北海道ドライブ旅、道東・日高エリアをぐるりと回ってきました。道の駅みついしを起点に、えりも岬から十勝方面を走り抜けるルートで、総走行距離は約180km。1日でこれだけのスポットを詰め込んだので、なかなかに密度の濃い旅になりましたよ♪
出発前に地図を広げながら「1日でこのルート、本当に回りきれる?」と自分に問いかけたんですが、実際に走ってみたら意外とギリギリのところで収まった感じです。ただ、えりも岬周辺の道は想定より時間を食いがちなので、朝は早めに動いた方がいいかもしれません。
冒頭に全体像をざっと整理しておきますね。
🚗 **今回のざっくりルート&データ**
– 出発地:道の駅みついし(新ひだか町)
– 主なルート:新ひだか町 → 浦河町 → えりも岬 → 忠類 → 中札内 → 帯広市内 → 音更町
– 車中泊:みついし前泊 + おとふけ1泊
– 総走行距離:約180km
では、出発!
まずは車中泊の朝から │ 道の駅みついし

前夜は近くの「昆布温泉 蔵三」で一風呂浴びました。入浴料550円で、ぬるめでありながらじっくり体の芯まで温まる柔らかいお湯で、気づいたら1時間近くぼーっとしていたほどです。露天に浸かりながら空を見上げていたら、思いのほか長居してしまいました。
そうして翌朝、カーテンを開けると目に飛び込んできたのが海でした。道の駅みついしは駐車場のすぐそこに太平洋が広がっていて、車の中にいながら水平線が見える、という贅沢な立地なんです。7月の北海道とはいえ、早朝は10℃前後まで冷え込むことがあって、この日も外に出た瞬間「寒っ」と声が出てしまいました。着込んで出てきたつもりだったのに、完全に甘く見ていましたね。
この寒さ対策、実は寝袋選びが重要です。私が使っているのはスノーピークのシュラフで、北海道の夏でも早朝の冷え込みに対応できて重宝しています。多少かさばりますが、その分暖かさは折り紙つきで、収納袋がそのままクッションになるのも車中泊では便利です。
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それにしても、波の音で目が覚めるって、なかなか普段の生活ではない体験です。

駐車場のすぐ隣には三石海浜公園が整備されていて、木製の展望台やコテージ風の建物が芝生の上に点在しています。

朝の光の中で展望台に上ると、日高の海岸線がぐっと広がって見えます。トイレ・水場ともに手入れが行き届いていて、前泊地として使い勝手は申し分ないレベル。ただ、週末は車中泊の車がかなり集まるらしく、早めに場所を確保しておいた方がいいかもしれません。
温泉に入って、波音を聞きながら眠って、海を見ながら朝を迎える。日高エリア、侮れません。
浦河の歴史と馬の文化をのぞく│浦河町立郷土博物館 + 馬事資料館

「優駿の門」と書かれたアーチ型の正門が目を引きます。上部にはブロンズの馬群がダイナミックに配置されていて、見上げると思わずシャッターを切りたくなります。
みついしから車で約30分、浦河町立郷土博物館に到着です。入館料は無料(2025年時点)で、農業・漁業・動物・消防・昔の生活まで、浦河のあれこれをまとめて知ることができます。

漁業コーナーには大きな白黒写真パネルが並んでいて、かつての漁の様子が伝わってきます。浮き球や石錘など実物の漁具も展示されていて、昔の人の知恵や体力を想像しながらしばらく見入ってしまいました。

農業コーナーには多条植えの田植え器具など、今ではほとんど見かけない道具がずらりと並んでいます。

山林関係の展示エリアには斧・鎌・雪靴・背負子といった道具が壁面に並び、モノクロの作業写真とともに展示されています。館内はそんなに広くないぶん、かえってコンパクトによくまとまっているという印象でした。30〜40分でひと通り見られます。
それにしても、無料でこのクオリティはすごい。
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続いて、同じ敷地内にある馬事資料館へ。徒歩ですぐです。

建物は赤レンガ造りの風格ある外観で、「郷土文化保存伝承施設」の看板が掲げられています。中に入るとサラブレッドの血統図パネルが壁一面に広がっていて、日高が「馬産地」として日本を支えてきた歴史の重さが伝わってくるんです。

浦河・新冠エリアは国内サラブレッド生産の一大産地。その背景を頭に入れてから牧草地の横を走ると、馬たちの見え方がちょっと変わる気がします。
📍 浦河町立郷土博物館
・ 住所:北海道浦河郡浦河町大通3丁目
・入館料:無料
・定休日:月曜日
📍 浦河町馬事資料館
風がそこまで強くない日こそわかる │ えりも岬・風の館
浦河から国道336号を南下すること約70km、えりも岬に到着です。「日本一風が強い岬」として知られるこの場所ですが、この日はめずらしく穏やか。拍子抜けするくらい穏やかで、「あれ、普通に立てる…」と少し損した気分になったのはここだけの話です。

それでも岬の先端に立つと、岩礁が連なる太平洋がどこまでも広がっていて、スケールの大きさに思わず黙ってしまいます。方位石碑のそばに立つと、自分が北海道のどのあたりにいるかが地図ではなく体感として腑に落ちる、あの感覚がありました。

断崖沿いの木製遊歩道を歩くと、右手に岩礁と海、足元には緑の草。風が穏やかな分、写真は撮りやすかったんですが、えりも岬に来てこの静けさというのも少し不思議な気分でした。強い日に来たらどうなるんだろう、という想像のほうが膨らんだかもしれません。
岬から少し戻ったところにある施設「風の館」も、忘れずに立ち寄りました。

吹き抜けのホールに展示されている大型の凧「綴紫岬風の龍」は、絵柄の迫力と大きさにまずひっかかります。そして風速体感コーナーでは秒速25m級の風が実際に体験できて、「これが日常的に吹いているのか…」と静かに引きました。入館料は大人300円で、窓越しに岩礁の眺めも楽しめるようになっています。
それにしても、穏やかな日に来るとかえって「普段の荒れっぷり」が気になってしまうんですよね。次は風の強い日に再訪したい気がします。
📍えりも岬・風の館
– 住所:北海道幌泉郡えりも町えりも岬
– 入館料:大人300円
– 営業時間:9:00〜18:00(季節により変動あり)
マンモスに会いに行く │ 道の駅忠類 + ナウマン公園
えりも岬から内陸に入り直して道東方面へ。えりもから忠類まで約80km、1時間半ほどのドライブです。

道の駅忠類に隣接するナウマン公園は、1969年にナウマン象の化石が発掘された場所。そのスケールの大きな話を頭に置きながら歩くと、公園の芝生が少しちがって見えてきます。

円形ドーム屋根のモダンな建物「ナウマン象博物館」があり、石積みの外壁がどこかヨーロッパっぽい雰囲気。

中に入ると吹き抜けホールにドーンとマンモスの全身骨格標本が展示されています。長い牙がカーブを描いていて、その大きさに思わず「でかっ」と声が漏れました。入館料は大人300円で、敷地内にはパークゴルフ場もあります。のんびりするにも最適な場所です。
📍道の駅忠類 + ナウマン象博物館
– 住所:北海道中川郡幕別町忠類白銀町384番地7
– 入館料:大人300円
– パークゴルフ場も併設
豆腐が名物の道の駅 │ 道の駅なかさつない

忠類からさらに北へ走ること約25km、中札内村の道の駅「なかさつない」に立ち寄りました。正式名称はアグリパーク中札内といい、十勝の農業を紹介する体験型施設を備えた道の駅です。
🌿 道の駅なかさつない 基本情報
– 住所:北海道河西郡中札内大通南7丁目14
– 営業時間:9:00〜18:00(季節により変動あり)
– 定休日:水曜日(11月〜4月)、無休(5月〜10月)
– 地場産品コーナーではとうきびや地元野菜が充実
– 敷地内に豆腐工房があり、できたての豆腐ソフトが人気(約350円)
– 広大な芝生エリアがあり、家族連れの休憩にも◎
ソフトクリームはあっさりしていて、ドライブの合間にちょうどいい甘さ。道中の疲れがすっと消えます。
📍 道の駅 なかさつない
昭和のロマンがここに │ 幸福駅跡 + 愛国駅
中札内からほど近い帯広市内へ移動。この旅のハイライトのひとつが、旧国鉄広尾線の「幸福駅」と「愛国駅」です。

「愛国から幸福ゆき」の切符が大ブームになった1970年代、この路線は観光客であふれたといいます。廃線になったのは1987年。それでも今なお多くの人が訪れています。

旧駅舎の外壁は、訪れた人が貼った乗車券や願い事の紙で埋め尽くされています。「幸福」という地名に込めた思いが積み重なって、一枚一枚には読めないくらいの数。なんというか、すごい熱量の場所です。

ホームには実際に走っていたオレンジ色のディーゼル車両221号が保存されていて、夕方の柔らかい光の中で撮るとまたいい雰囲気でしたよ♪
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続けて愛国駅へ。幸福駅から車で10分ほどです。

「愛国から幸福ゆき 220円・発売当日限り有効」と刻まれた石碑があり、当時の切符をそのまま石に刻んだデザインが洒落ています。220円という金額にも時代を感じますね。

旧駅舎の横にはSLが静態保存されていて、晴天の下での存在感はなかなかのもの。幸福駅と合わせて、半日あれば昭和の鉄道ロマンをじっくり味わえます。入場はどちらも無料です。
📍 幸福駅跡
– 住所:北海道帯広市幸福町東1線
📍 愛国駅跡
– 住所:北海道帯広市愛国町基線39-40
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偶然入ったら大当たり │ アサヒ湯(帯広市内)
この日のラスト、スマホで「帯広 温泉 近く」と検索していたら「アサヒ湯」という、いかにも町の銭湯然とした名前の施設が出てきました。外観もこぢんまりとしていて「まあ、体を流せればいいか」くらいの気持ちで暖簾をくぐったんですが、これが完全に読みを外した一湯でした。

営業時間はPM1:00〜PM11:00、日曜の朝はAM6:00〜AM10:00も開いている模様。中に入ると地元の常連さんが数人いて、湯船に浸かりながら隣のお客さんと話していたら、「ここ、炭酸モール温泉なんですよ。知る人ぞ知る名湯ですよ」とさらりと教えてもらいました。
なにも調べずに飛び込んだのに、まさかそんな話が聞けるとは。完全に想定外でした。
炭酸モール温泉というのは、植物性の有機物と天然炭酸を含んだ茶褐色のお湯で、十勝エリアならではの独特の泉質です。とろとろのやさしい肌触り、触れた瞬間から柔らかさがじんわりとやってきて、180km走ってこわばった脚がゆっくりとほどけていく感じがします。サウナは小ぶりながらしっかり熱く、水風呂とのセットで整いやすい環境でした。北海道のドライブ旅で立ち寄った湯の中でも、間違いなく3本の指に入るくらいの満足感です。
それにしても、これだけの泉質が市街地にひっそりとある、というのが帯広のおもしろいところかもしれません。
入浴料は450円。サウナ込みでこの値段ですから、帯広近辺に宿泊している人にはこっそり教えたくなる一軒です。事前に調べていたら素通りしていたと思うと、車旅の脇道ってやっぱり侮れないんですよね。
📍 アサヒ湯
– 住所:北海道帯広市内(要確認)
– 営業時間:PM1:00〜PM11:00 / 日曜朝AM6:00〜AM10:00
– 定休日:要確認
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今夜の宿は │ 道の駅おとふけなつぞらのふる里

この日の車中泊は音更町の「道の駅おとふけなつぞらのふる里」。NHK朝ドラ「なつぞら」の舞台となった縁のある施設で、白を基調としたモダンな建物が印象的。黄色い踏切サイン風の道の駅標識と赤いポストが目を引きます。
この道の駅の詳しいレポートは次回の記事でじっくりお届けしますね。
ちなみに今回の旅の途中、このほかに道の駅を3か所ほど立ち寄りましたが、そちらはさらっと省略。道の駅めぐりをしながらのドライブって、走っているだけで旅が完結している気がして、やめられないんですよね。
📍 道の駅おとふけなつぞらのふる里
– 住所:北海道河東郡音更町木野大通西14丁目1番地
– 営業時間:9:00〜19:00(季節により変動あり)
おわりに
日高からえりも岬、そして十勝へと抜けるこのルート、走ってみると海あり草原あり遺跡あり廃線ありと、北海道の懐の深さをまるごと体感できる道なんです。
強いて言えば、えりも岬の風対策だけは本気でやっておくことをおすすめします。帽子はあきらめてニット帽にするか、ひもつきのものを。これは実体験からの教訓です(笑)。
アサヒ湯のような偶然の出会いも含めて、走ってみないとわからない発見が車旅の一番の醍醐味かもしれません。次回は「道の駅おとふけなつぞらのふる里」の朝の様子をたっぷりレポートします。お楽しみに!


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