所在地の臼尻はアイヌ語に由来する地名で、「ウㇱ・シㇼ(入江・島)」など諸説あります。函館市南茅部の海を見下ろす高台に建ち、北海道で初めて国宝になった土偶を展示する縄文文化交流センターと一体になった道の駅です。
駐車場のすぐ横が、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ、垣ノ島遺跡の入口です。長さ190m以上の盛土遺構が残り、見学は無料。道の駅に止めたまま歩いて回れます。
基本情報
| 所在地 | 北海道函館市臼尻町551-1 |
|---|---|
| 標高 | 約55m |
| 面する道路 | 国道278号 |
| 営業時間 | 4〜10月 9:00〜17:00/11〜3月 9:00〜16:30 |
| 定休日 | 月曜、年末年始(12/29〜1/3) |
| 駐車場 | 普通車33台・大型5台 |
| RVパーク | 併設なし |
| EV充電 | 公式記載なし |
| 温泉 | 併設なし/最寄り:大船温泉上の湯(ホテル函館ひろめ荘・約5.8km・車約7分) |
| 電話 | 0138-25-2030 |
| 公式サイト | 北の道の駅(公式) |
アクセスと立地
函館市街から車で約40分、噴火湾に面した旧南茅部町の国道278号沿いにあり、2011年に開業しました。恵山方面と鹿部・大沼方面を結ぶ海沿いの道の途中で、周りは昆布漁の浜が続く静かな一帯です。
月曜が休みで、冬は16時30分に閉まります。売店の支払いはPayPayのほかは現金が基本なので、小銭を用意しておくと安心です。
縄文文化交流センターと国宝「茅空」
目玉は、1975年に旧南茅部町の著保内野遺跡で、農作業中の主婦が掘り当てた中空土偶です。高さ41.5cm、重さ1,745g。中が空洞になった精巧な作りで、2007年に北海道で初めての国宝に指定されました。愛称の「茅空(かっくう)」は、南茅部の「茅」と中空の「空」から取られています。
国宝は館内奥の専用室に展示されていますが、特別展への貸し出しで不在になる期間もあります(2026年9月1〜27日は青森県立美術館に出張)。入館料は一般300円。予約なしでできる体験もあり、縄文ペンダントづくり(200円)や土笛(250円)、ミニチュア土器(450円)を作れます。粘土の作品はその場では焼かず、持ち帰って家で乾かしてからオーブンで焼き上げます。
直売所・グルメ
売店の人気は、2024年3月に始まった「じょうもんクルミソフト」(350円)。土偶をかたどった焼き菓子や、茅空の名を付けた「モナスク」(抹茶とがごめ昆布の菓子)も並びます。
南茅部から銚子岬にかけての海岸でとれる真昆布は「白口浜真昆布」と呼ばれ、松前藩が幕府に献上したことから「献上昆布」の名もあります。がごめ昆布の加工品とあわせて、ここで手に入ります。
車中泊メモ
駐車場は平らです。国道の交通量は少なく、夜の周りは真っ暗ですが、敷地内は照明で明るく保たれています。可燃ごみの箱はなく、紙コップ用の回収箱があるだけです。
買い出しは約1.2km先のローソン南かやべ店(24時間営業)で済みます。近くにスーパーはないので、まとまった食料は函館市街か鹿部方面で用意しておきましょう。
周辺スポット
約5km南の大船遺跡も世界遺産の構成資産で、大型の竪穴住居跡が並び、復元住居も見られます。見学は無料で、4〜10月は10時と13時に30分ほどの解説があり、多言語の音声ガイドも用意されています。見学できるのは4〜10月が9〜17時、11〜3月が9〜16時で、年末年始は休み。駐車場は普通車24台です。
最寄りの温泉
いちばん近い日帰り湯は、約5.8km(車で約7分)の大船温泉「上の湯」(ホテル函館ひろめ荘)です。内湯は透明な含重曹食塩泉、露天は白く濁る含硫黄泉と、2種類の湯を源泉かけ流しで入り比べられます。源泉は57.1℃。無休ですが、料金と受付時間は季節で変わるので、行く前に確かめてください。
函館方面へ戻る途中の川汲温泉「明林荘」は日帰り専用の湯で、アルカリ性単純温泉(pH8.9)。7:30から開いているので、朝風呂にも使えます。
まとめ
国宝の前に立ったあと、隣の垣ノ島遺跡の土の盛り上がりを歩いてみると、同じ時代の暮らしが急に具体的に見えてきます。静かな海沿いで、時間をかけて寄りたい道の駅です。