美濃と木曽の国境に立つ道の駅 賤母(しずも)は、木曾路の入口にあたる駅です。この一帯はもとは長野県の山口村で、2005年2月の合併で県境を越え、岐阜県中津川市の一部になりました。建物は中山道の宿場の旅籠を思わせる造りです。
名物は、地元で「ごへーもち」と呼ぶ五平餅。クルミと落花生を練り込んだ味噌だれをからめただんご形で、多い日には1日2,000本が売れ、食堂ではごへーもち定食がいちばんの人気です。
基本情報
| 所在地 | 岐阜県中津川市山口1-14 |
|---|---|
| 標高 | 341m |
| 面する道路 | 国道19号 |
| 営業時間 | 8:30〜18:00(土日祝は19:00まで) |
| 定休日 | 12月30日〜1月1日(レストランは水曜休み、祝日は翌日) |
| 駐車場 | 普通車46台・大型車12台・身障者用2台(屋根付き) |
| RVパーク | なし |
| EV充電 | 急速(CHAdeMO 50kW)1基・24時間 |
| 温泉 | 併設なし/最寄り=中津川温泉 クアリゾート湯舟沢(約14.9km・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉) |
| 電話 | 0573-75-5255 |
| 公式サイト | 中部地方整備局(賤母) |
2026年10月時点の情報です。
東山魁夷 心の旅路館
敷地の中にある中津川市東山魁夷(ひがしやまかいい)心の旅路館は、日本画家の東山魁夷(1908〜1999)が、1994年7月に「私の青春時代の地へ」と、リトグラフや木版画など500点あまりを山口村に贈ったことから生まれた美術館です。村は翌1995年8月に館を開きました。この地は、画伯が風景画家として歩み始めたゆかりの場所とされます。
「描くことは祈ることである」という画伯の言葉が館の案内にも掲げられ、1995年10月には山口村の名誉村民に選ばれました。入館は一般330円で、小・中学生は無料。市内の6つの館に入れる年間パスポートは1,650円です。開館は9時30分から17時(入館は16時30分まで)、水曜と12月27日から1月5日までが休館です。
アクセスと車中泊メモ
国道19号に面し、中央道の中津川ICから約17.0km。ここから長野県南木曽町吾妻(あづま)までの国道19号6.5kmは、降り始めからの雨量が280mmに達すると通行止めになる区間で、道の駅はその岐阜県側の入口にあたります。大雨の日は、ここから先の木曽谷へ抜けられなくなることがあります。
山口地区にはデイリーヤマザキ木曽山口店があり、給油は木曽川を渡った坂下の坂下SS(7時から19時)が近いスタンドです。駐車場は24時間使え、川の対岸へ約4.0kmで道の駅 きりら坂下、約8.6kmで道の駅 五木のやかた・かわうえです。
食堂と直売所
食堂の定番はごへーもち定食。農産物の直売所「寄ろまいか」は朝8時ごろから開き、地元の野菜が並びます(売り切れると早めに閉まります)。
売店には、栗の季節の栗きんとん大福や、土日だけの飛騨牛ほうばり寿司、地域の産品を作る「おふくろ工房」の品、中京学院大学と一緒に作った商品が並び、和菓子やそば、地酒、地ビールもそろいます。
山口村の歩みと周辺スポット
旧山口村は木曽川の左岸にあり、対岸の右岸が坂下です。県境を越える合併は、1959年に栃木県の菱村が群馬県桐生市に入って以来46年ぶりでした。山口村は1874年にいったん田立村と合わさって山田村になり、1881年に分かれた村で、1958年には隣の神坂村から馬籠など3つの地区を迎えていたため、2005年の合併で馬籠宿も岐阜県に入りました。約2.0kmの山口ダムは1957年にでき、1919年に発電を始めた賤母発電所へ水を送っています。
約6.0kmの妻籠宿は、1976年9月4日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた宿場町で、全国で最初に選ばれたうちのひとつです。住民は「売らない・貸さない・こわさない」の3原則で町並みを守り、宿場の中は10時から16時まで歩行者専用になります。本陣は島崎藤村の母の生家で、1877年に建てられた脇本陣奥谷は2001年に国の重要文化財になりました。
最寄りの温泉
馬籠宿から南へ下った神坂(みさか)の中津川温泉 クアリゾート湯舟沢まで約14.9km。弱アルカリ性のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉で、お風呂だけなら大人は平日700円です。妻籠と馬籠の宿場を歩いたあとに寄るなら、このお湯がいちばん近い天然温泉になります。