朝9時12分、第1番霊山寺。夕方16時44分、第8番熊谷寺。
6月、ハイエースで四国八十八ヶ所の巡礼を始めました。これはその1日目の記録です。写真には撮影時刻が残っていて、並べるとどの寺に何時ごろいて、どこで時間を使ったかがほぼたどれます。
この記事では、その「写真の時刻」を手がかりに、鳴門の霊山寺から阿波市土成の熊谷寺までの8ヶ寺を回ります。今もう一度回るならどうするか、も最後に書きました。
はじめに:お遍路1日目の8ヶ寺
第1番から第8番までは徳島県北部の平野に並んでいて、札所の間は短いところで1.4km、長くても5km余り。クルマなら1日で回れる区間です。実際に回った時刻は次のとおりでした。
| 写真の時刻 | 札所 | ひとこと |
|---|---|---|
| 9:12〜9:52 | 第1番 霊山寺 | 遍路用品を揃えて出発 |
| 10:47 | 第2番 極楽寺 | 樹齢1200年の長命杉 |
| 11:37 | 第3番 金泉寺 | 黄金の井戸と弁慶の力石 |
| 13:39 | 第4番 大日寺 | 回廊の三十三観音 |
| 14:28〜14:50 | 第5番 地蔵寺 | 奥の院の羅漢さん |
| 15:12 | 第6番 安楽寺 | 温泉が湧く寺と宿坊 |
| 15:45 | 第7番 十楽寺 | 眼病の地蔵と愛染明王 |
| 16:44 | 第8番 熊谷寺 | 四国最大級の仁王門 |
午前に3ヶ寺、昼をはさんで午後に5ヶ寺。霊山寺では写真の時刻に40分の幅があり、1番がいちばん長くいた札所です。ここで遍路用品を一式買い揃えていたためです。午後は5番から先、20〜60分おきに次の寺へ移っています。
各札所の写真のうち「御朱印」と添えたものは納経帳にいただいた御朱印、「御影(おみえ)」と添えたものは御朱印と一緒にいただく、本尊の姿を刷ったお札です。
もうひとつ、この区間の由緒を読んでいくと、何度も出てくる名前があります。戦国時代の土佐の武将、長宗我部元親です。高知編では土佐神社を再建した人物として登場しますが、阿波では寺を焼いた側。1番霊山寺、2番極楽寺、5番地蔵寺、7番十楽寺は、いずれも天正年間に元親の兵火で堂塔を失っています。その後、霊山寺と極楽寺を建て直したのは、阿波の藩主・蜂須賀家でした。
走行距離: 札所間で約22km
所要時間: 1日(9:12〜16:44)
情報確認: 2026年9月(拝観料・駐車場などは変わることがあります)
前の晩は、1番霊山寺に近い道の駅「第九の里」で車中泊しました。隣には鳴門市ドイツ館があります。第一次世界大戦中、ここにあった板東俘虜収容所のドイツ兵たちが、ベートーヴェンの「第九」を日本で初めて全曲演奏したことを伝える資料館です。


9:12 第1番札所 霊山寺(りょうぜんじ)
88ヶ所の始まり、「発願の寺」です。写真は9時12分と9時52分。この40分の多くは、境内の売店で遍路用品を買い揃える時間でした。




インドの霊山を日本に移した寺
弘法大師がこの地で修法したとき、老僧の説法に多くの僧が耳を傾ける姿を感じ取り、それを釈迦が説法したインドの霊鷲山に重ねて「竺和山霊山寺」と名づけたと伝わります。インドの霊山を和国(日本)に移す、という意味です。
堂塔は元親の兵火と明治24年(1891年)の火災で2度焼けました。明治の火災でも焼け残った多宝塔は応永年間の建立とされ、600年近くこの地に立っています。
遍路用品は、ここで揃えました
境内には遍路用品の売店があり、白衣・金剛杖・納経帳・輪袈裟などを一式揃えられます。私もここで道具を買い、身支度を整えてから出発しました。クチコミには「周辺の店より少し高め」という声もありますが、何も持たずに来ても、ここで全部揃うのは心強いところです。
服装や作法はこちらにまとめています。
四国お遍路旅行記 – 準備編 はじめてのクルマ遍路、服装と参拝作法
天井いっぱいの灯籠と、池の鯉
本堂に入ると、天井からたくさんの吊り灯籠が下がっていて、薄暗い堂内でやわらかく光っています。霊山寺の写真としてよく紹介される光景です。本堂前の放生池には鯉が泳ぎ、冬以外は100円のエサで餌やりもできます。池の中ほどには金色の子どもの像があり、その頭に鳥がとまっていることもあるそうです。
基本情報
- 山号: 竺和山
- 宗派: 高野山真言宗
- 本尊: 釈迦如来
- 真言: のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
- 御詠歌: 霊山の 釈迦のみ前に めぐりきて よろずの罪も 消え失せにけり
- 所在地: 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
- 電話: 088-689-1111
- 宿坊: なし
アクセス・駐車場
- 駐車場: 無料(普通車約100台、バス10〜20台)
- 次札所まで: 2番極楽寺まで約1.5km、車で約5分、徒歩約20分
- 近隣観光: 鳴門市ドイツ館
- 近隣道の駅: 第九の里(前夜に車中泊)
10:47 第2番札所 極楽寺(ごくらくじ)
霊山寺からわずか1.5km。写真の間隔は55分でした。



光をさえぎるために築いた山
弘法大師が刻んだと伝わる本尊の阿弥陀如来は、放つ光が鳴門の長原沖まで届いたといいます。魚が逃げて漁の妨げになると困った漁師たちが、本堂の前に小山を築いて光をさえぎった。山号の「日照山」はこの話に由来します。
本堂は元親の兵火のあと、万治2年(1659年)に蜂須賀光隆の援助で再建されました。朱塗りの仁王門をくぐると庭園が広がり、44段ほどの石段の上に本堂があります。仁王門を入って左手の願掛け地蔵は、真言を唱えて自分も努力すれば願いが叶うとされるお地蔵さんです。
手の跡で色の変わった長命杉
境内の長命杉は弘法大師のお手植えとされ、樹齢1200年あまり、高さ約31m、幹回り約6m。鳴門市の天然記念物です。触れると長寿を授かるといわれ、参拝者が手を当てていく部分だけ幹の色が変わっていました。
大師堂の大師像は「安産大師」とも呼ばれ、安産祈願の寺としても知られています。
基本情報
- 山号: 日照山
- 宗派: 高野山真言宗
- 本尊: 阿弥陀如来
- 真言: おん あみりた ていせい からうん
- 御詠歌: 極楽の 弥陀の浄土へ 行きたくば 南無阿弥陀仏 口ぐせにせよ
- 所在地: 徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
- 電話: 088-689-1112
- 宿坊: なし
アクセス・駐車場
- 駐車場: 無料(普通車約40台、大型6台)。本堂まで石段約44段
- 前札所から: 1番霊山寺から約1.5km、車で約5分、徒歩約20分
- 次札所まで: 3番金泉寺まで約3km、車で約5分、徒歩約45分
11:37 第3番札所 金泉寺(こんせんじ)
午前最後の札所です。ここには弘法大師のほかに、源義経と弁慶の伝説が残っています。


寺名になった「黄金の井戸」
もとは行基が建てた「金光明寺」。日照りに苦しむ村人のために弘法大師が掘った井戸から霊水が湧き、「長寿をもたらす黄金の井戸」として寺名も金泉寺に改められたと伝わります。井戸をのぞいて顔が映れば長生きできるといわれていて、のぞき込んでみると、顔はなんとか映りました。
義経が立ち寄り、弁慶が石を持ち上げた
源平合戦のさなかの元暦2年(1185年)、屋島へ向かう源義経がこの寺に立ち寄り、戦勝を祈ったと『源平盛衰記』に伝わります。境内の西隣にある「弁慶の力石」は、義経が弁慶に力試しで持ち上げさせたという大きな石です。
亀山法皇がしばらく滞在したことから山号が「亀光山」となり、本堂の裏には長慶天皇の御陵と伝わる場所もあります。小さな境内に、時代の違う伝説が重なっている寺です。
基本情報
- 山号: 亀光山
- 宗派: 高野山真言宗
- 本尊: 釈迦如来
- 真言: のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
- 御詠歌: 極楽の 宝の池を 思えただ 黄金の泉 すみたたえたる
- 所在地: 徳島県板野郡板野町大寺字亀山下66
- 電話: 088-672-1087
- 宿坊: なし
アクセス・駐車場
- 駐車場: 無料(普通車約14台、大型3台)。台数は少なめ
- 前札所から: 2番極楽寺から約3km、車で約5分、徒歩約45分
- 次札所まで: 4番大日寺まで約5km、車で約10分、徒歩約1時間15分
- 近隣道の駅: いたの(4番へ向かう途中に立ち寄りました)
13:39 第4番札所 大日寺(だいにちじ)
金泉寺から大日寺までは約5km。写真の間隔は2時間あいています。この間に道の駅いたのに立ち寄っていて、ちょうど昼どきの時間帯です。



回廊に並ぶ西国三十三観音
三方を山に囲まれた「黒谷」にあり、地元では「黒谷寺」とも呼ばれてきた寺です。1〜3番と違い、宗派は東寺真言宗。本尊の大日如来は秘仏です。
本堂と大師堂をつなぐ回廊には、西国三十三観音霊場の観音像がずらりと並びます。寛政2年(1790年)前後に、西日本各地の信徒から寄進されたものです。一体ずつ姿が違い、見比べながら歩くと思ったより時間がかかります。屋根付きの回廊なので、雨の日でもゆっくり見られます。入口の鐘楼門は2018年に再建された新しいものです。
基本情報
- 山号: 黒巌山
- 宗派: 東寺真言宗
- 本尊: 大日如来
- 真言: おん あびらうんけん ばざらだどばん
- 御詠歌: ながむれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に すみぞめの袖
- 所在地: 徳島県板野郡板野町黒谷字居内28
- 電話: 088-672-1225
- 宿坊: なし
- 公式ホームページ: https://dainichiji-temple.com/
アクセス・駐車場
- 駐車場: 無料(普通車約20台、マイクロバス・大型5台)。利用は7時〜17時
- 前札所から: 3番金泉寺から約5km、車で約10分、徒歩約1時間15分
- 次札所まで: 5番地蔵寺まで約2km、車で約5分、徒歩約30分
- 近隣道の駅: いたの
14:28 第5番札所 地蔵寺(じぞうじ)
ここからが午後の本番。地蔵寺では14時28分と14時50分の写真が残っています。



武将たちが寄進した勝軍地蔵の寺
弘法大師が開いたと伝わる寺で、本尊の延命地蔵の胎内には、大師作と伝わる小さな勝軍地蔵菩薩が納められています。「勝軍」の名にあやかってか、源頼朝・義経や蜂須賀家などの武将が寄進を重ねてきました。
その堂塔も、天正年間に元親の兵火でことごとく焼失しました。境内の大銀杏は樹齢800年を超え、焼失前からこの地にあったことになります。山門を入って正面、方丈入口の左側には水琴窟があり、近づくと澄んだ音が聞こえます。気づかずに通り過ぎてしまいそうな場所です。
身内に似た顔が必ずある、奥の院の羅漢さん
本堂から徒歩5分ほどの奥の院が羅漢堂です。コの字に並ぶ3つのお堂を回廊がつなぎ、その中にほぼ等身大の羅漢像が約200体並んでいます。大正4年(1915年)の火災で半数以上を失うまでは、500体あったそうです。笑う顔、怒る顔、じゃんけんをしているような手つきの羅漢さんまで、同じ顔はひとつもありません。五百羅漢には自分や身内に似た顔が必ずあるといわれていて、知った顔を探しながら回廊を歩くのがここの楽しみ方です。奥の院まで足を延ばすお遍路さんは多くないようで、参拝記には「貸し切り状態だった」という声もあります。拝観料は300円。地蔵寺の駐車場から車で2分ほどの所に専用駐車場があります。
基本情報
- 山号: 無尽山
- 宗派: 真言宗御室派
- 本尊: 延命地蔵菩薩(胎内仏・勝軍地蔵菩薩)
- 真言: おん かかかび さんまえい そわか
- 御詠歌: 六道の 能化の地蔵 大菩薩 導き給え この世後の世
- 所在地: 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
- 電話: 088-672-4111
- 宿坊: なし
アクセス・駐車場
- 駐車場: 無料(普通車約50台、マイクロバス20台、大型10台)。羅漢堂には別に専用駐車場あり
- 前札所から: 4番大日寺から約2km、車で約5分、徒歩約30分
- 次札所まで: 6番安楽寺まで約5.3km、車で約10分、徒歩約1時間10分
15:12 第6番札所 安楽寺(あんらくじ)
地蔵寺の最後の写真から22分後には、次の安楽寺に着いています。山号は「温泉山」。その名のとおり、今も温泉が湧く寺です。



400年続く、温泉のある宿坊
引野村には古くから温泉があり、弘法大師が湯治の効能を伝えた地とされます。今も大師堂の前から温泉が湧いています。桃山時代、阿波藩祖の蜂須賀家政がこの寺を「駅路寺」に定め、遍路や旅人の宿と接待の場としました。その記録「駅路寺文書」(慶長3年=1598年)が残り、宿坊は以来400年の歴史を持ちます。
宿坊には天然温泉の大浴場があり、300人が泊まれる大きさです。歩き遍路さんに人気の宿坊で、泊まっているお遍路さんを何人も見かけました。クルマで回っている身には、少しうらやましいような、そうでもないような。
境内の多宝塔は内部が極彩色の仏画や彫刻で飾られ、周囲では八十八ヶ所のお砂踏みができます。大師堂には、弘法大師を猟師の矢から守ったと伝わる厄除けの「さかまつ」もあります。
基本情報
- 山号: 温泉山
- 宗派: 高野山真言宗
- 本尊: 薬師如来
- 真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
- 御詠歌: かりの世に 知行争う むやくなり 安楽国の 守護をのぞめよ
- 所在地: 徳島県板野郡上板町引野字寺ノ西北8
- 電話: 088-694-2046
- 宿坊: あり(300人・天然温泉の大浴場)
- 公式ホームページ: http://www.shikoku6.or.jp/
アクセス・駐車場
- 駐車場: 無料(普通車約80台、大型バス10台)
- 前札所から: 5番地蔵寺から約5.3km、車で約10分、徒歩約1時間10分
- 次札所まで: 7番十楽寺まで約1.4km、車で約5分、徒歩約20分
15:45 第7番札所 十楽寺(じゅうらくじ)
安楽寺から1.4km。この区間でいちばん短い移動です。


「十の光明」と「輝く楽しみ」
大同年間、弘法大師がこの地で阿弥陀如来を感得し、その像を刻んで本尊としたと伝わります。生・老・病・死といった人の苦しみに、十の光明と輝く楽しみが得られるように。そう願って「光明山十楽寺」と名づけたといわれます。
もとは北へ3kmほど奥の谷にあった寺で、元親の兵火で焼けたときは住職が本尊を背負って難を逃れたといいます。今の場所に移ったのは寛永12年(1635年)。1〜8番のなかで宗派が「真言宗単立」なのはこの寺だけです。
竜宮城のような山門
十楽寺でまず目に入るのが、鐘楼を兼ねた竜宮門です。名前のとおり竜宮城の入口のような形の門で、くぐった先の石段の上に、もうひとつ中門が立っています。
眼病の地蔵と、縁を結ぶ・切る愛染明王
境内の「治眼疾目救歳地蔵尊(じがんしつもくきゅうさいじぞうそん)」は、古くから眼病に霊験があるとされ、目を患うお遍路さんが多く参ります。中門・遍照殿に祀られる愛染明王は、良縁を結ぶ願いにも、悪縁を切る願いにも応えてくれるとされています。
基本情報
- 山号: 光明山
- 宗派: 真言宗単立
- 本尊: 阿弥陀如来
- 真言: おん あみりた ていせい からうん
- 御詠歌: 人間の 八苦を早く 離れなば 到らん方は 九品十楽
- 所在地: 徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
- 電話: 088-695-2150
- 宿坊: あり(70人・個室)
- 公式ホームページ: http://jyuurakuji.com/
アクセス・駐車場
- 駐車場: 普通車約20台、大型5台(7時〜17時)。駐車場から本堂までは少し歩きます
- 前札所から: 6番安楽寺から約1.4km、車で約5分、徒歩約20分
- 次札所まで: 8番熊谷寺まで約4.2km、車で約10分、徒歩約1時間
16:44 第8番札所 熊谷寺(くまだにじ)
写真の記録は16時44分。納経所の受付は17時までなので、1日の最後としては残り16分の時間帯でした。



高さ12.3m、四国霊場最大級の仁王門
熊谷寺の仁王門は貞享4年(1687年)の建立で、間口9m、高さ12.3m。四国霊場のなかでも最大級の山門で、徳島県の指定文化財です。2層目の天井や柱には、極彩色の天女などが描かれています。
門をくぐった先には、安永3年(1774年)建立の多宝塔。本堂左手の石段36段を上がった大師堂は宝永4年(1707年)の建物で、こちらも県の指定文化財です。仁王門と多宝塔の存在感は、1番から8番のなかでもとくに印象に残りました。
季節ごとに花が咲く「花のお寺」
熊谷寺は「花のお寺」とも呼ばれ、季節ごとに境内の花が入れ替わります。2月下旬から3月初めに早咲きの蜂須賀桜、3月下旬からソメイヨシノとモクレン、6月中旬に紫陽花、11月ごろに紅葉。6月に回るなら、ちょうど紫陽花の時期です。納経所の横には太鼓橋のかかった弁天島があり、こちらは安産祈願の場所になっています。
熊野権現が授けた観音さま
弘法大師がこの地で修行していたとき、紀州の熊野権現が現れて小さな金の観音像を授けたと伝わります。大師は千手観音を刻み、その胎内に金の像を納めて本尊にしました。本堂と本尊は昭和2年(1927年)の火災で焼け、いまのものは戦後に再建されたものです。
基本情報
- 山号: 普明山
- 宗派: 高野山真言宗
- 本尊: 千手観世音菩薩
- 真言: おん ばざらたらま きりく
- 御詠歌: 薪とり 水くま谷の 寺にきて 難行するも 後の世のため
- 所在地: 徳島県阿波市土成町土成字前田185
- 電話: 088-695-2065
- 宿坊: なし
アクセス・駐車場
- 駐車場: 志納制(普通車約20台、マイクロバス・大型6台。ほかに臨時駐車場あり)
- 前札所から: 7番十楽寺から約4.2km、車で約10分、徒歩約1時間
- 次札所まで: 9番法輪寺まで約2.4km、車で約5分、徒歩約35分
- 近隣道の駅: どなり
まとめ:今もう一度回るなら
9時12分から16時44分まで、8ヶ寺・札所間で約22km。1番から8番までは、クルマなら1日で回れることは確かめられました。写真の時刻を並べ直してみると、次に回るならこうする、という点も見えてきます。
1. 霊山寺では買い物の時間を見ておく
1番には40分。遍路用品を買い揃えていた時間です。道具をここで揃えるなら、参拝とは別に30〜40分は見ておくと慌てません。事前に用意しておけば、その分を9番法輪寺まで回す余裕に充てられます。2番に着いたのは霊山寺を出て55分後で、最初の1〜2ヶ寺は作法の確認にも思った以上に時間を使いました。
2. 地蔵寺の羅漢堂と大日寺の回廊は「見る時間」を取る
この区間で、参拝のほかに時間がかかるのがこの2ヶ所です。羅漢堂は拝観料300円で、専用駐車場へクルマで移動します。午後に5ヶ寺を詰めて回るなら、どちらかは午前に回しておくと余裕が出ます。
3. 1日で9番まで行くなら午前を詰める
8番熊谷寺が16時44分。9番法輪寺は2.4km先ですが、納経所は17時で閉まるので、この日のペースでは8番が限界でした。9番まで1日で済ませたいなら、昼までに4番まで進んでおくのが目安です。
4. 元親と蜂須賀家の話を拾いながら回る
元親の兵火で焼けた寺が4ヶ寺、蜂須賀家が再建や保護に関わった寺も続きます。由緒の看板を読みながら回ると、同じ戦国の話が寺から寺へつながっていきます。元親の名前は、この先の高知編でもう一度、今度は別の顔で出てきます。
車中泊は「第九の里」と「温泉の里神山」
前の晩は道の駅第九の里。1番霊山寺に近く、朝いちばんに参拝を始められます。この日は4番の前に道の駅いたの、8番のあとに道の駅どなりにも立ち寄りました。
そこまでは順調だったのですが、最後にどうしても温泉に入りたくなり、神山温泉へ。そのまま道の駅温泉の里神山で一泊しました。おかげで翌日は9番法輪寺ではなく、山の上の12番焼山寺からのスタートです。効率が悪いのはわかっていても、温泉には勝てませんでした。(;^_^A
おすすめの立ち寄りスポット
- 鳴門市ドイツ館: 道の駅第九の里の隣。「第九」日本初演と板東俘虜収容所の資料館
- 道の駅いたの: 3番金泉寺と4番大日寺の間。昼の休憩に
- 神山温泉: 8番から足を延ばすことになりますが、道の駅温泉の里神山のすぐそば。12番焼山寺へ向かう拠点にもなります
徳島グルメ
- 徳島ラーメン: 甘辛く煮た豚バラと生卵をのせるのが定番
- 鳴門金時: 鳴門のさつまいも。焼き芋やお菓子で
- すだち: 神山町が一大産地。道の駅にはすだちの加工品が並びます
次回は、順番が前後しますが第9番法輪寺から第17番井戸寺までをお届けします。ではまた。
札所マップ
次の記事: 夏至の1日9ヶ寺、国分寺の空に龍の雲|四国お遍路 徳島編(第9番〜17番札所)
あわせて読みたい: 四国お遍路旅行記 – 準備編 はじめてのクルマ遍路、服装と参拝作法
シリーズ一覧: 四国お遍路旅行記
