江戸時代の中ごろ、足を傷めたシラサギが湯につかって傷を治していたことから、その湯が見いだされたと伝わる椿温泉。その源泉「蓬莱湯(ほうらいゆ)」を引いた日帰り湯が、建物の中に入っている道の駅です。
入浴しなくても使える無料の足湯が入口の横にあり、10時から17時まで(7月と8月は19時まで)開いています。湯上がりの充電にも困らず、CHAdeMOの急速充電器(50kW)は夜中でも使えます。
基本情報
| 所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町椿1058-1 |
|---|---|
| 標高 | 27m |
| 面する道路 | 国道42号 |
| 営業時間 | 9:00〜21:00(11〜2月は20:00まで)、浴場 11:00〜20:00 |
| 定休日 | 火曜(祝日なら翌日)、浴場は1月1日も休み |
| 駐車場 | 普通車15台・大型車2台(ほかに身障者用2台、無料) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | CHAdeMO急速 1基(50kW・24時間・有料) |
| 温泉 | 併設あり(椿はなの湯・単純硫黄温泉)/休館日の湯=湯治のできる宿しらさぎ(約0.7km・硫黄泉) |
| 電話 | 0739-46-0617 |
| 公式サイト | 近畿地方整備局(椿はなの湯) |
2026年10月時点の情報です。
アクセスと立地
紀勢自動車道の南紀白浜ICから約7.0km、日置川ICからは約9.3km。白浜の温泉街から国道42号を南へ下った、椿の集落の入口にあります。JRの椿駅からは約2km。建物には地元の紀州杉が使われています。
道の駅どうしの距離は、道の駅 志原海岸まで南へ約6.6km、道の駅 くちくまのまで北へ約13.2kmです。
源泉かけ流しの浴場
湯は単純硫黄温泉で、源泉の温度は31.4℃。かけ流しで使い、大浴槽は41℃ほどに温めています。もう一つ、源泉をそのまま張った一人用の槇(まき)の風呂があり、こちらは温めない32℃前後の湯。肌がぬるぬるするほどのとろみが、この湯のいちばんの持ち味です。2025年4月の改装で、露天風呂とサウナも加わりました。
入浴料は大人600円、小学生300円。50分2,500円の家族風呂もあります。館内の食事処「お家ごはん まんま」と喫茶「まごころ」、温泉卵や菓子を置く売店はどれも小ぶりで、ここは湯に入りに来る道の駅と考えたほうが合っています。
椿温泉の歩み
椿温泉は、天保10年(1839年)の『紀伊続風土記(きいぞくふどき)』に名湯として記され、熊野古道の大辺路(おおへち)を行く旅人が体を休めた湯治場でした。嘉永4年(1851年)の温泉番付『諸国温泉効能鑑』には、当時の表記で「紀州大ぜち(大辺路)の湯」として載っています。
近くに火山がないのに湯が湧くのは、白浜温泉と同じく、沈み込むプレートが地下深くへ運んだ水が温められて上がってくるためという説が有力です。
車中泊メモ
国道42号は夜になると車が減り、静かに過ごせます。椿の集落にはコンビニもガソリンスタンドもないので、食料と燃料は手前で用意しておきたいところ。白浜側から来るなら、約8.1kmのJAとんだSSと約8.2kmのローソン白浜町十九渕店が最後の店になります。
周辺スポット
道の駅から約200mの椿の森には、33体の石仏が並ぶ約1.5kmの散策路「椿西国三十三ヶ所巡り」があります。
熊野古道大辺路の富田坂(とんださか)は、富田から辻松峠を越えて三ヶ川へ下る山道で、道の駅から登り口のあたりまで車で約11km。白浜側へ戻れば、約1500万〜1800万年前の砂岩の岩盤が海へ張り出す千畳敷(約16km)や、白い砂が約620m続く白良浜(しららはま、約15km)にも足を延ばせます。
火曜に入れる近くの湯
浴場が休みの火曜は、約0.7km先の湯治のできる宿しらさぎで日帰り入浴ができます。椿はなの湯と同じ蓬莱湯の硫黄泉で、大人600円、11時から20時まで(満室の日は14時まで)。宿の名は、シラサギが湯を見つけたという言い伝えから取られています。
白浜の共同浴場では、ナトリウム-塩化物泉の白良湯(約15km・大人420円)も火曜に開いています。休みは木曜で、昼の11時から14時は閉まります。
まとめ
温めない槇の風呂は、ぬるい湯に長くつかりたい人のための一槽です。夏場に寄って、汗が引くまでつかっていたくなります。