車重3トン超えのハイエースが抱える危険性|純正足回りでは家族を守れない

はじめに

私のハイエース(ワゴンワイドミドル)は、キャンピングカー仕様に架装した車重3トン超えのクルマです。

この記事では、純正足回りのまま走り続けていた当時の具体的な体験と、45万円の足回り強化を決断した経緯をお伝えします。パーツ構成や費用の詳細は前編・後編をご覧ください。

車重3トン超えという現実

私のハイエース(ワゴンワイドミドル)は、キャンピングカー仕様に架装した重量級です。

私のハイエースの主要スペックです。

  • 車種:ハイエース ワゴンワイドミドル
  • 車両重量:2,490kg
  • 積載物:200kg以上(旅行用品、装備等)
  • 総重量:3,000kg超
仕様車両重量積載後
標準ハイエース約2,000㎏約2,200㎏
キャンピング架装約2,500㎏約2,800㎏
私のハイエース2,490㎏3,000㎏超

一般的なハイエースの車両重量は約2,000kg。純正の足回りはおそらく2,000〜2,500kg程度を想定して設計されているはずで、私のクルマはその想定を500kg以上オーバーしていました。

キャンピングカーやバンコン仕様のハイエースは、架装だけで数百kgの重量増加が当たり前です。荷物を積み込めば、気づかないうちに3トン近くになっているクルマも少なくありません。車検証の車両重量は一度確認しておく価値があります。

高速道路での体験

イメージ

強化前のハイエースは、時速80km台まではなんとか走れましたが、90kmを超えるとハンドルがフラフラし始めました。大型トラックが隣を通過する瞬間にハンドルを取られ、横風が吹けば車線維持が難しくなる状態です。

家族を乗せて広島へ向かう途中のことです。追い越し車線から大型トラックが迫ってきて、その巨体が隣を通過した瞬間、ハンドルが右に取られました。慌てて修正しましたが、車体は大きく揺れます。後部座席から子供の「怖い…」という声が聞こえました。

結果として追い越し車線には入れず、走行車線を時速80km台のまま走り続けました。後ろに車列ができていましたが、スピードを上げる状態ではありませんでした。

山道のカーブでは車体が大きく傾き、同乗者が車酔いをするようになりました。下り坂のブレーキ時にはノーズダイブが激しく、制動距離が伸びている感覚もありました。

一般道での不安定さ

高速道路だけでなく、一般道でも問題がありました。特に困ったのが轍(わだち)です。

雨上がりの国道で、大型トラックが通った跡の深い轍に片輪が入ると、ハンドルを取られます。轍から出ようとすると今度は車体が大きく揺れます。普通車なら気にならない程度でも、3トン超えで車高の高いハイエースには影響が大きいのです。

雨上がりの日は轍を避けながら走るため、対向車線の大型トラックに注意しつつ、走行位置を常に調整し続けることになります。長距離運転では、これだけで疲労が積み重なりました。

急ブレーキ時のノーズダイブも気になっていました。前のめりになり制動距離が伸びる感覚があり、前方の急停止や飛び出しへの対応に不安がありました。

スタッドレスタイヤで悪化した冬

毎年冬になるとスタッドレスタイヤに替えますが、履き替えた直後からハイエースの挙動は明らかに変わりました。

スタッドレスタイヤはゴムが柔らかく横剛性が弱いため、3トン超えの車体のロールをさらに増幅させます。ホイールごと交換すれば重量も増えます。

12月、北陸への旅で高速道路に入った瞬間、夏より揺れると感じました。時速80kmを超えると横風のたびに車線をはみ出しそうになり、両手でハンドルを握りしめて走ることになりました。妻が「お父さん、今日は疲れてるの?」と聞いてきましたが、疲れているのではなくクルマの状態が限界だったのです。

全国を旅する以上、冬の高速道路を避けることはできません。この状態で家族を乗せて走り続けることへの不安が積み重なっていきました。

家族の言葉

高速道路を走るたびに、子供が「また揺れてる」と言いました。あるとき揺れるたびにシートベルトを握りしめているのに気づきました。

妻は「あまりスピード出さないでね」と言い、時速90kmを超えようとするたびにその言葉が出てきます。旅に同行した友人からも「このハイエース、揺れるね」と言われました。毎日乗っていると慣れてしまいますが、久しぶりに乗った人には分かるものです。

45万円への葛藤と決断

足回り強化に45万円。正直、迷いました。

「本当に必要なのか」「他にお金を使うところはあるんじゃないか」と考えました。それでも、この状態のまま走り続けた場合のリスクを考えると、答えは出ていました。

「やろう」と決めてからは、あとは具体的なパーツ選びに集中するだけでした。

強化後に起きたこと

足回り強化後、一般道を走行中に前のクルマが急停止する場面がありました。急ブレーキをかけると、車体が前のめりになりましたが姿勢は安定しています。ABSが作動し、数十センチ前で停止できました。

純正のままだったら制動距離はもっと伸びていたと思います。強化の効果を実感した場面でした。

家族の反応も変わりました。子供が「揺れなくなったね」と言い、シートベルトを握りしめることもなくなりました。妻の「スピード出さないでね」もなくなり、「今日の運転、安定してるね」という言葉に変わりました。

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ではまた!

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