海の中に大小40余りの岩の柱が、約850mにわたって一列に並ぶ国の名勝・天然記念物「橋杭岩(はしぐいいわ)」。日本の朝日百選にも選ばれたこの岩の列を、道の駅の2階の展望デッキから見渡せます。
軽食コーナーの看板は、地元産のポンカンを使ったソフトクリーム。館内には橋杭岩のジオラマもあり、岩がどう並んでいるのかを上から確かめられます。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1549-8 |
|---|---|
| 標高 | 2m |
| 面する道路 | 国道42号 |
| 営業時間 | 9:00〜18:00(10〜3月は17:00まで) |
| 定休日 | なし(年中無休) |
| 駐車場 | 普通車45台・大型車6台(無料) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | CHAdeMO急速 1基(最大50kW・24時間・有料) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=大江戸温泉物語 南紀串本(約1.4km・含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉) |
| 電話 | 0735-62-5755 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(くしもと橋杭岩) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
所在地の鬮野川は「くじのかわ」と読みます。紀勢自動車道は今のところすさみ南ICが終点で、そこから約26.8km。その先の串本IC(仮称)までの区間は、2027年夏の開通が見込まれています(2026年10月時点)。
大阪方面から来る場合、終点の一つ手前のすさみICからすさみ南ICまでの下り線は、2026年9月14日から12月18日まで、新しい道路へつなぐ工事のため終日通行止めです。この間はすさみICで降り、国道42号などで串本へ向かいます。
橋杭岩の成り立ちと伝説
岩の正体は、約1400万年前に泥岩の地層の割れ目へ入り込み、冷えて固まったマグマです。大地が持ち上がったあと、軟らかい泥岩だけが波に削られ、硬い石英斑岩(せきえいはんがん)が壁のように残りました。それが風雨で割れ、今の柱の列になっています。一帯は吉野熊野国立公園の区域です。
潮が引くと岩の根元まで歩いて行け、平らな岩場には潮だまりができます。岩場に散らばる大きな転石は、1707年の宝永地震の津波で動いたとする調査があり、石にくっついていた生き物の遺骸の年代も1700年代を示しています。
言い伝えでは、弘法大師と天邪鬼(あまのじゃく)が、一晩で沖の大島まで橋を架けられるかを賭けました。天邪鬼が鶏の鳴きまねをして夜明けと思わせたため、大師は作りかけのまま立ち去り、杭だけが残ったといいます。
売店と軽食
建物の中は売店と、ソフトクリームや軽食を出すファストフードのコーナーで、食事どころのレストランはありません。ソフトクリームはポンカンのほかに、キンカンや、串本だけで作られているサツマイモ「ナンタン蜜姫」の味が並んだこともあります。
売店には、うつぼの揚げ煮、マグロの胃の加工品、クジラの皮、浜ゆでの貝など、串本の海のものを加工した品が多く並びます。
車中泊メモ
観光バスが着く時間帯は、駐車場も売店も一気に混み合います。給油は約0.3kmの浜口石油 セルフ串本SS、コンビニは町なかのローソン串本町串本店(約2.2km)が近くです。
ほかの道の駅は、古座川をさかのぼる道の駅 虫喰岩まで約9.2km、西の道の駅 すさみまで約26.4km。
周辺スポット
本州最南端の潮岬(約6.4km)には、海抜100mの展望台をもつ潮岬観光タワーがあり、9時から17時まで、本州最南端訪問証明書を発行しています。海中展望塔と水族館のある串本海中公園(約10.7km)は、大人2,000円、水族館だけなら1,600円です。
伝説で橋を架けようとした大島の樫野(かしの)には、1890年(明治23年)に沖で遭難したトルコの軍艦エルトゥールル号を伝えるトルコ記念館(約12.6km・入館500円)と、日本で最初の石造灯台とされる樫野埼(かしのざき)灯台があります。道の駅の売店にトルコの雑貨が置かれているのも、この町とトルコの縁から。
町なかの無量寺には、江戸時代の絵師・長沢芦雪(ろせつ)の障壁画を収めた串本応挙(おうきょ)芦雪館(約2.2km)があります。
串本の町の日帰り湯
ホテルの大浴場を予約なしで日帰り客に開けているのが、道の駅から約1.4kmの大江戸温泉物語 南紀串本。朝7時から10時と、15時から24時(最終受付22時)に入れて、大人1,250円(繁忙日1,450円)です。湯は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉を加温・循環したもので、露天風呂もあります。
姫(ひめ)地区の弘法湯(約1.5km)は、もとは地区の共同湯でした。2022年に一棟貸しの日帰り温泉になり、10時から17時まで、大人1,200円で予約して入ります。湯は単純泉で、水曜と木曜が休みです。
まとめ
根元まで歩けるかどうかは、その日の潮しだい。寄る時刻は、天気予報より先に潮見表を見て決めておくと外れがありません。