。村茶屋のむらちゃプリンは抹茶とほうじ茶の2種類で、700個売れる日もあります。
アクセスと立地
国道163号に面していて、名阪国道の大内ICからは約12km。JR関西本線の月ヶ瀬口駅は京都府でいちばん東にある駅で、道の駅を見下ろす高台にあり、歩いて10分ほどです。
周辺スポット
奈良県側の月ヶ瀬梅林(約8.7km)は国の名勝で、白梅と紅梅あわせて約1万本が植わっています。
童仙房(約10.3km)は、明治の初めに標高約500mの山の上の平地を切り開いた開拓の集落です。煎茶の輸出が伸びた時代に開かれ、いまも水田と茶畑が隣り合う景色が残ります。
隣の笠置町の笠置寺(約11.7km)は、白鳳時代の開山と伝わる寺で、高さ15mの巨石に刻まれた弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)が本尊です。十三重塔(じゅうさんじゅうのとう)は国の重要文化財。笠置山(289m)は1932年(昭和7年)に国の史跡名勝になりました。入山料は大人500円です。
車中泊メモ
急速充電器は、駐車場のいちばん奥の国道側。駐車場は夜も使えます。給油は笠置寄りのSOLATO南山城SS(約4.1km)。ほかの道の駅は県境の向こうになり、三重県の道の駅 あやまが約21.8km、道の駅 いがが約25.2km、奈良の道の駅 針テラスが約31.1kmです。
県境を越えた湯
いちばん近い日帰り湯は、県境を越えて三重県伊賀市に入った島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯(約3.8km)。「やぶっちゃ」は島ヶ原の言葉で「みんな」の意味です。泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉で、館内の「こっとの湯」には一年中36.7℃の源泉を100%かけ流しています。大人900円、10時から21時(受付20時30分まで)、火曜休み(祝日は営業)。露天風呂、寝湯、サウナがあり、男女の浴室は日替わりです。
月ヶ瀬梅林のある奈良市月ヶ瀬の梅の郷 月ヶ瀬温泉は弱アルカリ性単純泉で、大人800円。こちらも火曜が休み(祝日と2〜3月、年末年始は営業)なので、祝日以外の火曜はどちらも休みです。古い温泉案内に載っている笠置町の笠置いこいの館は閉館しています(2026年10月時点)。
まとめ
名阪国道へ抜ける前にここで茶葉を買っておけば、伊賀や奈良の宿でも、この村のお茶をいれて飲めます。