2025年10月18日、新日本海フェリーの「はまなす」が21年間の現役生活に幕を閉じました。私は最終航海の少し前、7月18日に小樽から舞鶴までこの船に乗船し、約22時間の船旅を楽しんできました。
姉妹船の「すいせん」には乗ったことがありましたが、「はまなす」に乗るのはこれが初めて。そして最後。退役を知って、最後に乗れて良かったと思いました。
今回の航路: 小樽港 → 舞鶴港(約22時間)
乗船日: 2025年7月18日
料金: 車1台 (運転手1人含む)+ 大人1人で86,700円
客室: ステートルームB(二人部屋)
新日本海フェリー「はまなす」について
新日本海フェリー「はまなす」は、2004年の就航以来、小樽-舞鶴-敦賀航路で多くの旅人を運び続けてきました。姉妹船の「すいせん」「あかしあ」とともに、日本海を渡る重要な航路を支えてきた船です。
そして2025年10月17日の小樽発舞鶴行きの最終航海をもって、21年間の現役生活に幕を閉じました。


日本海を航く
7月18日、天候に恵まれて小樽港から出港しました。
この日の海は穏やかでした。 波も静かで、船はゆったりと日本海を進んでいきます。約22時間の船旅は、飛行機にはないゆったりとした時間の流れがあり、日常から離れた贅沢な時間を過ごすことができました。
航路は日本海を南下するルート。船内のモニターに表示される航路図を見ながら、今どこを航行しているのかを確認するのも楽しみの一つです。


洗練された船内空間
はまなすの船内に足を踏み入れると、まず目を引くのは近代的なデザインと落ち着いた色調です。青を基調とした内装は、海を航行する船らしい統一感があり、長時間の船旅でも飽きることがありません。
観覧ラウンジ

観覧ラウンジの曲線を描く大きな窓からは、日本海の雄大な景色が一望できます。並ぶ座席に腰を掛けると、まるで海に抱かれているような感覚になりました。天井の照明デザインも美しく、夜になると幻想的な雰囲気を醸し出します。
窓から見える景色は、フェリー旅の醍醐味です。船首を見下ろすと、青いデッキが広がり、その先には果てしない水平線。静かな海面は心を穏やかにしてくれます。
遠くには陸地の山々が見えるシーンもあり、日本海を航行している実感が湧いてきます。
シアタールーム

船内には、緑の座席が並ぶシアタールームもあります。青い天井と落ち着いた内装で、映画や映像を楽しめる空間になっています。長時間の航海で、のんびりと映像を楽しむのも良いですね。
デッキ

航海中、デッキに出て風を感じながら海を眺める時間は、日常から離れた贅沢なひとときでした。晴天の空の下、どこまでも続く水平線を眺めていると、時間を忘れてしまいます。
ステートルームB|快適な二人部屋
今回利用したのはステートルームB(二人部屋)です。
部屋はまぁまぁの広さで、ベッド、テレビなどの基本的な設備が整っていて、22時間の航海を快適に過ごすことができました。
個室なので、プライベートな空間でゆっくりと休むことができるのが嬉しいですね。雑魚寝のツーリストとは違い、自分たちのペースで過ごせるのが個室の魅力です。
船内の食事
船内にはレストランがあり、朝・昼・晩と食事を楽しむことができます。食事は乗船料金とは別料金です。
今回いただいた食事:
- モーニング: 朝食で一日の始まりを
- 昼食: かき揚げそば
- 夕食: ハンバーグ定食、ホッケ定食




船での食事は、旅の楽しみの一つ。海を眺めながらいただく食事は、いつもより美味しく感じられます。
展望風呂とサウナでリフレッシュ
船内には展望風呂とサウナがあります!
展望風呂からは、窓越しに日本海の水平線が見えて、湯船に浸かりながら海を眺める贅沢な時間を過ごせました。波に揺られながらのお風呂は、陸上では味わえない独特の体験です。
サウナも完備されていて、長時間の船旅でリフレッシュするには最高の設備でした。
旅の記憶を彩る演出
船内には、乗客の思い出作りを応援する工夫が随所に見られました。

フォトスポット
救命浮環を使ったフォトスポットには、色とりどりの短冊や飾りが添えられ、SNS映えする設えになっています。Instagram風のフォトフレームも用意され、多くの乗客が記念撮影を楽しんでいました。
中央吹き抜けには大きなネットアート作品が吊り下げられ、カラフルなポンポンが華やかさを添えています。こうした遊び心が、はまなすの魅力の一つだったと思います。

クイズラリーに挑戦!
乗船翌日、船内でクイズラリーが開催されました!
各所に問題が掲げられており、宝探しのように問題用紙を探すシステムです。全部で5問あり、船内を探索しながら答えを見つけていきます。
問題例:
- 船内の飾りは、何をモチーフにしているでしょう?
- はまなすの総トン数は?
- 船長は船では何と呼ばれているか?
- 小樽到着は何時か?
などなど、3択の解答形式で、その都度内容は変わっているとは思いますが、船について楽しく学べるクイズでした。
賞は各賞6賞あり、全部で8人が受賞しました。 私はフェリー賞を受賞して、「Cruising Resort」のロゴが入った素敵なトートバッグをいただきました!

このバッグは、麻のロープの持ち手がついた上質なキャンバス地で、はまなすのロゴが刺繍されています。この船での旅の思い出として、大切に使っていきたいと思います。
ありがとう、そしてお疲れ様
21年という年月は、人間で言えば大人になるまでの時間です。その間、はまなすは雨の日も風の日も、乗客を安全に運び続けてきました。
船旅には飛行機にはない、ゆったりとした時間の流れがあります。波の音、潮の香り、デッキから見える景色、船内での何気ない時間。クイズラリーに参加して素敵なバッグをいただいた感激。それらすべてが、「はまなす」での旅の思い出として心に残っています。

小樽から舞鶴まで、約22時間の船旅。 晴天の日本海を航く「はまなす」の姿、展望風呂から見える水平線、船内のクイズラリー、そして何より、ゆったりとした時間の流れ。すべてが忘れられない思い出となりました。
「21年間、お疲れ様でした。そして、ありがとう」
新日本海フェリー「はまなす」は、2004年の就航以来、多くの旅人を運び続けてきました。2025年10月18日をもって退役。この船で過ごした時間は、乗船した人々の心の中で生き続けることでしょう。

