駅名は、1918年6月1日、この地にあった板東俘虜収容所でドイツ兵の捕虜たちがベートーヴェンの交響曲第9番をアジアで初めて全曲演奏したことに由来します。収容所跡を整えたドイツ村公園の中にある道の駅です。
物産館は、捕虜が暮らした兵舎「バラッケ」の一部を移した建物で、国の登録有形文化財です。隣の史料館と賀川豊彦記念館までが、ひとつながりの道の駅になっています。
基本情報
| 所在地 | 徳島県鳴門市大麻町桧字東山田53 |
|---|---|
| 標高 | 28.9m |
| 面する道路 | 県道徳島北灘線(主要地方道) |
| 営業時間 | 物産館 9:00〜17:00(軽食コーナー 10:00〜16:00) |
| 定休日 | 毎月第4月曜(祝日は翌日)、12月28日〜31日 |
| 駐車場 | 普通車43台・大型車10台・身障者用3台 |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | あり(急速1台) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=あせび温泉やすらぎの郷 約6.9km(アルカリ性の含硫黄鉱泉) |
| 電話 | 088-689-1119 |
| 公式サイト | 四国地方整備局(第九の里) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
高松自動車道の板野ICから車で約7分。徳島自動車道の藍住ICからは約10分、鳴門ICからは約20分です。県道徳島北灘線に面し、徳島阿波おどり空港からは車で30分ほど。道の駅への登録は2005年8月で、四国では72番目でした。
第九シアターと記念館
板東俘虜収容所は第一次世界大戦中の1917年に開かれ、中国・青島で捕虜となったドイツ兵のうち約1,000人が1920年まで過ごしました。所長の松江豊寿が人道的に接したことで、捕虜たちは音楽や演劇、パン作り、印刷を続け、地元の人たちとも行き来がありました。
隣の鳴門市ドイツ館は、その暮らしぶりを写真や楽器、収容所の新聞などで伝える史料館です。見どころは、初演の場面を映像とロボットで再現する「第九シアター」。開館は9時30分〜17時(入館16時30分まで)、入館料は大人400円、小中学生100円です。鳴門市では毎年6月の第1日曜日に「第九」の演奏会が開かれます。
並びの賀川豊彦記念館は、鳴門で少年期を過ごし、ノーベル平和賞と文学賞の候補にもなった社会運動家・賀川豊彦の資料を集めています。
直売所・グルメ
物産館には、なると金時やすだち、鳴門わかめなどの特産品と県内の工芸品、オリジナル商品が並び、産直コーナーには地元の野菜や果物が入ります。
ジェラートは、産直に品を出す生産者の旬の果物を中心に地元の食材で作り、常時14種類。軽食は「第九の里カフェ」で取れます。2026年10月25日には物産館の20周年感謝祭が開かれ、なると金時とすだちの詰め放題や、店内商品の5%引きがあります。
車中泊メモ
駐車場は普通車43台、大型車10台、身障者用3台と小ぶりで、EVの急速充電器が1台あります。道を挟んだ向かいにも第2駐車場があります。物産館は毎月第4月曜(祝日は翌日)と、12月28日〜31日が休みです。
東へ9.9kmで道の駅 くるくる なると、南西へ4.9kmで道の駅 いたのです。
周辺スポット
歩いて行ける距離に、四国八十八ヶ所の1番札所・霊山寺(約0.7km)と、阿波国一宮の大麻比古神社(約1.2km)があります。大麻比古神社は県内でも格式の高い神社で、正月三が日には30万人を超える初詣客が集まります。
境内には、捕虜たちが地元の頼みに応じて架けた石橋「ドイツ橋」と「めがね橋」が今も残ります。ドイツ村公園は2006年に「日本の歴史公園100選」に選ばれました。
最寄りの温泉
いちばん近い日帰り温泉は、約6.9kmのあせび温泉やすらぎの郷です。阿讃山脈のふもと、地下250mから自噴する源泉は20.7℃・pH8.9で、施設は「アルカリ性イオウ泉」と紹介し、湯上がりの肌のなめらかさを特長に挙げています。
露天風呂からは日本庭園と山並みが見え、打たせ湯やミストサウナもあります。大人600円、10時〜21時30分(受付21時まで)、水曜休み(祝日は翌日)。館内に食事処はなく、食べ物の持ち込みはできます。
まとめ
第九シアターで初演の場面を見て、霊山寺に手を合わせ、帰りにジェラートを一つ。半日あれば歩いて回れる範囲に、見どころがまとまっています。