ポップアップルーフを開けた旅先のハイエース
私のハイエースは2018年式で、キャンパー仕様にカスタムして家族と日本を旅しています。全国の道の駅を巡っていると、高速道路の長距離移動は旅そのものの一部になります。
そんな旅のなかで、走りに関する装備で一番重宝しているのが、後付けのクルーズコンピューター、いわゆるクルコンです。新車の時から付けてもらって、気づけば約8年。その間、故障は一度もありませんでした。
この記事では、取り付け直後の感想ではなく、8年使い続けて分かったことを書きます。効く場面も、使わない場面も、まとめて書きました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| 製品 | ピボット 3-drive・α(スリードライブ系/スタンダードモデル 3DA と推定)+ 別売リモートスイッチ |
| 取り付けた車 | 2018年式 ハイエース(キャンパー仕様) |
| 取り付け | キャンピングカーメーカーに依頼し、納車時から装着 |
| 価格 | 税抜 47,000円(取り付け込み・当時の価格) |
| 使用期間 | 約8年(2018年〜2026年) |
| 故障・不具合 | なし(8年間で一度もなし) |
| 主な使い方 | 高速道路での長距離移動(全国の道の駅巡り、四国遍路など) |
| スロコン設定 | スポーツモードのSP2 |
| その設定での燃費 | 約7km/L |
商品ページ:ピボット スリードライブ(Amazon)
以下、章ごとに分けて書いていきます。先に結論だけ言えば、派手な装備ではありませんが、長距離を走る私の旅には欠かせない存在になりました。
第1章 なぜ新車の時から付けたのか
私の旅は、目的地に着くまでの移動距離が長くなりがちです。道の駅を巡りながら県をまたいで走る日もあれば、四国遍路のように何日も走り続ける旅もあります。
当時、私が買った2018年式のハイエースには、クルーズコントロールは付いていませんでした。当時のトヨタセーフティセンスにもレーダークルーズは含まれていなかったので、クルコンがほしければ後付けするしかなかった、という時代です。
そういう旅では、アクセルを踏み続ける時間がどうしても長くなります。だからクルコンは「いつか付ければいい装備」ではなく、納車の時点から付けておきたい装備でした。
結果として、この判断は正解でした。8年経った今も、走りの装備のなかで一番重宝しているのはこのクルコンです。長距離が楽になった、というのが一番シンプルな理由です。
第2章 取り付けはキャンピングカーメーカーに依頼しました
取り付けは自分では行わず、キャンピングカーメーカーにお願いしました。納車の時にはすでに装着された状態で、最初の運転からそのまま使えました。
価格は税抜47,000円でした。取り付け込みの、当時の価格です。8年間故障なく使えていることを考えると、私としては十分に元が取れた買い物だったと感じています。

シフトレバー脇に取り付けたコントローラー。表示はSP2
第3章 クルーズの操作は、手元の丸いスイッチで
操作で工夫したのが、別売のリモートスイッチです。丸いスイッチを、ワイパースイッチ(レバー)の裏あたりに貼り付けています。
この位置だと、運転しながら手元でクルーズのセットと解除ができます。コントローラーのボタンまで手を伸ばさなくていいので、高速道路での操作が自然にできます。取扱説明書でも、リモートスイッチ(品番LSW)はワイパーレバーへの取り付けが可能とされています。

ワイパーレバーの裏側に貼り付けた丸いリモートスイッチ
取扱説明書で確認したクルーズ側の仕様
設定速度:設定できる速度は約30〜140km/hです。
速度の調整:走行中にスイッチを1回押すごとに、2km/h刻みで速度を変えられます。
解除:ブレーキを踏めば、クルーズはすぐに解除されます。
復帰:解除したあと、条件がそろえば解除前の速度に戻すリジュームもできます。
数字だけ見ると地味ですが、長距離ではこの「少しずつ速度を合わせられる」「踏めばすぐ解除される」という素直さが安心につながります。
第4章 スロコンは、SP2で使っています
この製品には、クルーズだけでなくスロットルコントローラー(スロコン)の機能も入っています。取扱説明書では、スポーツモード7段階(SP1〜SP7、数字が大きいほどレスポンスが高い)、ECOモード5段階(Ec1〜Ec5、数字が大きいほどレスポンスが低い)、ノーマルの、3モード12段階となっています。
現在はスポーツモードのSP2で使っています。始動時のモードは前回の設定を引き継ぐ仕組みなので、普段はこのSP2で固定して使っています。
スポーツ7段階では下から2番目で、ノーマルの少し上というマイルド寄りの設定です。
燃費を考えてこのマイルド寄りの設定にしていますが、それでも燃費は約7km/Lです(笑)。それでも長距離の走りやすさを考えて、この設定から変えていません。
車重のあるキャンパー仕様のハイエースにとって、燃費とパワーのバランスがちょうどいい設定だと感じています。

表示はSP2。本体は3-drive・REMOTE
第5章 エコモードでは、坂を登れませんでした
スロコンをエコモードにしてみたことがあるのですが、全然走らなくて、坂を登れませんでした(笑)
あとから取扱説明書とメーカーの説明を確認すると、理由は仕組み通りでした。ECOモードは、同じ量だけアクセルを踏んでもスロットル開度を小さくする制御で、急な加速や踏み込み過ぎを抑えるためのものです。
普段の街乗りならその制御が省燃費に働くのでしょうが、私のハイエースはキャンパー仕様で車体が重めです。その状態で登り坂になると、開度が絞られた分だけ力不足になる、というわけです。
教訓はシンプルです。重いキャンパー仕様では、エコモードの数字だけを見て選ばないこと。自分の車の重さと走る道に合わせて設定を選ぶのが大事だと思います。
第6章 あえて使わない場面もあります
便利なクルコンですが、どこでも使うわけではありません。取扱説明書でも、次のような場面では使わないよう注意されています。
雪道や凍結路など、滑りやすい路面
渋滞しているとき
急カーブや急な坂が続く道
私もこの線引きは守っています。クルコンが効くのは、流れが安定した高速道路の長距離区間です。逆に、状況がコロコロ変わる道では自分でアクセルを操作した方が安全だと考えています。
「使う場面」と「使わない場面」を決めておくことが、8年間トラブルなく使い続けられた理由のひとつかもしれません。
第7章 8年間、故障は一度もありません
長期レビューとして一番伝えたいのは、ここです。2018年の納車時から約8年間使ってきて、故障は一度もありません。不具合で使えなくなったこともありません。
取り付け直後のレビューはたくさんありますが、「何年も使い続けたらどうだったか」を書いた記事は多くありません。少なくとも私の1台については、毎日・毎旅の相棒として、ずっと同じように働いてくれています。
電装品は長く使うほど不安も出てくるものですが、この製品については、その心配が今のところ当たっていません。
第8章 今買うなら、後継モデルになります
ひとつ注意点があります。私が使っているスタンダードモデル(3DA)は、現在は生産終了品です。取扱説明書はピボットの公式サイトでPDFが公開されているので、手元に説明書がなくても確認できます。
これから同じような製品を買う場合は、後継の3-drive・αXやAC2などが選択肢になります。後継モデルでは、クルーズの設定速度は40〜140km/hとなっています。仕様が少し変わっているので、購入時は最新の公式情報を確認してください。
取扱説明書ダウンロード(ピボット公式):https://pivotjp.com/download/discon_dl.html
3-drive・α(3DA)取扱説明書PDF:https://pivotjp.com/download/pdf/manual/3DA.pdf
商品ページ:ピボット スリードライブ(Amazon)
第9章 今のハイエースは、レーダークルーズが標準になりました
私が後付けした頃とは状況が変わりました。2026年1月13日に発表され、2月2日に発売された一部改良モデル(いわゆる9型)で、ハイエース(バン・ワゴン・コミューター)にレーダークルーズコントロールが初めて採用されました。トヨタセーフティセンスの一部として、標準装備になっています。
しかも、私の後付けクルコンとはタイプが違います。私のは設定した速度を保つ定速タイプですが、現行型のレーダークルーズは先行車に追従して車間を保つタイプで、全車速追従機能とカーブ速度抑制機能も付いています(停止保持機能はありません)。8年前に後付けしたものより、ずっと進化しています。
長距離の車旅をする人には、クルコンはぜひ付けてほしい装備です。今の現行型を買うなら、標準で付いてくるので、そのまま使えます。私のように、クルコンが付いていない年式のハイエースに乗っている人は、後付けでも付ける価値はあると思います。8年間故障なく使い続けてきた私の感覚では、長距離を走る機会が多い人ほど、その差が出てきます。
まとめ:長距離を走る人ほど、効いてきます
最後に、この8年を振り返ってまとめます。
納車時から約8年使用し、故障は一度もなし。
取り付けはキャンピングカーメーカーに依頼し、価格は税抜47,000円でした。
操作はワイパーレバーの裏のリモートスイッチで、手元で完結します。
スロコンはスポーツモードのSP2で固定して使っており、燃費は約7km/Lです。
エコモードは重いキャンパー仕様の登り坂では力不足でした。合う設定は車と道で変わります。
滑りやすい路面・渋滞・急カーブや急な坂では使いません。
今の現行型(9型)ではレーダークルーズが標準装備になりました。付いていない年式の方は、後付けでも付ける価値があると思います。
クルコンは、付けた日に感動するタイプの装備ではないかもしれません。でも、長距離を走る旅を何年も続けていると、「あって当たり前」のありがたさが積み重なっていきます。
ハイエースで長距離の車旅を考えている方には、私の8年はひとつの参考になると思います。これからもこのクルコンと一緒に、道の駅巡りを続けていきます。

車中泊の夜の車内
