伊達市は、その名のとおり、仙台藩の伊達家に連なる亘理伊達家の家臣団が明治初期に移り住んで開いた土地です。道の駅「だて歴史の杜」は、石垣と大手門を構えた総合公園「だて歴史の杜」の一角にあります。城下町を思わせる意匠の公園に、直売所と観光物産館、文化施設が集まった、伊達の歴史文化を発信する拠点です。
「北の湘南」と呼ばれる温暖な気候が育てた野菜と、世界遺産の縄文遺跡。歴史・食・火山が交わる、伊達の文化発信基地となる道の駅です。
基本情報
| 所在地 | 北海道伊達市松ヶ枝町34番地1 |
|---|---|
| 標高 | 16m |
| 面する道路 | 国道37号 |
| 営業時間 | 9:00〜18:00(テナントは11〜3月17:00まで) |
| 定休日 | 年末年始(12/31〜1/4) |
| 駐車場 | 大型10台・普通車263台・身障者用8台 |
| RVパーク | 併設なし |
| EV急速充電 | なし |
| 温泉 | 併設なし/最寄り:伊達温泉(ナトリウム–塩化物温泉・弱アルカリ性高張性高温泉) |
| 電話 | 0142-25-5567 |
| 公式サイト | 北の道の駅(公式) |
アクセスと立地
国道37号沿い、伊達市の市街地に位置します。駐車場は普通車263台と大型10台を備え、この便で紹介する6駅のなかでは群を抜いて広いです。総合公園の敷地内にあるため、車を停めて公園を散策したり、隣接する文化施設を巡ったりと、腰を据えて過ごせるのが強みです。室蘭方面と洞爺湖方面のちょうど中間にあたり、道央の海沿いドライブの中継点としても使いやすい場所です。
直売所・グルメ
中核施設の伊達市観光物産館には、市内約80戸の農家から毎日新鮮な野菜が届きます。伊達は雪が少なく温暖で日照に恵まれた土地柄から「北の湘南」とも呼ばれ、道内屈指の野菜産地として知られています。加工食品や菓子、染物といった地元産品も揃い、地域の物産が一堂に会します。
名物のひとつが「だてのてんぷら」です。伊達に伝わる幻の特産品「いとうのてんぷら」の味を継ごうと、市民有志が立ち上げたさつま揚げで、スローフードとして人気を集めています。土産には、風船に入った「牧家(ぼっか)の白いプリン」がよく知られています。伊達近郊の良質な生乳でつくるまんまるのミルクプリンで、もちもちした食感と付属のカラメルソースの相性がよい一品です。館内のハンサム食堂では、季節の地元食材を餡にしたお焼きも味わえます。
周辺スポット
道の駅と同じ公園内には、だて歴史文化ミュージアムがあります。縄文時代から現代までの地域史を、武具甲冑や美術工芸品、重要文化財の有珠モシリ遺跡出土品とともに常設展示しています。北海道内では数少ない刀匠が鍛刀を行う刀鍛冶工房、道内最大規模の藍染体験ができる藍工房も隣接し、伊達ならではの手仕事に触れられます。
少し足を延ばせば、史跡北黄金貝塚公園があります。縄文時代早期から中期の遺跡群で、令和3年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産として世界遺産に登録されました。復元された竪穴住居や貝塚を歩けば、7000年前の暮らしに思いを馳せられます。江戸時代に蝦夷三官寺のひとつに定められた有珠善光寺、三段に流れ落ちる三階滝公園なども、車で回れる範囲にあります。
伊達市は、洞爺湖町や壮瞥町とともに「洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク」を構成する自治体のひとつでもあります。2009年に日本で初めて認定されたジオパークのエリアで、市内には有珠山の噴火が生んだ地形や、噴火とともに歩んできた歴史が点在しています。歴史・縄文・火山という三つの時間軸を一度に体感できるのが、この土地ならではの奥行きです。
最寄りの温泉
日帰りの湯は、市街地郊外にある伊達温泉が近いです。泉質はナトリウム–塩化物温泉(弱アルカリ性高張性高温泉)で、塩分を含んだ濃いお湯は保温性が高く、湯冷めしにくい美肌の湯として地元に親しまれています。温度の違う高温・中温の内風呂に露天風呂、サウナを備え、日帰り入浴は朝8時から夜23時までです。ドライブの前後どちらでも立ち寄りやすい営業時間です。国道37号からのアクセスもよく、市街地の海側には、太平洋を望む露天風呂が人気の日帰り温泉「湯らん銭」もあり、好みで選べます。
まとめ
だて歴史の杜は、伊達という土地が積み重ねてきた歴史と、道内屈指の野菜産地としての実りを同時に味わえる道の駅です。広い駐車場と公園、隣接する文化施設のおかげで、通り過ぎるだけではもったいない滞在型の駅になっています。城下町の面影と縄文の世界遺産、そのあいだを結ぶ拠点として立ち寄りたい場所です。
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