岩盤がむき出しになった川床に、流れで削られた大小の甌穴(おうけつ)が口を開け、そのまん中を落差約8mの滝が落ちていきます。2010年に県の名勝・天然記念物に指定された「滝ノ拝(たきのはい)」です。
土日祝だけ開く物産コーナーには、地元の野菜や川の鮎、ニホンミツバチの蜂蜜が並びます。夏は滝つぼに集まる鮎を狙う釣り人でにぎわい、7月ごろにはボウズハゼやヨシノボリといった小魚が滝の岩壁をよじ登る姿も見られます。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県東牟婁郡古座川町小川774番地 |
|---|---|
| 標高 | 69m |
| 面する道路 | 県道43号(那智勝浦古座川線) |
| 営業時間 | 情報コーナー 平日8:30〜17:15、物産コーナー 土日祝11:00〜16:00 |
| 定休日 | 物産コーナーは平日休み |
| 駐車場 | 約40台(うち身障者用2) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | 急速充電器 1基 |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=南紀月の瀬温泉 ぼたん荘(約10.6km・アルカリ単純泉) |
| 電話 | 0735-79-0011 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(瀧之拝太郎) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
古座川の支流・小川(こがわ)の山あいにあり、所在地の小川も同じく「こがわ」と読みます。面しているのは県道43号(那智勝浦古座川線)で、紀勢自動車道の那智勝浦ICから約39.8km、すさみ南ICからは約40.5kmで、近畿地方整備局の案内では1時間ほどかかります。鉄道ならJR古座駅から車で40分ほどです。
古座川の本流にある道の駅 一枚岩へは約14.8km、道の駅 虫喰岩へは約15.4kmです。
滝ノ拝と太郎の伝説
川床の岩盤は約200m続きます。マグマの熱を受けた砂岩と泥岩の地層を、くぼみに入り込んだ石が流れで回りながら削り、丸い穴をいくつもあけていきました。ここから源流までの渓谷は県立自然公園の特別地域です。上流の小川峡も、県のレッドデータブックに貴重な地形として載っています。
昔、滝ノ拝太郎という侍が刀で岩にくぼみを彫っていたところ、刀を滝つぼへ落とし、拾おうと飛び込んだまま姿を消したと伝わります。戻ってきたという話も残っています。道の駅は旧字で「瀧之拝太郎」と書きますが、読みは同じです。滝のそばには、苔むした金比羅(こんぴら)社が建っています。
物産コーナーと道の駅きっぷ
建物は約103㎡の小さな造りで、物産コーナーと情報コーナーが入っています。平日に開く情報コーナーでは道路や観光の案内を受けられ、無料のWi-Fiも使えます。来訪の記念に買う道の駅きっぷも物産コーナーの扱いなので、集めている人は土日祝に合わせて寄るのが確実です。
車中泊メモ
屋根付きの東屋は夜通し使えます。道の駅の周りの山あいに夜開いている店はなく、給油はENEOS古座川SS(約14.8km)、コンビニはローソン古座駅前店(約15.5km)まで下ってからになります。
布団で眠りたい夜は、約1.3kmの民宿やまびこが1泊2食6,500円からです。
周辺スポット
中崎地区の中津谷の滝(約4.7km)は、5段に分かれて落ちる水量の多い滝です。同じ中崎には、コーヒーと手作りジャムの店「Café ダーチャやまんば」があり、10時から17時まで、月曜と火曜が休み。食事は出していません。
古座川の本流まで出ると、川面に岩峰を映す少女峰(しょうじょほう)が約11.7km。一枚岩と同じ古座川弧状岩脈の一部をなす岩です。川原の駐車場は夏の水遊びの拠点です。
最寄りの日帰り湯
いちばん近い温泉でも、車で約10.6kmの南紀月の瀬温泉 ぼたん荘になります。宿の大浴場を午後から日帰りで開けていて、湯は泉温30.7℃、毎分134Lが湧くアルカリ単純泉。タオルは150円で買えます。敷地にはRVパークと、24時間使える6kWの普通充電器が4基あり、湯につかっている間にEVを充電しておけます。
ぼたん荘が休みの日でも、火・木・土・日曜なら美女湯温泉(約23.3km)が午後2時から開いています。町の小さな湯で、入浴料は300円です。
まとめ
侍が消えた滝つぼは、川床のまん中。岩に刻まれた丸い穴を一つずつたどっていけば、伝説の舞台に行き着きます。