県道32号(萩秋芳線)をまたぐ瓦屋根の大きな門をくぐると、そこはもう萩城下町の入口。「道の駅 萩往還(はぎおうかん)」は、江戸時代に萩と防府・三田尻を結んだ全長約53kmの街道「萩往還」の名を冠し、萩を訪れる人が「最初に立ち寄り、最後に立ち寄る」場所として親しまれてきた道の駅です。1993年に全国で初めて道の駅の登録証が交付された103駅のひとつという歴史を持ち、敷地には吉田松陰・高杉晋作ら維新の志士の銅像と、入館無料の「松陰記念館」。萩の特産牛「見蘭牛」のハンバーグと、夏みかんの菓子が旅の楽しみを添えてくれます。
萩城下町の玄関口に立つ、道の駅第1号世代の駅。松陰記念館と志士の銅像、見蘭牛ダイニング「玄」、瓦そばの「橙々亭」、夏みかんソフトがそろい、萩観光の予習と腹ごしらえをここで済ませられます。EV急速充電あり。
基本情報
| 所在地 | 山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258 |
|---|---|
| 標高 | 約117m(萩市街南の丘陵・鹿背ヶ坂) |
| 面する道路 | 県道32号 萩秋芳線 |
| 営業時間 | 9:00〜18:00(施設により異なる。見蘭牛ダイニング玄 11:00〜15:00・土日祝〜17:00) |
| 定休日 | 年中無休(ダイニング玄は火曜休) |
| 駐車場 | 約64台(施設側 普通車36台・大型3台のほか、県道をはさんだ第2駐車場あり) |
| RVパーク | なし |
| EV急速充電 | あり(1基・24時間) |
| 温泉 | なし(併設なし) |
| その他 | 松陰記念館(9:00〜17:00・入館無料・年中無休)、維新の志士像、屋内休憩所、総合案内所 |
| 電話 | 0838-22-9889 |
| 公式サイト | 道の駅 萩往還 |
アクセスと駐車場
萩市街の南、鹿背ヶ坂(かせがさか)の丘陵に位置し、県道32号 萩秋芳線沿いにあります。この県道はかつて萩有料道路と呼ばれ、道の駅の門はその料金所の名残。2010年の無料化にあわせて現在の「道の駅 萩往還」としてリニューアルしました。小郡萩道路の絵堂ICから約25分、山口市からは国道262号または県道32号で約1時間です。
駐車場は県道の両側に分かれ、施設側のメイン駐車場(普通車36台・大型3台)と、向かいの第2駐車場をあわせて約64台。両側は門の下の地下道でつながっており、車道を横切らずに行き来できます。農産物直売所の横にはEV急速充電器が1基あり、24時間使えます。多目的トイレは両側の公衆トイレに1か所ずつ、冷暖房のある屋内休憩所は9:00〜17:00に開いています。
グルメ・特産品
食事の看板は「見蘭牛(けんらんぎゅう)ダイニング玄」。萩の見島に伝わる純粋和牛「見島牛」とホルスタインを掛け合わせた見蘭牛は、萩でしか味わえない特産牛で、ここではハンバーグが一番人気です。もう一軒の「うどん茶屋 橙々亭(だいだいてい)」は瓦そばが名物。テイクアウトコーナーでは萩名物の夏みかんソフトが買えます。
物産館は萩の加工品のセレクトショップという位置づけで、夏みかんの菓子、地酒、干物、蒲鉾など萩を代表する名産品が揃います。農産物直売所「菜々色(なないろ)マルシェ」は、山口県で唯一の日本野菜ソムリエ協会認定青果取扱店。萩産の野菜や果物を中心に、旬のものが並びます。夏みかんや松陰柿など、萩らしい果物に出会えるのもこの駅ならではです。
松陰記念館と志士の銅像
敷地内の「松陰記念館」は、NPO萩まちじゅう博物館が運営する入館無料の施設。吉田松陰が全国を旅した足跡を光の道で示す日本地図や、松下村塾を人形で再現したコーナー、手紙のレプリカなどが展示され、萩の城下町を歩く前の予習にちょうどいい内容です。開館は9:00〜17:00(最終入館16:30)、年中無休。
建物の前には吉田松陰を囲む高杉晋作、久坂玄瑞、木戸孝允ら幕末の志士たちの銅像が並び、この駅いちばんのフォトスポットになっています。萩往還は参勤交代の道であると同時に、志士たちが江戸や京へ向かって駆け抜けた道。その歴史を頭に入れてから城下町へ下っていくと、萩の町の見え方が変わります。
車中泊メモ
この道の駅にRVパークは併設されていません。温泉の併設もなく、最寄りの日帰り湯は萩市街側に数km離れています。
駐車場は県道の両側に分かれており、大型車は第2駐車場側。丘陵の上で標高は約117mあり、萩市街より少し冷えます。EV急速充電が24時間使えるので、電気自動車なら夜のうちに充電を済ませておけます。
周辺スポット
ここから萩の城下町へは車で10分ほど。世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である萩城下町、松下村塾、萩反射炉が市内に点在し、松陰神社や東光寺、萩焼の窯元めぐりも定番です。萩往還の道筋を南へたどれば、宿場町の面影を残す明木(あきらぎ)や、重要伝統的建造物群保存地区の佐々並市、そして「道の駅 あさひ」へと続きます。逆に海側へ下れば、萩漁港直結の「道の駅 萩しーまーと」まで約15分。萩の道の駅めぐりの起点にちょうどいい位置です。
まとめ
志士の銅像に迎えられ、松陰記念館で歴史を予習し、見蘭牛のハンバーグで腹ごしらえ。「道の駅 萩往還」は、萩観光の導入部として理想的な道の駅です。萩を訪れるなら、最初と最後にここへ立ち寄る。地元の人がそう呼ぶ理由が、門をくぐればわかります。