さらば、新日本海フェリー「はまなす」との別れ 21年間ありがとう

2025年10月18日、新日本海フェリーの「はまなす」が21年間の現役生活に幕を閉じました。今年、最後の乗船を果たした私にとって、この船は単なる移動手段ではなく、日本海を渡る旅の思い出そのものでした。

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洗練された船内空間

はまなすの船内に足を踏み入れると、まず目を引くのは近代的なデザインと落ち着いた色調です。青を基調とした内装は、海を航行する船らしい統一感があり、長時間の船旅でも飽きることがありません。

観覧ラウンジの曲線を描く大きな窓からは、日本海の雄大な景色が一望できます。並ぶ座席に腰を掛けると、まるで海に抱かれているような感覚になりました。天井の照明デザインも美しく、夜になると幻想的な雰囲気を醸し出します。

日本海の風景と共に

窓から見える景色は、フェリー旅の醍醐味です。船首を見下ろすと、青いデッキが広がり、その先には果てしない水平線。曇り空の下でも、静かな海面は心を穏やかにしてくれます。

航海中、デッキに出て風を感じながら海を眺める時間は、日常から離れた贅沢なひとときでした。

旅の記憶を彩る演出

船内には、乗客の思い出作りを応援する工夫が随所に見られました。救命浮環を使ったフォトスポットには、色とりどりの短冊や飾りが添えられ、SNS映えする設えになっています。Instagram風のフォトフレームも用意され、多くの乗客が記念撮影を楽しんでいました。

中央吹き抜けには大きなネットアート作品が吊り下げられ、カラフルなポンポンが華やかさを添えています。こうした遊び心が、はまなすの魅力の一つだったと思います。

ありがとう、そしてお疲れ様

21年という年月は、人間で言えば大人になるまでの時間です。その間、はまなすは雨の日も風の日も、乗客を安全に運び続けてきました。

船旅には飛行機にはない、ゆったりとした時間の流れがあります。波の音、潮の香り、デッキから見える景色、船内での何気ない時間。また、船内で行われたクイズラリーに参加して、フェリー賞でステキなバックをいただき感激しました。それらすべてが、「はまなす」での旅の思い出として心に残っています。

フェリー賞

10月17日の小樽発舞鶴行きの最終航海をもって、はまなすは静かに引退しました。この船で過ごした時間は、きっと多くの人々の心に刻まれていることでしょう。

「21年間、お疲れ様でした。そして、ありがとう」


新日本海フェリー「はまなす」は、2004年の就航以来、多くの旅人を運び続けてきました。2025年10月18日の最終航海をもって退役。この船で過ごした時間は、乗船した人々の心の中で生き続けることでしょう。

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