「あぢかま」は、古い歌で地名の塩津にかかる枕詞で、琵琶湖の岸で冬を越す鴨にちなむ言葉です。2010年に開いたこの道の駅の名はその枕詞からとられ、食事処の看板の一杯も鴨そばです。
地元の畑で摘んだブルーベリーを使うソフトクリームは300円で、3月から12月まで。枝豆や黒大豆、小豆、そら豆を並べた「豆コレクション」の棚もあります。
基本情報
| 所在地 | 滋賀県長浜市西浅井町塩津浜1765 |
|---|---|
| 標高 | 87m |
| 面する道路 | 国道8号(塩津海道) |
| 営業時間 | 3〜11月 9:00〜17:00(土日祝は18:00)、12〜2月 9:00〜16:00(土日祝は17:00) |
| 定休日 | 火曜(祝日は営業)・12月31日〜1月6日 |
| 駐車場 | 普通車74台・大型車12台・身障者用2台 |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | なし |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=北近江の湯(約9.0km・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉) |
| 電話 | 0749-88-0848 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(塩津海道あぢかまの里) |
2026年10月時点の情報です。
港町・塩津のあゆみ
塩津は、敦賀から京へ向かう荷を琵琶湖の船に積み替える港でした。平安時代の延喜式(えんぎしき)には、敦賀から塩津までの荷を運ぶ駄賃と、塩津から大津までの船賃が定められています。海津や大浦と並ぶ「湖北三湊」の一つで、1681年には塩津に145艘(そう)の船がありました。
1884年(明治17年)に敦賀への鉄道が通ると港の役目は細り、1938年には湖の定期船が途絶えました。万葉集の巻9では、湖を渡る舟の行き先として「塩津菅浦今か漕ぐらむ」と詠まれています。地名については、昔このあたりに塩水の湧く池があったからだという、塩津神社の言い伝えが残ります。
食事処と物産販売所
食事処と物産販売所は、2005年10月に地元の人たちが始めた直売所「奥びわ湖 水の駅」がもとで、2010年3月13日に国の休憩施設と合わせて道の駅になりました。
食事処には鴨そばのほか、鮒寿しをのせた茶漬けや鯖寿司、小エビのかき揚げを載せたそばがあります。食券は券売機で買い、現金だけです。
物産販売所には、ビワマスやコアユ、イサザ、スジエビといった湖の魚が、鮮魚や佃煮で並びます。魚は午前中に売り切れることがあるので、買うなら早めに。地酒は長浜の「七本鎗(しちほんやり)」や「北国街道」がそろい、近江米の米粉でつくる菓子も置いています。
周辺スポット
国道8号の通る塩津浜は、約1kmにわたって家並みが続いた宿場町です。旧街道の北の入口には、1834年(天保5年)の常夜燈と、1841年の銘が入った道標(みちしるべ)が残ります。
大川の河口で見つかった塩津港遺跡は、平安から鎌倉時代の港と神社の跡です。1137年の銘がある、運送の約束を神に誓った木札(起請文)や、神像5体が出土しました。1185年の地震で湖に沈んだとみられています。
湖に突き出た葛籠尾崎(つづらおざき)を通る奥琵琶湖パークウェイは全長18.8kmで、途中に展望台があります。12月から3月は冬の通行止めです。湖岸の菅浦(すがうら)の集落(約16.5km)は2014年に国の重要文化的景観に選ばれ、集落の東西に四足門(しそくもん)が立っています。鎌倉時代の終わりから150年あまり隣の大浦と土地を争った記録が残り、14世紀の半ばには「惣(そう)」と呼ばれる村の自治の仕組みができていました。
山側へ約6kmの深坂(ふかさか)古道は、996年に紫式部が越前へ下るときに通ったとされる峠道です。琵琶湖を行き来した丸子船(まるこぶね)の歴史は、約8.4kmの大浦にある北淡海(きたおうみ)・丸子船の館で紹介しています。
車中泊メモ
駐車場は夜も使え、冬に備えてタイヤチェーンを着け外しできる場所も設けられています。北陸へ向かうなら福井県の道の駅 河野まで約39km、南の道の駅 湖北みずどりステーションまでは約13kmです。
最寄りの温泉
道の駅から約9.0km、長浜市高月町の北近江の湯は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉の天然温泉です。お風呂は朝6時から深夜0時まで(受付23時まで)入れ、休みは第2・第4水曜です。
湖の西の道の駅 マキノ追坂峠の方へ回るなら、マキノ高原にマキノ高原温泉さらさ(道の駅から約16km・ラドン・フッ素イオン含有アルカリ性単純温泉)があります。