夏至の1日9ヶ寺、国分寺の空に龍の雲|四国お遍路 徳島編(第9番〜17番札所)

朝7時41分、第12番焼山寺。夕方17時10分、第17番井戸寺。

お遍路2日目は、山の上の札所から始まりました。前の晩、どうしても温泉に入りたくて神山まで足を延ばし、道の駅「温泉の里神山」で車中泊。9番に戻らず、そのまま12番焼山寺へ上ることにしたからです。

この記事も、写真に残った撮影時刻を手がかりに1日をたどります。この日はちょうど夏至。一年でいちばん日の長い日に、9ヶ寺を回りました。

Contents
  1. はじめに:焼山寺から逆にたどる1日
  2. 7:41 第12番札所 焼山寺(しょうざんじ)
    1. 歩き遍路の最初の難所「遍路ころがし」
    2. 樹齢500年を超える杉が100本以上
    3. 基本情報
    4. アクセス・駐車場
  3. 11:09 第11番札所 藤井寺(ふじいでら)
    1. 見上げると30畳の龍
    2. 真言宗ではない札所
    3. 基本情報
    4. アクセス・駐車場
  4. 12:21 第10番札所 切幡寺(きりはたじ)
    1. 333段の先に、吉野川
    2. ハサミを持った観音さま
    3. 基本情報
    4. アクセス・駐車場
  5. 13:17 第9番札所 法輪寺(ほうりんじ)
    1. 本堂に山盛りのわらじ
    2. 基本情報
    3. アクセス・駐車場
  6. 14:44 第13番札所 大日寺(だいにちじ)
    1. 神社とひとつだった寺
    2. 基本情報
    3. アクセス・駐車場
  7. 15:36 第14番札所 常楽寺(じょうらくじ)
    1. 波のような岩の上を歩く「流水岩の庭」
    2. 基本情報
    3. アクセス・駐車場
  8. 15:54 第15番札所 国分寺(こくぶんじ)
    1. 夏至の空に現れた、虹色の龍
    2. 国の名勝の石庭
    3. 基本情報
    4. アクセス・駐車場
  9. 16:42 第16番札所 観音寺(かんおんじ)
    1. 子どもの夜泣きを止める地蔵さん
    2. 基本情報
    3. アクセス・駐車場
  10. 17:10 第17番札所 井戸寺(いどじ)
    1. のぞき込む「面影の井戸」
    2. 基本情報
    3. アクセス・駐車場
  11. まとめ:今もう一度回るなら
    1. 1. 焼山寺は神山に泊まって朝いちばんに
    2. 2. 切幡寺の333段は時間と体力を見ておく
    3. 3. 13〜17番は近いが、駐車場は小さい
    4. 4. 17時に間に合わせるなら、13番を少し早く
    5. 車中泊は道の駅「温泉の里神山」
    6. おすすめの立ち寄りスポット
    7. 徳島グルメ
  12. 札所マップ

はじめに:焼山寺から逆にたどる1日

回った順番は12→11→10→9番、そこから13→14→15→16→17番。前半の4ヶ寺は番号を逆にたどる「逆打ち」で、9番法輪寺から13番大日寺へ移ったところで順番どおりの「順打ち」に戻っています。実際の時刻は次のとおりでした。

写真の時刻札所ひとこと
7:41〜7:42第12番 焼山寺杉の巨木と「遍路ころがし」
11:09第11番 藤井寺天井の雲龍と五色の藤
12:21第10番 切幡寺333段の石段と大塔
13:17第9番 法輪寺山盛りのわらじ
14:44第13番 大日寺ここから順打ちに戻る
15:36第14番 常楽寺岩の庭の上に建つ寺
15:54〜16:08第15番 国分寺夏至の空に龍の雲
16:42第16番 観音寺夜泣き地蔵
17:10第17番 井戸寺面影の井戸

朝いちばんに山の札所を済ませ、午後は平野に下りてペースを上げる1日です。13番から17番までの5ヶ寺は徳島市の国府町周辺に集まっていて、札所の間は1〜3kmほど。16時台に2ヶ寺を回れたのは、この近さのおかげです。

各札所の写真のうち「御朱印」と添えたものは納経帳にいただいた御朱印、「御影(おみえ)」と添えたものは御朱印と一緒にいただく、本尊の姿を刷ったお札です。

もうひとつ、この日の9ヶ寺は宗派がばらばらです。11番藤井寺は臨済宗、15番国分寺は曹洞宗、ほかの札所も同じ真言宗の中で高野山・大覚寺・善通寺と派が分かれています。それでも、どの寺でも同じ作法で手を合わせられる。お遍路の面白いところです。

走行距離: 約100km(道の駅温泉の里神山から)
所要時間: 1日(7:41〜17:10)
情報確認: 2026年9月(拝観料・駐車場などは変わることがあります)


7:41 第12番札所 焼山寺(しょうざんじ)

道の駅温泉の里神山から約11km、クルマで20分ほど。納経所が開いて間もない7時41分には、もう境内にいました。前の晩の「温泉寄り道」が、ここで役に立っています。

第12番札所 焼山寺(7:42撮影)
第12番札所 焼山寺(7:41撮影)
第12番札所 焼山寺の御朱印
御朱印

歩き遍路の最初の難所「遍路ころがし」

焼山寺は標高938mの焼山寺山の8合目近くにあり、四国霊場で2番目に高い山の札所です。11番藤井寺から歩いて上る遍路道は「遍路ころがし」と呼ばれる難所で、男性で8時間、女性で9時間かかるとされます。

今は山上まで車道が通っていますが、クルマでも楽な道ではありません。道幅が狭く、すれ違いの難しい所が続きます。着いてからも、駐車場から山門までは坂道を少し歩きます。

樹齢500年を超える杉が100本以上

参道の両側には、樹齢500年を超える杉の巨木が100本以上並んでいて、徳島県の天然記念物です。朝の早い時間なら、人の少ない杉並木を独り占めできます。

寺の名前と山号は、この山で大蛇が火を吐いて暴れたという伝説に由来します。境内には弘法大師が彫ったとされる三面大黒天も祀られています。

基本情報

  • 山号: 摩廬山
  • 宗派: 高野山真言宗
  • 本尊: 虚空蔵菩薩
  • 真言: のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか
  • 御詠歌: 後の世を 思えば恭敬 焼山寺 死出や三途の 難所ありとも
  • 所在地: 徳島県名西郡神山町下分字中318
  • 電話: 088-677-0112
  • 宿坊: あり(30人・山上のため要予約)

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 各車種あわせて70〜80台。駐車場から山門までは坂道を歩きます
    山道は道幅が狭く、すれ違いの難しい所があります
  • 次に回った札所: 11番藤井寺へ。クルマで山を下りて約1時間(歩き遍路道なら約8〜9時間)
  • 近隣道の駅: 温泉の里神山(約11km・前夜に車中泊)。すぐ近くに神山温泉

11:09 第11番札所 藤井寺(ふじいでら)

歩き遍路なら丸一日かかる山道を、クルマは1時間ほどで下ります。写真の間隔は3時間半近くありました。

第11番札所 藤井寺(11:09撮影)
第11番札所 藤井寺の御朱印
御朱印
第11番・第12番札所の御影
御影(おみえ)第11番・第12番

見上げると30畳の龍

本堂の天井いっぱいに、30畳ほどの大きな龍が描かれています。本堂は昭和52年の再建で、天井画は見上げるとすぐに目に入る大きさです。

寺の名前は、弘法大師がこの地で修法し、五色の藤を植えたことに由来します。今も境内には藤棚があり、4月下旬から5月中旬には五色の藤が咲きます。本尊の薬師如来は「厄除け薬師」と呼ばれ、国の重要文化財です。

真言宗ではない札所

宗派は臨済宗妙心寺派。四国霊場で臨済宗の札所は、ここと高知の33番雪蹊寺の2ヶ寺だけです。

基本情報

  • 山号: 金剛山
  • 宗派: 臨済宗妙心寺派
  • 本尊: 薬師如来
  • 真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
  • 御詠歌: 色も香も 無比中道の 藤井寺 真如の波の たたぬ日もなし
  • 所在地: 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525
  • 電話: 0883-24-2384
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 門前の民間駐車場(有料)
  • 前に回った札所から: 12番焼山寺からクルマで約1時間
  • 次に回った札所: 10番切幡寺まで約9.6km、クルマで約20分

12:21 第10番札所 切幡寺(きりはたじ)

吉野川を渡って北岸へ。ここは駐車場に着いてからが本番の札所です。

第10番札所 切幡寺(12:21撮影)
第10番札所 切幡寺の御朱印
御朱印

333段の先に、吉野川

山麓から本堂までは約800m、石段は333段。途中に「女厄坂」「男厄坂」があります。上りきって振り返ると、眼下に吉野川がゆったりと流れ、その向こうに四国の山並みが続きます。333段を上った人だけが見られる景色です。

さらに上には、豊臣秀頼が建てた大塔があります。明治6年にここへ移されたもので、日本でここだけという珍しい造りの塔。国の重要文化財です。

ハサミを持った観音さま

寺の名前「切幡」は、機(はた)を織っていた娘が、ほころびた弘法大師の僧衣を見て、織りかけの布を切って差し出したという話に由来します。境内の「はたきり観音」の像は、右手にハサミ、左手に長い布を持った姿です。

基本情報

  • 山号: 得度山
  • 宗派: 高野山真言宗
  • 本尊: 千手観世音菩薩
  • 真言: おん ばざらたらま きりく
  • 御詠歌: 欲心を ただ一筋に 切幡寺 後の世までの 障りとぞなる
  • 所在地: 徳島県阿波市市場町切幡字観音129
  • 電話: 0883-36-3010
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 下の境内に普通車20台(7時〜17時・無料)。本堂まで石段333段
    中型・大型車は進入できません
  • 前に回った札所から: 11番藤井寺から約9.6km、クルマで約20分
  • 次に回った札所: 9番法輪寺まで約3.9km、クルマで約10分

13:17 第9番札所 法輪寺(ほうりんじ)

333段のあとは、田んぼの中の平らな札所です。前日に8番熊谷寺まで来ていたので、ここは熊谷寺から2.4kmの場所。1日遅れで、ようやく9番の納経がそろいました。

第9番札所 法輪寺(13:17撮影)
第9番札所 法輪寺の御朱印
御朱印
第9番・第10番札所の御影
御影(おみえ)第9番・第10番

本堂に山盛りのわらじ

法輪寺は健脚祈願の寺で、本堂にはたくさんのわらじが奉納されています。昔、松葉杖なしでは歩けなかった人が治ったという言い伝えがあり、足腰の健康を願うお遍路さんが納めていきます。わらじは納経所で求めて奉納できます。これから山道や石段が続くお遍路さんには、心強いお寺です。

本尊は横たわった姿のお釈迦さま、涅槃釈迦如来。頭を北、顔を西に向けた姿で、「北枕」の語源になった姿とされています。八十八ヶ所で涅槃仏を本尊とするのはこの寺だけ。秘仏で、御開帳は5年に一度です。

基本情報

  • 山号: 正覚山
  • 宗派: 高野山真言宗
  • 本尊: 涅槃釈迦如来
  • 真言: のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
  • 御詠歌: 大乗の ひほうもとがも ひるがえし 転法輪の 縁とこそきけ
  • 所在地: 徳島県阿波市土成町土成字田中198-2
  • 電話: 088-695-2080
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 無料(普通車約50台、または大型10台)
  • 前に回った札所から: 10番切幡寺から約3.9km、クルマで約10分
  • 次に回った札所: 13番大日寺へ。吉野川を渡って徳島市一宮町へ向かいます
  • 門前: 山門前のお店は、お遍路さんのあいだで知られた休憩処。鳴門金時やアイスクリームがあります

14:44 第13番札所 大日寺(だいにちじ)

ここから順打ちに戻ります。法輪寺からの写真の間隔は1時間27分。昼どきをはさんだ時間帯です。

第13番札所 大日寺(14:44撮影)
第13番札所 大日寺の御朱印
御朱印

神社とひとつだった寺

大日寺は、阿波国一宮の一宮神社と同じ境内にあった寺です。明治の神仏分離で神社が独立し、今は十一面観音が本尊、寺の名前のもとになった大日如来は脇仏として祀られています。御詠歌にも「阿波の国 一宮とは」と詠まれています。

境内には、樹齢100年を超える巨木のそばに立つ「しあわせ観音」や、「ぼけ封じ観音」があります。宿坊は150人が泊まれる大きさで、徳島市内に入ってすぐの泊まりどころにもなっています。

基本情報

  • 山号: 大栗山
  • 宗派: 真言宗大覚寺派
  • 本尊: 十一面観世音菩薩
  • 真言: おん まか きゃろにきゃ そわか
  • 御詠歌: 阿波の国 一宮とは ゆうだすき かけて頼めや この世のちの世
  • 所在地: 徳島県徳島市一宮町西丁263
  • 電話: 088-644-0069
  • 宿坊: あり(150人)
  • 公式ホームページ: http://dai13.jp/

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 無料(普通車15台、マイクロバス10台、大型8台)
  • 前に回った札所から: 9番法輪寺からクルマで約40分
  • 次札所まで: 14番常楽寺まで約2.5km、クルマで約5分

15:36 第14番札所 常楽寺(じょうらくじ)

ここから17番まで、札所は2〜3kmおきに続きます。常楽寺は、四国霊場で弥勒菩薩を本尊とするただひとつの札所です。

第14番札所 常楽寺(15:36撮影)
第14番札所 常楽寺の御朱印
御朱印
第13番・第14番札所の御影
御影(おみえ)第13番・第14番

波のような岩の上を歩く「流水岩の庭」

境内の地面は、岩盤の断層が幾重にも重なってできた「流水岩の庭」。庭石を波のように並べたような景色で、お参りする人はこのでこぼこの岩の上を歩いて本堂へ向かいます。

もうひとつの名物が「アララギ大師」。幹回り8m、高さ10mのアララギの巨木に、弘法大師の像が祀られています。

基本情報

  • 山号: 盛寿山
  • 宗派: 高野山真言宗
  • 本尊: 弥勒菩薩
  • 真言: おん まいたれいや そわか
  • 御詠歌: 常楽の 岸にはいつか 到らまし 弘誓の船に 乗りおくれずば
  • 所在地: 徳島県徳島市国府町延命606
  • 電話: 088-642-0471
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 無料(普通車約10台)
  • 前札所から: 13番大日寺から約2.5km、クルマで約5分
  • 次札所まで: 15番国分寺まで約1km、クルマで約5分

15:54 第15番札所 国分寺(こくぶんじ)

常楽寺からわずか1km。写真は15時54分から16時08分まで残っています。この日、そしてこの旅でいちばん忘れられない14分間になりました。

第15番札所 国分寺の山門から本堂方向に差す光の筋(15:54撮影)
参拝前に山門で撮った1枚。本堂の方へ向かう光の筋が写っていました
第15番札所 国分寺の御朱印
御朱印

夏至の空に現れた、虹色の龍

参拝を終えて本堂の軒下から空を見上げると、雲の切れ間から光の筋が差し込んでいました。よく見ると、その光のまわりに薄く虹色がかかっています。雲の形が龍のようにも見え、思わずカメラを向けました。

国分寺の本堂の軒下から見上げた光の筋と雲(16:07撮影)
16:07
国分寺の軒下から見上げた虹色の龍雲と青空(16:08撮影)
16:08

1分ほどのことでした。何枚か写真に収め、最後の1枚を撮り終えた直後に、雲はすっと形を変えてしまいました。龍の形に見える雲は前にも見たことがありますが、虹色がかかって、ここまではっきりしたものは初めてです。この日はちょうど夏至、一年でいちばん日の長い日でした。

あとで写真を見返すと、参拝前に山門で何気なく撮った15時54分の1枚(上の写真)にも、本堂の方へ向かう2本の光の筋が写っていました。撮ったときには、まったく気づいていませんでした。

国の名勝の石庭

国分寺は天平13年、聖武天皇の命で全国に建てられた国分寺のひとつで、今は曹洞宗の寺です。本堂の東側には、石を組んだ江戸時代後期の庭園があり、国の名勝に指定されています。拝観料は300円です。

基本情報

  • 山号: 薬王山
  • 宗派: 曹洞宗
  • 本尊: 薬師如来
  • 真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
  • 御詠歌: 薄く濃く わけわけ色を 染めぬれば 流転生死の 秋のもみじ葉
  • 所在地: 徳島県徳島市国府町矢野718-1
  • 電話: 088-642-0525
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 無料(普通車10台、マイクロバス1台)
    大型車は入れません
  • 前札所から: 14番常楽寺から約1km、クルマで約5分
  • 次札所まで: 16番観音寺まで約2km、クルマで約5分

16:42 第16番札所 観音寺(かんおんじ)

残り2ヶ寺で、時刻は16時42分。納経所が閉まる17時が近づいてきました。

第16番札所 観音寺(16:42撮影)
第16番札所 観音寺の御朱印
御朱印
第15番・第16番札所の御影
御影(おみえ)第15番・第16番

子どもの夜泣きを止める地蔵さん

観音寺の入口に立つのは、和様の重層の鐘楼門。昔の面影を残す堂々とした門です。境内の「夜泣き地蔵」は、子どもの夜泣きが止まり、健やかに育つようにと願う人がお参りするお地蔵さんです。

国分寺と同じく聖武天皇の時代、行基が建てたと伝わる古い寺で、天正の兵火のあと、万治2年(1659年)に蜂須賀家の帰依を受けて再建されました。

基本情報

  • 山号: 光耀山
  • 宗派: 高野山真言宗
  • 本尊: 千手観世音菩薩
  • 真言: おん ばざらたらま きりく そわか
  • 御詠歌: 忘れずも 導きたまえ 観音寺 西方世界 弥陀の浄土へ
  • 所在地: 徳島県徳島市国府町観音寺49-2
  • 電話: 088-642-2375
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 無料(普通車6〜7台、マイクロバス1台・7時〜17時)
    台数が少ないので、混む時間は空き待ちになることがあります
  • 前札所から: 15番国分寺から約2km、クルマで約5分
  • 次札所まで: 17番井戸寺まで約2.9km、クルマで約10分

17:10 第17番札所 井戸寺(いどじ)

納経所の受付は17時まで。その締め切りに滑り込み、お参りも納経もすべて終えてから、最後に境内で撮った1枚が17時10分の写真です。

第17番札所 井戸寺(17:10撮影)
第17番札所 井戸寺の御朱印
御朱印

のぞき込む「面影の井戸」

寺の名前の由来は、水不足に困る村人のために弘法大師が錫杖で掘ったと伝わる井戸。境内の「面影の井戸」は、水面に自分の顔が映れば無病息災、映らなければ3年以内に災いがあるといわれます。聞きたくない話ですが、一応のぞいてみました。映りました。

本尊は七体の薬師如来が並ぶ七仏薬師如来。山門の仁王門は、阿波藩主の蜂須賀重喜が大谷の別邸から移して寄進したものです。

基本情報

  • 山号: 瑠璃山
  • 宗派: 真言宗善通寺派
  • 本尊: 七仏薬師如来
  • 真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
  • 御詠歌: 面影を うつしてみれば 井戸の水 結べば胸の あかやおちなん
  • 所在地: 徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
  • 電話: 088-642-1324
  • 宿坊: なし

アクセス・駐車場

  • 駐車場: 普通車30台、マイクロバス5台、大型5台
  • 前札所から: 16番観音寺から約2.9km、クルマで約10分
  • 次札所まで: 18番恩山寺まで約19km

まとめ:今もう一度回るなら

7時41分から17時10分まで、9ヶ寺・約100km。山の札所を朝に済ませ、午後は平野で数を稼ぐ組み方で、1日で回りきれました。時刻を並べ直すと、次に回るならこうする、という点も見えてきます。

1. 焼山寺は神山に泊まって朝いちばんに

前の晩、温泉に負けて神山まで行ったことが、結果的にこの日のいちばんの正解でした。道の駅温泉の里神山から焼山寺までは約20分。朝の早い時間なら、杉並木も静かです。1番から順に回る人も、11番藤井寺から焼山寺まで上って神山側へ下りる組み方ができます。

2. 切幡寺の333段は時間と体力を見ておく

クルマで着いても、本堂までは333段、大塔まで行けばさらに上ります。この区間で足を使うのは焼山寺と切幡寺の2ヶ所。どちらも午前から昼に回ったので、夏場でも無理がありませんでした。

3. 13〜17番は近いが、駐車場は小さい

国府町の5ヶ寺は2〜3kmおきで、クルマなら数分の移動です。ただ駐車場は、常楽寺が約10台、国分寺が10台、観音寺は6〜7台と小ぶり。国分寺は大型車が入れません。夕方の短い時間で回るなら、駐車場の空き待ちも見込んでおくと慌てません。

4. 17時に間に合わせるなら、13番を少し早く

最後の井戸寺は、17時の納経の締め切りにぎりぎりでした。国分寺で空を見上げていた時間を削るつもりはありませんが、13番大日寺に着いたのは14時44分でした。朝の焼山寺から藤井寺までの3時間半を少し詰めて、13番に14時前に入れると、17番まで余裕を持って回れます。

車中泊は道の駅「温泉の里神山」

焼山寺まで約11km。すぐそばの神山温泉で汗を流して、翌朝そのまま山の札所へ向かえます。この日の夜も、17番井戸寺から神山へ戻って車中泊しました。

おすすめの立ち寄りスポット

  • 神山温泉: 道の駅温泉の里神山のすぐ近く。焼山寺の前泊にちょうどいい場所です
  • 藤井寺の藤: 4月下旬〜5月中旬に回るなら、五色の藤棚
  • 国分寺の庭園: 国の名勝の石庭。拝観料300円

徳島グルメ

  • すだち: 神山町は一大産地。道の駅温泉の里神山にはすだちの加工品が並びます
  • 鳴門金時: 法輪寺の門前でも手に入ります

次回は第18番恩山寺から第23番薬王寺まで、阿波の国の最後の区間です。ではまた。


札所マップ

Googleマップで道の駅温泉の里神山から第17番井戸寺までのルートを見る


次の記事: 四国お遍路旅行記 – 阿波国(徳島)「発心の道場」(第18番〜23番札所)

前の記事: 四国お遍路旅行記 – 阿波国(徳島)「発心の道場」クルマで1日8ヶ寺(第1番〜8番札所)

シリーズ一覧: 四国お遍路旅行記

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