苫小牧・支笏湖ドライブ|ウトナイ湖・ノーザンホースパーク・千歳水族館とポロピナイ

苫小牧港にフェリーが着いたのは夕方でした。その夜は道の駅ウトナイ湖の駐車場で車中泊し、翌朝からいよいよ本格的な北海道ドライブがスタートしました。6月半ば、ヒメマスの遊漁が解禁になったばかりの時期です。

この日のルートは、ウトナイ湖野生鳥獣保護センター→ノーザンホースパーク→千歳水族館→支笏湖ポロピナイという流れです。走行距離はおよそ60km。距離はたいしたことありませんが、各所でしっかり時間を使ったので、気づけば夕方になっていました。

ウトナイ湖野生鳥獣保護センター

道の駅ウトナイ湖の縦型看板と施設外観

前夜泊まった道の駅のすぐ隣に、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターがあります。入館無料の施設で、ウトナイ湖の自然や野生鳥獣の保護活動を紹介する展示ホールと、傷ついた野鳥の保護・リハビリを行う治療室などで構成されています。

センターに入ると、展示ホールには鳥や動物の剥製がたくさん並んでいます。エゾシカ、キタキツネ、オジロワシなど、北海道の野生動物が実物大で展示されており、見ているだけでかなりの時間を過ごせます。剥製の数と種類の多さは予想より上でした。

建物の内側から湖に向けて大きな望遠鏡が何台か設置されており、のぞくとウトナイ湖の水面と湖岸がよく見えます。6月の朝ということもあり、水鳥の動きもありました。ウトナイ湖ではこれまでに260種以上の鳥類が確認されており、ガン、カモ、ハクチョウなどの渡り鳥にとって重要な中継地・越冬地となっています。1991年にはラムサール条約湿地に登録されました。

ウトナイ湖野生鳥獣保護センター内の小鳥のはく製

屋外には展望台(塔)があります。登ると湖の全景が広がります。周囲を湿原と原野に囲まれた湖で、空の広さと合わさって、北海道らしいひとつながりの景色でした。前夜から車中泊していたこともあり、朝のうちにゆっくり見て回れたのはよかったと思います。

展望台から見たウトナイ湖の全景と湿原

施設名:ウトナイ湖野生鳥獣保護センター
住所:北海道苫小牧市字植苗156-26
電話:0144-58-2231
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料:無料
駐車場:道の駅と共用(無料・24時間)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

ノーザンホースパーク

ウトナイ湖から車で15分ほどのところにノーザンホースパークがあります。競走馬の生産地として知られる北海道らしく、馬をテーマにしたテーマパークです。1989年開園で、新千歳空港からも車で約15分という立地にあります。駐車場に入った時点で、広さに少し圧倒されます。敷地は東京ドーム約11個分あるそうで、全部回ろうとすると半日はかかります。

ノーザンホースパークの地図看板

入口からメインの道路の両側に、ジョッキーの人形がずらりと並んでいます。等身大でレーシングシルクを着た人形で、かなりの数がありました。

ノーザンホースパーク並木道に並ぶジョッキーの人形

ディープインパクトゲートへ向かう道沿いは、6月らしい植栽が続いていました。紫色のアリウムが球状に咲き並ぶ花壇と、木漏れ日の中にシダが群生する森が続いており、ゲートにたどり着くまでの道自体が見どころになっています。

園内の奥に「ディープインパクトゲート」があります。重厚な門と、楕円形のツルツルに磨かれた石のモニュメントがあり、思わず触れてしまいました。そのゲートをくぐった先には草原が広がっています。6月の緑が鮮やかで、どこまでも続く牧草地でした。

ディープインパクトゲートと黒い石のモニュメントと草原

厩舎のエリアでは、スタッフが馬の手入れをしている様子を間近で見られます。馬の大きさと、手入れをするスタッフの手際の良さが印象に残りました。

ノーザンホースパークでスタッフが馬のたてがみを手入れ

ホースギャラリー2階のメモリアルコーナーには、ディープインパクトの現役時代の記念品、写真、レース映像が展示されています。競馬に詳しくなくても、三冠馬の軌跡がまとめられたこれだけの資料を見れば、その歴史は十分に伝わってきます。

施設名:ノーザンホースパーク
住所:北海道苫小牧市美沢114-7
電話:0144-58-2116
営業時間:9:00〜17:00(4/15〜11/5)、10:00〜16:00(11/6〜4/9)
定休日:4月10〜14日(他イベントにより休園あり)
入園料:大人1,200円(夏期)・700円(冬期)、小学生以下無料(夏期)
駐車場:500台(無料)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

サケのふるさと千歳水族館

サケのふるさと千歳水族館の青いエントランス外観

ノーザンホースパークから車で20分ほど走ると、千歳川沿いに「道の駅サーモンパーク千歳」があります。そこに隣接しているのが「サケのふるさと千歳水族館」です。日本最大級の淡水魚専門水族館で、海の魚はほとんどいません。

展示の中心は北海道の川や湖に生息する魚たちです。イトウ、アメマス、ヒメマスなど北海道固有の魚種が多く、「幻の魚」とも呼ばれるイトウの大型個体は圧巻です。1mを超える個体が水槽をゆっくり泳ぐ姿は、淡水魚にしては相当な迫力があります。

最大の見どころは、千歳川の水中を直接観察できる窓です。水槽ではなく、川の護岸に設けられた窓から、野生の魚が泳ぐ本物の川の中を見られる構造になっています。訪れた時にはサーモンが窓の前を通る場面があり、写真に収めることができました。6月はヒメマスの遊漁解禁直後の時期でもあり、秋の遡上シーズンとはまた違う川の表情が見られます。

千歳川水中観察窓からサケが川底を泳ぐ様子

館内の壁には、さかなクンのサイン入りイラストが額に入れて飾ってありました。水族館関連の施設ということで縁があるのでしょう。

施設名:サケのふるさと千歳水族館
住所:北海道千歳市花園2-312
電話:0123-42-3001
営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:年末年始・2月中旬にメンテナンス休館あり
入館料:大人800円、高校生500円、小中学生300円、乳幼児無料
駐車場:道の駅と共用(無料・普通車120台)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

ポロピナイで見知らぬ人にチップを2匹もらった話

支笏湖チップの家ポロピナイカンパニーの食堂外観

千歳水族館から支笏湖の北岸に向けて走ると、30分ほどでポロピナイに到着します。支笏湖の北岸にある観光エリアで、食堂、ボートレンタル、釣り桟橋などがあります。

駐車場からすぐ湖岸に出られます。湖に向かった瞬間に、まず透明度が目に入りました。浅い場所では湖底がはっきり見えます。湖全体は青く、対岸の山並みに雲がかかっていました。山と湖と空がひとつながりになった景色で、北海道に来たという実感がありました。スケールが違うとしか言いようがありません。

支笏湖の湖面と対岸に雲がかかる恵庭岳の全景

支笏湖の透明度は全国でもトップクラスです。流入する美々川などが清流であることが、この透明度を保つ理由のひとつとされています。6月の湖面は静かで、風もほとんどありませんでした。

湖岸を歩いていると、キャブコンに乗った地元の方に声をかけられました。

「チップは、もう食ったか?」

チップとは、支笏湖のヒメマスのことをこの地方ではそう呼びます。海に下らずに湖に残留したベニザケで、漁獲量が限られており市場にはほとんど出回りません。6月はちょうど遊漁解禁になったばかりの時期で、釣り人が集まり始める季節です。「食べていない」と答えると、「じゃあ、今朝釣ってきたからもってけ」と、まあまあの型のチップを2匹いただきました。

見知らぬ旅人に釣りたての魚を2匹渡してくれる人というのは、なかなかいません。その方はボートをポロピナイに置いており、この日の朝も湖に出ていたとのことでした。ありがたくいただきました。

ポロピナイ釣り桟橋の水槽にチップ・アメマスが泳ぐ様子

釣り桟橋では貸し竿(1時間800円・エサ付き)を借りて釣りを楽しめます。釣れた魚はすべて無料で持ち帰りできます。主に釣れる魚はウグイ、アメマス、チップで、生簀には実際に釣れた魚が泳いでいます。遊漁の時間帯は月ごとに決まっており、6月は7:00〜17:30が利用可能時間です。

その夜、塩焼きにして食べました。釣りたてのチップの塩焼きは、身がきれいで臭みがなく、あっさりした中に脂の旨みがありました。支笏湖の澄んだ水で育った魚だということが、食べた瞬間にわかるような味でした。ポロピナイカンパニーの食堂でも、チップの塩焼き、フライ、刺身などが提供されています。水族館でヒメマスを見てから、ここで食べるという流れは旅としてよくできていると思います。

施設名:ポロピナイカンパニー(ポロピナイ園地内)
住所:北海道千歳市幌美内番外地
電話:0123-25-2041
営業期間:4月上旬〜11月
料金:貸し竿1時間800円(エサ付き)、ペダルボート30分1,500円
遊漁時間:6月 7:00〜17:30(月により変動あり)
駐車場:約50台(無料)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

今日のドライブルート

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