駅名の「古今伝授」は、古今和歌集の解釈を師から弟子へひそかに伝えること。その伝え方の型を整えた東常縁(とうのつねより)はこの地を治めた東氏の人で、駅の店の名前も、伝授の秘説「三木三鳥」の三木から付けられています。
物産館「湯多花の市(ゆたかのいち)」で売る道の駅オリジナルの鶏ちゃんは、若鶏、郡上なんばん入りのピリ辛、親鶏の3種類。毎月20日は「鶏ちゃんの日」で安くなります。
基本情報
| 所在地 | 岐阜県郡上市大和町剣164 |
|---|---|
| 標高 | 287m |
| 面する道路 | 県道317号(国道156号から約300m) |
| 営業時間 | くつろぎ広場 9:00〜18:00(店により異なる)・朝市 8:30〜16:00(冬は9:00から)・やすらぎ館 10:00〜21:30(受付21:00まで) |
| 定休日 | 火曜(祝日は翌平日)・12月31日・1月1日 |
| 駐車場 | 普通車196台・大型車8台・身障者用5台 |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | 急速(CHAdeMO 50kW)1基・24時間 |
| 温泉 | 併設(やまと温泉 やすらぎ館・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉)/火曜に入れる最寄り=美人の湯しろとり かみほの湯(約8km・ナトリウム-炭酸水素塩温泉) |
| 電話 | 0575-88-2525(くつろぎ広場)・0575-88-9126(やすらぎ館) |
| 公式サイト | 中部地方整備局(古今伝授の里やまと) |
2026年10月時点の情報です。
古今伝授と東氏
古今和歌集は、905年に醍醐天皇の命で紀貫之ら4人が編んだ、最初の勅撰和歌集です。伝授は口で伝えるほか、紙に書いた「切紙」や注釈の書物を渡して行われました。東常縁は切紙による伝え方を取り入れて連歌師の宗祇(そうぎ)に伝え、「古今伝授の祖」と呼ばれています。
東氏は下総(いまの千葉県)の千葉氏の一族で、承久の乱の手柄でこのあたりの領主となり、230年あまり篠脇(しのわき)山を本拠にしました。一族の歌は勅撰和歌集に72首が選ばれています。応仁の乱のころ篠脇城を奪われたときには、常縁の詠んだ和歌に心を動かされた敵将の斎藤妙椿(みょうちん)が、城を返したと伝わります。
「三木三鳥」は、古今和歌集に出てくる3つの木と3つの鳥のことで、伝授のなかでも秘説とされたものです。レストラン「おがたま」、パン工房「かはな草」、ギャラリー「めどにけづり花」が、三木の名前をそのまま使っています。
アクセスと車中泊メモ
国道156号から約300m入った県道317号沿いにあり、東海北陸道のぎふ大和ICから約3.7km、郡上八幡ICからは約10.2kmです。南の美並から国道156号で来る道には、降り始めからの雨量150mmで止まる区間があります。
同じ剣(つるぎ)にセブン-イレブン郡上大和店があり、少し先の徳永にはどちらも24時間営業のローソンとファミリーマートがあります。ガソリンスタンドは徳永の2軒が6時30分から19時までです。
北へ約9.6km進めば道の駅 清流の里しろとり。せせらぎ街道を東へ約25.2km走れば道の駅 明宝、国道156号を南へ約29.8km下ると道の駅 美並です。
くつろぎ広場の店
物産館の湯多花の市と並んで、地元の野菜を集めた「郡上旬彩館やまとの朝市」があり、郡上やまとのコシヒカリを週ごとに数を限って売っています。
麺処なつつばきでは豆乳郡上味噌うどんを、おふくろの味 安食里(あじさと)では麦とろや朴葉みそ、五平餅を出しています。鮎の塩焼きは小昼処(こびるどころ)かにはさくらで。レストランおがたまの日替わりのヘルシーランチは1,250円です。
周辺スポット
約3.8kmの古今伝授の里フィールドミュージアム(10〜16時・火曜休み)は、1993年7月に開いた和歌の野外博物館です。長さ36mの古今和歌集の絵巻がある和歌文学館や東氏記念館は、2026年4月から入館が無料になりました。
園内の東氏館跡庭園は、約550年前に造られたと考えられている池泉庭園です。1979年の田畑の整備で館の跡が見つかり、1987年に国の名勝になりました。山の上の篠脇城跡とともに、国の史跡にもなっています。
ミュージアムの隣の明建(みょうけん)神社は、鎌倉時代の初めに東胤行(とうのたねゆき)が建てたと伝わり、千葉氏の守り神の妙見菩薩をまつります。樹齢700年を超える「神帰り杉」「神迎え杉」が立ち、毎年8月7日の七日祭は800年以上続く岐阜県の重要無形民俗文化財です。その夜には、東常縁を主人公にした新作能「くるす桜」が演じられます。
やすらぎ館と休みの日の温泉
敷地の中にあるやまと温泉 やすらぎ館は、和歌にちなんで「ことといの湯」とも呼ばれ、寝殿造りを今風にした建物です。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉で、成分の濃さが体の液より薄い低張性の、中性の温泉です。浴室は「あやめぐさ」と「後朝(きぬぎぬ)の恋」の2つが週ごとに男女で入れ替わり、滝のある露天風呂や、子ども用のすべり台がついた湯船、サウナと塩サウナ、源泉かけ流しの陶器風呂があります。
大人850円で、平日は比較的すいています。駐車場の入口には、長さ5mのモザイク壁画のある無料の足湯もあります。やすらぎ館が休みの火曜は、国道156号を北へ約8kmの美人の湯しろとり かみほの湯へ。ナトリウム-炭酸水素塩温泉で、月曜が休み、大人850円(土日祝950円)です。