江戸時代の医師、華岡青洲(はなおかせいしゅう)は1804年、世界で初めて全身麻酔による乳がんの手術に成功しました。その住まい兼診療所があった場所に、青洲をたたえて建てられたのがこの道の駅です。
敷地のふれあい公園には、大賀蓮(おおがはす)の池やハーブ畑、5〜6歳までの子ども向けの遊具があります。桜は30本以上植わり、電動アシスト付きのe-Bikeも予約して借りられます(4時間1,000円から)。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県紀の川市西野山473 |
|---|---|
| 標高 | 84m |
| 面する道路 | 県道中尾名手市場線 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(直売所は16:00まで、バイキングは平日11:00〜14:30・土日祝11:00〜15:30) |
| 定休日 | 火曜(祝日は翌平日)・12月28日〜1月2日 |
| 駐車場 | 100台(うち大型車4台・無料) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | 急速充電器あり(120kW・2025年12月導入、規格は要確認) |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=かつらぎ温泉 八風の湯(約5.4km・含鉄-ナトリウム-塩化物強塩低温泉など) |
| 電話 | 0736-75-6008 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(青洲の里) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
京奈和自動車道の紀の川東ICから約4.5km、車で10分ほどです。かつらぎ西ICからは約15分。大阪側からは、阪和自動車道の岸和田和泉ICから国道170号と480号を通り、鍋谷トンネルを抜けて約45分で着きます。大きな道路から外れた場所にあるので、初めてなら道順を先に確かめておくと迷いません。東へ約3.1kmで道の駅 紀の川万葉の里、約6.3kmで道の駅 かつらぎ西、西へ約14.4km走ると道の駅 ねごろ歴史の丘です。
春林軒とフラワーヒルミュージアム
青洲は宝暦10年(1760年)の生まれで、チョウセンアサガオ(曼陀羅華・まんだらげ)を主な原料にした麻酔薬「麻沸散(まふつさん)」をつくりました。欧米で全身麻酔が使われ始めたのは、青洲の手術から約40年後です。生涯に150例を超える乳がんを治療し、私財を投じて田畑に水を引く垣内池(かいといけ)も造りました。有吉佐和子の小説『華岡青洲の妻』でも知られます。
道の駅の敷地に建つ春林軒(しゅんりんけん)は、青洲が暮らし、患者を診た場所です。主屋と蔵は当時の建物で、ほかは調査をもとに復元しました。主屋は大正時代から一時期、旧粉河町へ移されていましたが、平成9年(1997年)に元の場所へ戻っています。内塾や薬調合所、病棟を見学でき、大人300円、小中学生200円。10時〜17時(11〜2月は16時30分まで)で、7〜8月には麻沸散の原料になったマンダラゲが庭で花をつけます。道の駅の本館にあたるフラワーヒルミュージアムは黒川紀章の設計で、青洲と門弟の資料を展示しています。
旬彩バイキングと直売所
レストラン「旬彩バイキング和音(わおん)」は、和洋中の野菜料理と肉料理に、自家製のミラノ風ピザや手作りパン、郷土料理が並ぶ食べ放題です。大人は平日1,800円、土日祝2,000円で、持ち帰りの「LUNCH BOX」は1,000円。JAの直売所「那賀ふれあい市場」は9時から16時まで開いています。館内の売店では、青洲が考案した軟膏「紫雲膏(しうんこう)」も扱っています。
車中泊メモ
駐車場は24時間使えますが、直売所は16時、ほかの店も17時に閉まるので、夕方に着くと買い物はできません。2026年10月25日の「青洲まつり」では駐車場が会場になり、車は和歌山県立高等看護学院のグラウンドなどへ回ります。夜の買い出しは約1.7km先のセブン-イレブン紀の川名手大黒店へ。ガソリンはSelfixかつらぎSS(約2.4km)で、どちらも24時間開いています。
周辺スポット
約4.6kmの粉河寺(こかわでら)は、宝亀元年(770年)に大伴孔子古(おおとものくじこ)が開いた西国三十三所の第3番札所です。寺の成り立ちを描いた国宝の『粉河寺縁起絵巻』を持ち、庭園は国の名勝。境内は自由に歩け、本堂の内陣拝観は400円、8時〜17時です。駐車場は約100台で、普通車500円かかります。
近くの温泉
いちばん近いのは、東へ約5.4kmのかつらぎ温泉 八風の湯です。自家源泉を複数持ち、含鉄-ナトリウム-塩化物強塩低温泉などが湧いています。
西の方角へ向かうなら、約14.0kmの神通温泉(紀の川市)も候補です。源泉20.6℃のアルカリ性の冷鉱泉を温めて使う湯で、大人900円、11時〜20時、月曜休み(祝日なら翌日)です。
まとめ
春林軒の病棟は、手術を受けた患者が寝起きした部屋です。1804年の手術も、この敷地で行われました。