前編では、45万円の投資内容と劇的なビフォー・アフターをお伝えしました。
でも、「本当にその価値があったのか?」 「長期的なコストはどうなのか?」 「自分の予算ではどこまでできるのか?」
そんな疑問をお持ちの方も多いはずです。
後編では、10万km・7年使用して分かった正直な評価と、実際にかかったメンテナンス費用、そして予算別の賢い強化プランをお伝えします。
この記事(後編)で分かること:
- 10万km・7年使用後の正直な評価
- 実際にかかったメンテナンス費用の全て
- トータルコストと1kmあたりの費用
- 重量バランスの重要性(失敗談)
- 予算別・優先順位の考え方
- よくある質問への回答
10万km・7年使用後の正直な評価
10万km走って分かった、本当の価値とコスト

足回り強化から7年。走行距離は10万kmを超えました。
ここでは、10万km・7年使用時点での正直なコストをお伝えします。
もちろん、この先も使い続けるので、15万km時にはまた整備が必要です。それでも、私は後悔していません。その理由を、データとともにお伝えします。
走行実績
使用実績
- 使用期間:約7年
- 走行距離:10万km超
- 主な走行エリア:全国(四国、熊野、北海道、九州等)
- 用途:キャンピングカーとして長距離旅行メイン
メンテナンス実績の全て
Style藍(ショックアブソーバー)整備:2回実施
ショックアブソーバーは取り外して整備に出すため、トヨペットでの取付・取外し作業が必要です。
1回目の整備(5万km時)
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 基本整備(4本) | オイル交換、シール類交換、内部洗浄、減衰力チェック、再セッティング | 60,000円 |
| ピストンロッド交換 | 1本交換(左側偏荷重による摩耗) | 12,000円 |
| 取外し・取付作業 | フロント:21,120円 リア:13,200円 | 34,320円 |
| 小計 | – | 106,320円 |
2回目の整備(10万km時)
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 基本整備(4本) | オイル交換、シール類交換、内部洗浄、減衰力チェック、再セッティング | 60,000円 |
| ダストブーツ交換 | 2枚交換 | 4,000円 |
| 取外し・取付作業 | フロント:21,120円 リア:13,200円 | 34,320円 |
| 小計 | – | 98,320円 |
整備費用合計:204,640円
整備内容の補足
1回目はピストンロッド交換が必要でしたが、これは重量バランスの問題が原因でした(後述)。2回目はダストブーツ交換のみで済み、重量バランス改善の効果を実感しました。
取外し・取付作業は、トヨペットでの工賃です。ショックを車体から外してElegant Sport Azurに送り、整備後に再度取り付けるため、この費用が発生します。
UI-Vehicle製品の耐久性
- スタビライザー:10万km後も問題なし
- リーフスプリング:目立ったへたりなし
- トーションバー:異常なし
UI-Vehicle製品は、メンテナンスフリーで7年間安心して使い続けられました。
トータルコスト(10万km・7年時点)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期投資 | 450,000円 |
| 整備費用(2回分) | 204,640円 |
| 総額 | 654,640円 |
1kmあたり:6.55円
1年あたり:93,520円
「65万円」と聞くと高く感じるかもしれません。でも、これから説明する他の選択肢と比較すると、見方が変わってくるはずです。
他の選択肢との徹底比較
格安ショック(KYB等)を使った場合
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 4本セット | 50,000円 |
| 寿命 | 3〜5万km程度 | – |
| 交換費用 | 10万kmで3回交換 50,000円×3回 |
150,000円 |
| 工賃 | 取付工賃×3回 30,000円×3回 |
90,000円 |
| 合計 | – | 290,000円 |
| 性能 | △ 3トン超えには力不足 | |
| 手間 | 交換3回必要 | |
中級ショック(ビルシュタイン等)の場合
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 4本セット | 100,000円 |
| 寿命 | 5〜7万km程度 | – |
| 交換費用 | 10万kmで2回交換 100,000円×2回 |
200,000円 |
| 工賃 | 取付工賃×2回 30,000円×2回 |
60,000円 |
| 合計 | – | 360,000円 |
| 性能 | ○ そこそこ対応可能 | |
| 手間 | 交換2回必要 | |
Style藍(実績)
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 初期費用+整備費用 | 10万km分 | 404,640円 |
| 交換回数 | 0回(整備のみ) | |
| 性能 | ◎ オーリンズカスタム、20段階調整 | |
| 手間 | 整備のみ(5万kmごと) | |
結論:長期的に見れば経済的
ショックアブソーバーのみで比較すると:
- KYB:29万円(10万km)
- ビルシュタイン:36万円(10万km)
- Style藍:約40.5万円(10万km)
Style藍はKYBより約11万円、ビルシュタインより約4.5万円高くなります。
しかし:
- 性能は圧倒的:オーリンズカスタム、20段階調整の柔軟性
- 交換不要:整備のみで済む(パーツごと交換する必要なし)
- 長期使用可能:10万km以上も使える耐久性
- この先も使える:15万km、20万kmと使えば、1kmあたりのコストはさらに下がる
- 3トン超えの車重には必要:軽量なハイエースならKYBやビルシュタインでも十分だが、私のような重量級には性能差が大きい
今後の予測
この先も使い続けるので、15万km時にはまた整備費用(約10万円)がかかります。
でも、それを含めても、安価なショックを何度も交換するより、長期的には経済的だと考えています。
何より、この7年間で得られた安全と快適さは、お金では測れません。
重量バランスの重要性
ピストンロッド交換で気づいた、重量配分の落とし穴
5万km時の整備で、思わぬ事実が判明しました。
5万km時の出来事
Elegant Sport Azurでの1回目の整備。ショックを分解して点検したところ、「左側のピストンロッドが1本、摩耗しています」との指摘。
原因を聞くと、「左側に荷重が偏っているのでは?」とのこと。
言われてみれば、思い当たる節がありました。
左側に集中していた重量物
私のハイエースは、左側に重量物が集中していました。
左側の装備(合計約70kg以上)
- サイドオーニング:上部に付いているのでトップヘビーになり、船だと転覆の恐れあり。傾斜時かなりの負荷がかかっていると思われます。
- AGMバッテリー 190Ah:約50kg(当時)現在は、Renogy 100Ah×3:約30㎏
- 水タンク:約20kg
- その他の固定装備:左側だけにスライドドアがあり。
一方、右側は比較的軽い。
この左右の重量差が、左側のショックアブソーバーに過度な負担をかけていたのです。
高級パーツでも重量バランスは重要
どんなに高性能なショックアブソーバーでも、重量バランスが悪いと片側だけが早く劣化します。
Style藍のような高級品を入れるなら、なおさら重量配分に気を配るべきでした。

対策:BLUETTI(68kg)を右側に配置
ピストンロッド交換後、重量バランスの改善を考えました。
ちょうどその頃、夏場の暑さ対策でポータブルクーラーのクレクール5(現在製造中止)導入。そのために購入したのが、BLUETTI AC200MAXと拡張バッテリーB230×2です。
BLUETTI AC200MAX + B230×2 = 68kg
これを意図的に右側に配置することで、左右のバランスを改善できるのではないか?
当初の目的は電源確保でしたが、結果的に重量バランス調整にも貢献してくれました。
2回目の整備で効果を実感
そして10万km時の2回目の整備。
今回はピストンロッド交換は不要。ダストブーツ2枚の交換だけで済みました。
「バランスが良くなりましたね」とElegant Sport Azurからも評価をいただきました。重量配分の改善が、ショックアブソーバーの寿命を延ばしてくれたのです。
重量バランスチェック方法
あなたの車の重量バランスは大丈夫ですか?
簡易チェック方法
- 平地に停車
- 車高を左右で比較(メジャーで測定)
- タイヤの接地面を観察
- 明らかにどちらかが沈んでいないか確認
正確な測定
- トラックスケールで四輪個別測定
- 理想:左右差は5%以内
重量物の配置戦略
配置の優先順位
- 固定装備:動かせないものは仕方ない
- 頻繁に使うもの:アクセスしやすい位置
- 重量物:バランス調整用に配置
- 軽量物:最後に空きスペースへ
おすすめの重量物
- ポータブルバッテリー:移動可能で調整しやすい(BLUETTI等)
- 工具箱:意外と重い(20〜30kg)
- クーラーボックス:飲み物等意外と重い
読者へのアドバイス
足回り強化の前に、まず重量配分をチェックしましょう。
どんなに高級なパーツでも、バランスが悪いと片側だけ早く傷みます。左右の重量差が大きい場合は、重量物の配置を見直すだけで、パーツの寿命が大きく変わります。
予算別・優先順位の考え方
あなたの予算で、何から始めるべきか

「45万円は無理だけど、何かしたい」
そんな声が聞こえてきそうです。大丈夫です。段階的に強化していく方法もあります。
重要な前提
まず、理解しておくべきことがあります。
- 車重によって必要性が変わる:2トンと3トンでは全く違う
- 使用目的:高速道路を多用するか、山道を走るか
- 同乗者の有無:家族を乗せるなら安全優先度は高い
これらを考慮した上で、予算別のプランを提案します。
予算10万円:まずはここから
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| おすすめ | スタビライザー前後セット(UI-Vehicle) |
| 費用 | 約10万円 |
| 効果 | ★★★★☆ |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ |
| こんな人に | ・予算が限られている ・カーブでのロールが気になる ・まずは効果を実感したい |
予算20万円:バランスの良い強化
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構成 | スタビライザー:10万円 + ショックアブソーバー(ビルシュタイン等):10万円 |
| 合計 | 約20万円 |
| 効果 | ★★★★☆ |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
| こんな人に | ・高速道路を頻繁に使う ・横風対策もしたい ・現実的な予算内で効果を出したい |
予算30万円:かなり快適に
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構成 | スタビライザー:10万円 + ショックアブソーバー(ビルシュタイン等):10万円 + リーフスプリング:10万円 |
| 合計 | 約30万円 |
| 効果 | ★★★★★ |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
| こんな人に | ・重い荷物を積む機会が多い ・後部の沈み込みが気になる ・かなり本格的に強化したい |
予算45万円:私の構成(完璧を目指す)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構成 | Style藍:20万円 + UI-Vehicle各種:25万円 |
| 合計 | 約45万円 |
| 効果 | ★★★★★ |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
| こんな人に | ✓ 車両総重量2.8トン以上 ✓ 高速道路を頻繁に利用 ✓ 長距離旅行が多い ✓ 家族を乗せる機会が多い ✓ 20段階調整の柔軟性が欲しい |
車重別の推奨プラン
| 車両総重量 | 推奨プラン | 予算 |
|---|---|---|
| 2.0〜2.5トン | スタビライザー + 普及品ショック | 15〜20万円 |
| 2.5〜2.8トン | スタビライザー + 中級ショック + リーフ | 25〜30万円 |
| 2.8トン以上(私のケース) | フル強化を検討(安全のため) | 45万円 |
段階的強化のすすめ
ステップ1:まずスタビライザー(10万円)
効果を実感。カーブでのロールが激減。
↓
ステップ2:ショックアブソーバー追加(10〜20万円)
高速安定性が向上。横風に強くなる。
↓
ステップ3:リーフスプリング追加(10万円)
後部の沈み込み防止。完成度UP。
一気にやると負担が大きいなら、段階的でもOK。ただし、工賃は毎回かかるので、可能なら一度にまとめた方が経済的です。
よくある質問
足回り強化のよくある疑問にお答えします
Q1: 45万円は高すぎませんか?
A: 確かに安くはありません。でも:
- 1kmあたり6.55円(10万km時点)
- 事故リスクの低減(プライスレス)
- 家族の安全
- 10万km以上使える耐久性
缶コーヒー1本分(1日約65円)で、安全と快適さが手に入ると考えれば、私は妥当だと思います。
予算が厳しければ、10万円のスタビライザーから段階的に強化する方法もあります。
Q2: DIYできますか?
A: パーツによります。
DIY可能(経験者なら)
- スタビライザー:比較的作業しやすい
専門店推奨
安全に関わる部分なので、自信がなければ専門店依頼を強くおすすめします。
Q3: 乗り心地は悪くなりませんか?
A: 確かに、純正よりは引き締まった感じになります。
でも、不快な硬さではありません。むしろ、フラつきが減って、車体の動きが予測しやすくなります。
結果として:
- 運転が楽になる
- 同乗者も快適
- 車酔いが減る
特にStyle藍の20段階調整なら、快適な乗り心地からスポーティな走りまで、目的に合わせて好みの運動性能を実現できます。
Q4: 車検は通りますか?
A: 今回使用した製品は、すべて車検対応品です。
保安基準に適合しているため、車検で問題になることはありません。
ただし、違法改造(極端なローダウン、過度な車高アップ等)をすると車検に通らないので注意が必要です。
Q5: 他のハイエースでも同じ効果がありますか?
A: 車重、積載量、使用目的によって、効果の感じ方は変わります。
軽量な車両(2トン前後)
- ここまでの強化は不要かもしれません
- 純正でも十分な場合も
2.5トン以上の車両
- 何らかの足回り強化を推奨
- 特に以下の条件なら:
- 高速道路を頻繁に使う
- 家族を乗せる
- 長距離運転が多い
まずは、あなたの車の状態をチェックしてください。高速でフラつく、カーブで大きく傾くなどの症状があれば、検討する価値があります。
後編まとめ
45万円の投資、7年使って後悔は一切ない
ここまで、10万km・7年使用後の正直な評価をお伝えしてきました。
10万km使用の結論
- 高速道路の恐怖から解放された
- 長距離運転が格段に楽になった
- 家族・同乗者の安全が確保できた
- メンテナンス含めて1kmあたり6.55円
- 何より、旅そのものが楽しくなった
45万円という金額は、確かに大きな投資です。さらに、10万kmまでに整備費用で約20万円かかりました。
でも、7年間を振り返ると、「これ以上の価値がある投資だった」と断言できます。
もしあなたのハイエースが…
もしあなたのハイエースが:
- 高速道路でフラついている
- カーブで大きく傾く
- 家族や大切な人を乗せている
そんな状態なら、一度、足回りの状態をチェックしてください。
45万円が無理なら、10万円のスタビライザーから。段階的に強化していく方法もあります。
大切なのは、「このままでいいのか?」と問いかけてみることです。
前編・後編を通じて
賛否両論、いろいろな考え方があると思いますが、前編・後編を通じて、あなたの快適で安全なハイエースライフの参考になれば幸いです。
この先も、15万km、20万kmと、このハイエースで全国を旅し続けます。
安全運転で、良い旅を!
この記事で紹介した製品:
導入パーツ
- Style藍(Elegant Sport Azur・静岡県):ショックアブソーバー
- UI-Vehicle スタビライザー前後セット
- UI-Vehicle オプティマリーフ タイプH(5枚)
- UI-Vehicle トーションバー 4WD 26.9φ
ではまた!



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