1970年、日本で初めてイノシシとブタをかけ合わせた「イノブタ」が、すさみ町にある県の畜産試験場で生まれました。町はこれを看板に1986年、パロディ国家「イノブータン王国」を建国。その「城」にあたる道の駅です。
館内の情報コーナー「イノブータン城」では、写真パネルと大型テレビで王国の歩みを紹介しています。町の集落支援員が詰めていて、移住や暮らしの相談にのってくれます。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県西牟婁郡すさみ町見老津1-32 |
|---|---|
| 標高 | 12m |
| 面する道路 | 国道42号 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 資料により差あり(無休/平日休館) |
| 駐車場 | 普通車8台・大型車5台・身障者用1台(無料) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | なし |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=望海のゆ(約6.5km・アルカリ性の温泉、泉質名は非公表) |
| 電話 | 0739-33-7100 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(イノブータンランド・すさみ) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
海岸線を走る国道42号に面し、紀勢自動車道のすさみIC(終点のすさみ南ICの一つ手前)からは約10.5kmです。JRの最寄りは見老津(みろづ)駅。
江住(えすみ)にある道の駅 すさみへは国道を東へ約6.4km、道の駅 志原海岸へは西へ約14.5kmです。
イノブータン王国
イノブタは、当時の町長が寄贈した雄のイノシシと雌のブタをかけ合わせて生まれました。県内で今もイノブタを飼っているのは、すさみ町だけです。
町は1981年5月4日に第1回の「イノブタダービー」を開き、1986年の建国の前には、当時の中曽根首相に建国宣言書を手渡しました。王国の城となる建物ができたのは1996年。今も毎年5月3日の建国祭には、すさみ海水浴場で生後3か月ほどの子イノブタ6頭が走るダービーが開かれ、「豚券」まで売り出されます。こうした町おこしは、1991年に県の「ふるさと大賞」を受けました。
開館日は「無休」とする資料と「平日は休館」とする資料に分かれているので、館内を見たいなら電話で確かめてから寄るのが安心です(2026年10月時点)。
売店
売り場は小さく、イノブータンのTシャツやグッズ、紀州の定番の土産と自動販売機があるくらいです。食事のできる店はないので、昼どきは道の駅 すさみの食堂を当てにしたほうが確実です。
車中泊メモ
駐車場は大型車5台分を含めても十数台と小さめです。燃料と食料は江住側にまとまっていて、約6.4kmにコスモ江住SS、約7.0kmにローソンすさみ町江住店。反対の周参見(すさみ)の町なかへ約6.7km戻っても、コスモ周参見SSがあります。
周辺スポット
近くの恋人岬では、沖の陸ノ黒島に当たって二つに割れた潮の流れが、島の陰でふたたびぶつかります。この「婦夫波(めおとなみ)」の重なりは干潮のときにしか見られません。黒島のあたりまでは、近畿地方整備局の案内で車で約2分。岬の駐車場は10台・無料です。
最寄りの見老津駅は1938年に開業した小さな駅で、2018年からは駅舎に観光案内所とカフェが入っています。駅から見る夕日は、2016年に選び直された「すさみ八景」に入っています。
すさみ湾の水深10mの海底には、1999年に「最も深い水中の郵便ポスト」としてギネス世界記録に認定された海中ポストが沈んでいます。投函するには、地元のダイビングショップの体験ダイビング(14,000円・3日前までに予約)に参加します。
最寄りの温泉
車でいちばん近いのは、道の駅 すさみの隣にある望海のゆ(約6.5km)。くわしくはそちらの記事に譲ります。
反対の周参見側なら、約9.1kmのホテルベルヴェデーレ(すさみ温泉)。敷地内に自家源泉を持ち、pH9.5の強いアルカリ性の天然温泉を、温めて循環させて使っています。日帰り入浴は大人1,000円、朝7時から9時と、15時から19時30分。休みは不定期です。
まとめ
普段の日は静かな小さな駅ですが、5月3日だけは町じゅうが子イノブタのダービーで沸きます。日程が合えば、豚券を一枚買ってみたいところです。