こんにちは!
今回は和歌山県の世界遺産「熊野古道中辺路」を歩いてきました。
道の駅龍神から熊野本宮大社へ移動し、そこからバスで発心門王子へ。約7キロの古道を歩いて再び本宮大社へと戻る、平安時代から続く巡礼の道を体験するルートです。
景観、歴史、達成感を感じていただける、初心者向けおすすめコースです。
概ね下りで歩きやすく、杉林の中、山里の中、山並み、見晴らし台からの大鳥居と、様々な風景がお楽しみいただけます。道中、発心門王子、水呑王子、伏拝王子、祓殿王子と4つの王子があり、それらにまつわる歴史エピソードが豊富です。熊野本宮大社へゴールできるので「熊野詣で」の醍醐味と達成感を得られる熊野古道中辺路の中でも最もお薦めのコースです。
この記事で分かること:
- 熊野古道中辺路の効率的な歩き方
- 各王子跡の歴史と見どころ
- バス情報・アクセス・所要時間
- 熊野本宮大社の参拝情報
- おすすめの撮影スポット
- 持ち物と注意事項
熊野古道ルート概要
総距離: 約7km(発心門王子~熊野本宮大社)
所要時間: 2時間30分~3時間
難易度: ★★☆(初心者向け・下り基調)
ベストシーズン: 通年(春の新緑、秋の紅葉が特におすすめ)
コースハイライト:
- 🏯 歴史:熊野九十九王子を巡る
- 🌲 自然:杉林と石畳の古道
- ⛩️ 参拝:熊野本宮大社
- 🚶 体験:平安時代の巡礼路を歩く
おすすめルート:
道の駅龍神(車1.5時間)→ 熊野本宮大社(バス15分)→ 発心門王子(徒歩2.5時間)→ 熊野本宮大社
標高差:
- 発心門王子:約310m
- 熊野本宮大社:約60m
- 下り基調で歩きやすい
道の駅龍神を出発


朝、道の駅龍神を出発しました。ここは日本三美人湯で有名な龍神温泉の玄関口で、木をふんだんに使った「木族館」という建物がとても素敵です。樹齢350年以上のツガの巨木がお出迎えしてくれます。
基本情報・アクセス
📍 住所: 和歌山県田辺市龍神村龍神170-3
🕐 営業時間: 9:00-17:00
💰 入場料: 無料
🚗 駐車場: 無料
📱 電話: 0739-79-0567
🌐 定休日: 12月~3月の毎水曜日
🚻 設備: トイレ、レストラン、売店
📏 標高: 約420m
🎯 正確な場所はこちら
※Google マップで「道の駅龍神」を検索
国道371号線から311号線、168号線へと進んで、約1時間半のドライブです。山道のカーブが続きますが、周りの緑がきれいで気持ちいいドライブでした。
熊野本宮大社に到着・バスで発心門王子へ

約1時間半のドライブで、熊野本宮大社に到着しました。まずは駐車場に車を停めて、龍神バスで発心門王子へ向かいます。
バスは1日数本しかないので、事前に時刻表を確認しておくことが大切です。約15分のバスの旅で、山道をどんどん登っていきます。
🚌 バス情報:
- 熊野本宮大社前 → 発心門王子
- 所要時間:約15分
- 料金:片道470円程度
- 本数:1日数本(時刻表要確認)
発心門王子から古道を歩く

バス停から少し戻ると、朱塗りの王子社が森の中に佇んでいました。ここが発心門王子です。
熊野九十九王子の中でも特に格式が高い「五体王子」のひとつで、「発心」は仏道に入って修行の志を固めることを意味します。ここから先が熊野本宮大社の神域とされていました。
昔の巡礼者たちは、ここで気持ちを引き締めて最後の道のりに臨んだのでしょう。朱色の社殿に手を合わせてから、古道歩きをスタートしました。

発心門王子から水呑王子へ
発心門王子の近くに休憩所とトイレがあります。ここで準備を整えて出発です。
最初の30分ほどは舗装された道を歩きます。民家や畑が見える長閑な風景が続き、やがて水呑王子跡に到着しました。


廃校になった小学校の隣にあり、「水呑王子」と書かれた石碑が立っています。弘法大師が杖で地面を突いたら水が湧き出したという伝説が残る場所です。
ここで水分補給をして休憩しました。水場とトイレがあるので、休憩ポイントとして最適です。


古道らしい山道へ
水呑王子を過ぎると、古道らしい土の道になりました。舗装路から自然の道に変わり、雰囲気が一変します。


杉林の中を歩いていると、木漏れ日が差し込んできます。鳥の声や清流のせせらぎを聞きながら歩く、熊野古道らしい区間です。道は広く整備されていて、下り基調で歩きやすくなっています。


この辺りが熊野古道中辺路で最も「古道らしさ」を感じられる区間でした。


伏拝王子で一休み


山道を抜けると、また舗装路に出ます。ここが伏拝王子跡です。
昔はここから熊野本宮大社が見えて、巡礼者たちは感動のあまり平伏して拝んだそうです。それが「伏拝」という名前の由来になっています。現在は木が育って見えませんが、説明板で当時の様子を知ることができました。
休憩所とトイレがあるので、ここでも一息つきました。
石畳の道
伏拝王子を過ぎて、また山道に入ります。九鬼ケ口関所や三軒茶屋跡という、江戸時代に茶屋が3軒あった場所を過ぎると、石畳の道が現れます。
整然と並んだ石の道は、熊野古道のシンボル的存在です。何百年も前の巡礼者たちも、この同じ石を踏んで歩いたのでしょう。


祓殿王子跡~もうすぐゴール
石畳を下っていくと、祓殿王子跡に到着しました。本宮大社のすぐ手前にある最後の王子跡です。
ここは参拝前に身を清める場所だったそうで、巡礼者たちは旅の汚れを落として、心を整えてから本宮に向かったといいます。深呼吸をしてから先に進みました。


熊野本宮大社に到着・参拝
祓殿王子跡から少し歩くと、熊野本宮大社の鳥居が見えてきます。到着です!
発心門王子から約2時間半、距離にして約7キロの道のりでした。一歩一歩歩いてきた分、達成感があります。

基本情報・アクセス
📍 住所: 和歌山県田辺市本宮町本宮1110
🕐 参拝時間:
- 境内自由
- 社務所:8:00-17:00
💰 参拝料: 無料
🚗 駐車場: 無料(複数箇所あり)
📱 電話: 0735-42-0009
🌐 定休日: なし
🚻 設備: トイレ、授与所、宝物殿
📏 標高: 約60m
🎯 正確な場所はこちら
※Google マップで「熊野本宮大社」を検索
158段の石段を上って、本殿へ。参道の両脇には杉の巨木が並んでいて、すごく神聖な雰囲気です。

熊野本宮大社は、全国に4,700社以上ある熊野神社の総本宮で、紀元前33年に創建されたと伝えられる歴史ある神社です。本殿は第一殿から第四殿まであり、それぞれに神様が祀られています。

静かな境内で参拝を済ませました。
八咫烏もチェック
熊野本宮大社といえば、三本足の八咫烏(やたがらす)が有名です。サッカー日本代表のエンブレムにもなっているカラスで、三本の足は「天・地・人」を表しています。
境内には八咫烏ポストがあり、専用の絵馬をハガキとして送ることができます。

大斎原の大鳥居を見学

参拝のあとは、大斎原(おおゆのはら)の大鳥居を見に行きました。本殿から徒歩で10分ほどのところにあります。

高さ34メートルの大鳥居は、近くで見ると圧倒的な存在感です。かつてはこの場所に壮大な社殿群がありましたが、明治22年の大水害で流失しました。今も神聖な空気が漂っています。

かつて熊野本宮大社の社殿があった場所で、熊野川と音無川の合流点の中洲にあります。現在は小さな祠が残るのみですが、春には桜が美しく、花見シーズンは特に人気です。


古道歩き情報まとめ
効率的な回り方
🕘 タイムスケジュール例:
- 8:00 道の駅龍神出発
- 9:30 熊野本宮大社到着・駐車
- 10:00 バスで発心門王子へ(15分)
- 10:15 発心門王子出発
- 10:45 水呑王子跡(休憩)
- 11:45 伏拝王子(休憩)
- 12:30 祓殿王子跡
- 12:45 熊野本宮大社到着
- 13:00 昼食(本宮温泉街)
- 14:00 熊野本宮大社参拝
- 14:45 大斎原見学
- 15:30 終了
予算の目安
💰 交通費:
- ガソリン代:約1,000円(龍神~本宮往復)
- バス代:片道470円程度
- 駐車場代:無料
🍽️ 食事費:
- 昼食:1,000-1,500円
🎁 その他:
- 御朱印:500円
- お守り:500-1,000円
合計:約3,000円~4,000円
持参すると便利なもの
🎒 基本の持ち物:
- 飲み物(1リットル以上推奨)
- 行動食(おにぎり、チョコレートなど)
- タオル
- 雨具
- 熊鈴(あると安心)
👟 服装:
- 歩きやすい靴(トレッキングシューズ推奨)
- 速乾性の服
- 帽子
- 防寒着(標高差があるため)
📱 その他:
- モバイルバッテリー
- カメラ
- 現金(バス代、御朱印代など)
- ビニール袋(ゴミ持ち帰り用)
注意事項
⚠️ 安全面:
- 石畳は雨天時滑りやすい
- 熊出没注意(熊鈴推奨)
- 単独行動は避ける
- 携帯電波が弱い場所あり
🌦️ 天候:
- 雨具必携
- 夏は日差し対策
- 冬は防寒対策
🚌 バス:
- 本数が少ないため時刻表確認必須
- 乗り遅れると計画が狂う
よくある質問(FAQ)
Q: 初心者でも歩けますか?
A: はい、下り基調で整備されているため初心者でも歩けます。普段運動不足の方でも2時間半~3時間あれば完歩できます。
Q: 一番おすすめの季節は?
A: 春の新緑(4-5月)と秋の紅葉(10-11月)が特におすすめです。夏は暑く、冬は寒いですが、それぞれの季節の良さがあります。
Q: トイレはありますか?
A: 発心門王子、水呑王子、伏拝王子にトイレがあります。
Q: 荷物は預けられますか?
A: 熊野本宮大社周辺のホテルや旅館に宿泊している場合は預かってもらえることが多いです。事前に確認しましょう。
Q: 雨でも歩けますか?
A: 歩けますが、石畳が非常に滑りやすくなるため注意が必要です。雨具は必携です。
Q: 熊は出ますか?
A: 熊出没注意の看板があります。熊鈴を持参し、音を出しながら歩くことをおすすめします。
Q: ガイドは必要ですか?
A: 道標がしっかりしているので不要ですが、歴史や自然について詳しく知りたい場合はガイドツアーもあります。
まとめ|平安時代から続く巡礼の道を体験
熊野古道中辺路の発心門王子から熊野本宮大社までの約7キロは、熊野古道で最も人気のあるルートです。
この記事のポイント:
- 道の駅龍神から熊野本宮大社まで車で1時間半
- バスで発心門王子へ戻り、古道を歩く
- 水呑王子、伏拝王子、祓殿王子を巡る
- 約2時間半で熊野本宮大社に到着
- 大斎原の大鳥居も必見
約7キロの道のりでしたが、平安時代から続く巡礼の道を実際に歩くことができました。世界遺産の熊野古道は、実際に歩いてみることで、その価値を実感できます。
杉林の木漏れ日、石畳の道、そして熊野本宮大社の荘厳な雰囲気。一歩一歩歩いてきた分、到着時の達成感はひとしおでした。
明日は熊野速玉大社と熊野那智大社も参拝する予定です。
ではまた!



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