参詣者がはじめて熊野本宮を望み、ひれ伏して拝んだことから「伏拝(ふしおがみ)」と呼ばれる地の道の駅です。月経のため本宮へ参れなかった和泉式部が、ここから拝んで歌を詠んだという言い伝えも残ります。
駐車場は52台と広く、館内のイートインは持ち込みもできます。外には芝生の広場とベンチがあり、EVの急速充電(CHAdeMO・最大50kW)は24時間受け付けています。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県田辺市本宮町伏拝904-4 |
|---|---|
| 標高 | 76m |
| 面する道路 | 国道168号 |
| 営業時間 | 9:00〜18:00 |
| 定休日 | 第2・第4水曜(月により変更あり)、1月1日〜3日 |
| 駐車場 | 普通車50台・大型車2台・身障者用2台 |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | CHAdeMO急速 1基(最大50kW・24時間・有料) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=うらら館 蘇生の湯(約4.3km・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉) |
| 電話 | 0735-43-0911 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(奥熊野古道ほんぐう) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
国道168号の本線から発心門(ほっしんもん)王子の方へ分かれる角にあり、本線からは少し奥に入るので、通り過ぎないよう気をつけたい場所です。紀勢自動車道の上富田ICからは国道311号経由で約57km。新宮側からは、熊野大泊(おおどまり)ICから国道42号と168号で約54km、1時間10分ほどです。
熊野本宮大社までは約3.1km。道の駅 熊野古道中辺路へは約27.4km、熊野川沿いの道の駅 瀞峡街道 熊野川へは約22.5km、奈良県の道の駅 十津川郷(とつかわごう)へは約22.9kmです。
伏拝王子と館内の展示
伏拝王子跡へは、道の駅から車で10分ほど、歩いて30分ほど。1239年(延応元年)の銘がある和泉式部の供養塔が立ち、歌を詠んだその夜、夢に熊野権現が現れて参詣を許したと伝わります。ただ「伏拝」という地名は中世の参詣記には見えず、1730年(享保15年)の『九十九王子記』が初出です。
館内の展示コーナーには、後鳥羽院の熊野詣に同行した藤原定家の記録『熊野御幸記(くまのごこうき)』のパネルと絵巻があります。
Aコープとめはり寿司
館内にはAコープの店が入っていて、弁当や食料品がまとめて買えます。めはり寿司(3個500円)は、おにぎりを高菜の浅漬けで包んだ熊野・吉野地方の味で、きつねや山菜のうどん・そばと組んだめはりセットは1,000円。地元の音無茶(おとなしちゃ)を使ったほうじ茶ソフト(500円)は一年じゅう売っています。
豆の種類が多く、黒大豆や小豆、白花豆(しろはなまめ)などが並びます。地元の野菜は午前中に売り切れることが多いので、狙うなら早めに。
車中泊メモ
2021年4月には感染対策として、毎日18時30分から翌朝8時まで駐車場を閉め、車中泊を控えるよう告知していました。その後の扱いについての告知は出ていないので(2026年10月時点)、夜を過ごすつもりなら前もって電話で聞いておきたいところです。ガソリンは国道168号を本宮側へ下った所にENEOSのスタンドがあります。大手チェーンのコンビニは本宮の町にもなく、小さなYショップがある程度です。
周辺スポット
熊野本宮大社は、社伝では崇神(すじん)天皇の時代に熊野川の中洲、大斎原(おおゆのはら)に建てられました。1889年(明治22年)8月の大水害で社殿の多くが流され、残った上四社(かみししゃ)を今の場所へ移しています。参拝は8時から17時、駐車場は無料です。約4.2kmの大斎原には、高さ33.9m・幅42mの大鳥居が2000年(平成12年)に建てられました。
約4.6kmの発心門王子は格の高い五体王子の一つで、ここから本宮大社までは古道で約6.9km、歩いて2時間半ほど。道の駅の案内では、歩くなら車は大社の近くに置き、龍神バスで発心門王子へ上るのがすすめられています。
最寄りの温泉
本宮行政局のそばのうらら館 蘇生の湯が約4.3km。ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、大人210円と安い分、タオルや石けんは置いていません。15時から20時(受付19時30分)まで、水曜と不定期の日が休みです。
約9.9kmの湯の峰(ゆのみね)温泉は、4世紀ごろ見つかったとされ「日本最古の湯」とも呼ばれます。川沿いの湯筒(ゆづつ)では約90℃の湯で卵や野菜をゆでられ、参詣道の一部として世界遺産になった「つぼ湯」は、入浴できるただ一つの世界遺産です。つぼ湯は大人800円で30分交替。湯は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉です。隣の公衆浴場は一般湯が400円で、6時から21時まで開いています。
まとめ
めはり寿司を一つ包んでもらい、伏拝王子まで30分の坂道を歩く。古道のほんの一区間でも、本宮を望む場所までは自分の足でたどり着けます。