ポロピナイの朝は静かでした。前日から停めていたハイエースのシェードを開けると、湖面に靄がかかっていて、支笏湖が穏やかに広がっていました。この日は支笏湖温泉街にある山線鉄橋から始まり、支笏湖ビジターセンター、きのこ王国、ルスツ温泉を経て、洞爺湖畔の夕日が見える渚公園まで向かう予定です。
山線鉄橋

支笏湖温泉街からすぐのところに山線鉄橋があります。支笏湖から流れ出す千歳川の源流に架かる赤い鉄橋で、支笏湖のシンボル的な存在です。
この橋の歴史は明治32年(1899年)にさかのぼります。もともとは空知川に架けられた英国製のダブルワーレントラス橋で、大正12年(1923年)に王子製紙の専用軽便鉄道として現在の場所に移されました。軽便鉄道は材木や物資を運ぶために昭和26年(1951年)まで使われており、当時は一般旅行者の便乗も許されていたそうです。切符の裏には「人命の危険は保証せず」と書かれていたと言われています。現在は歩道橋として開放されており、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。
橋の上に出ると、眼下に支笏湖の水が広がります。透明度の高さは橋の上から見るとよりわかります。橋の下をカヤックで漕いでいる人たちがいて、水底の石まではっきり見えるほど水が澄んでいました。赤い鉄骨を額縁にして、青緑の湖と恵庭岳が収まる構図はカメラを向けたくなります。


施設名:山線鉄橋
住所:北海道千歳市支笏湖温泉
利用時間:24時間開放
料金:無料
駐車場:近隣の公共駐車場を利用
※変更になる場合があります。訪問前にご確認ください。
支笏湖ビジターセンター

山線鉄橋から歩いてすぐのところに支笏湖ビジターセンターがあります。環境省が管理する無料の施設で、支笏湖の自然や生態について詳しく学べます。
館内で目を引いたのは「支笏湖3つの全国2位」というパネル展示です。最大水深(360.1m)、貯水量(20.9km³)、水質の3つがすべて全国2位という湖は、日本では支笏湖だけだそうです。最大水深2位というのは、東京タワーがすっぽり沈む深さです。数字で見るとあらためて、前日ポロピナイから眺めた湖の規模感が腑に落ちます。

大きな立体地図には、ヒグマの最近の目撃情報が付箋で貼られていました。湖の周辺各所にかなりの数の付箋があり、支笏湖エリアがヒグマの生息域であることをあらためて認識しました。湖畔を散策する際は、クマを刺激しない・子グマの近くには必ず親グマがいる・エサを与えない、という点を徹底しておく必要があります。

館内には山線鉄道の精巧な模型も展示されています。蒸気機関車が材木を積んだ貨車を引く姿が再現されており、橋を渡ったばかりのタイミングで見ると、かつてこの橋を列車が走っていた時代が少し身近に感じられます。なお、ビジターセンターの裏手には「王子軽便鉄道ミュージアム 山線湖畔驛」もあります。山線鉄道の歴史をさらに深く知りたい方は合わせて訪れてみてください。



施設名:支笏湖ビジターセンター
住所:北海道千歳市支笏湖温泉番外地
電話:0123-25-2404
開館時間:9:00〜17:30(4月〜10月)、9:30〜16:30(11月〜3月)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
入館料:無料
駐車場:約30台(無料)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。
きのこ王国大滝本店
支笏湖から国道453号を南下していくと、大滝地区に「きのこ王国大滝本店」があります。駐車場に入ると、黄色い巨大な恐竜のオブジェが出迎えてくれます。かなりの大きさで、遠くからでも目につきます。

目当ては「きのこ汁」です。1杯110円で、地元大滝地区のきのこをたっぷり使ったシンプルな汁物です。きのこの出汁がよく出ていて、ドライブの途中の立ち寄りにちょうどいい一品でした。パンとトマトも購入して、車中での食事用にしました。
もうひとつの目当ては湧水「ホロホロの恵み」の補給です。店舗横に湧水スタンドが設置されており、24時間利用できます。案内板によると、店舗裏の山300m付近から湧き出た水をパイプで引いているとのことで、安全な湧水として常時流れています。キャンピングカーで旅をしていると、水の確保は常に気になるところです。20Lのポリタンクに補給させてもらいました。

施設名:きのこ王国大滝本店
住所:北海道伊達市大滝区三階滝町637-1
電話:0142-68-6270
営業時間:9:00〜18:00
料金:きのこ汁110円、湧水無料
駐車場:大型車対応・約50台(無料)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。
道の駅230ルスツ

きのこ王国から留寿都方面に走ると、道の駅230ルスツがあります。「山麓留寿都」というブランドで地元農産物が並ぶ直売所で、じゃがいもの品種が複数あって選ぶのが楽しい道の駅です。留寿都村はじゃがいもの産地として知られており、種類と品質は道内の道の駅の中でも水準が高い印象があります。ルスツリゾートの近くという立地もあり、観光情報も入手できます。
道の駅から車で5分ほどのところに、ルスツリゾートがあります。北海道最大級の遊園地で、8大コースターを含む60数種類のアトラクションが揃っています。絶叫系から小さなお子様向けのこどもランドまで幅広く、家族連れには丸1日使えるスポットです。今回は立ち寄りませんでしたが、お子さん連れのドライブであれば候補に入れておくといい場所です。
羊蹄ゴンドラで上る「羊蹄パノラマテラス」からは羊蹄山・ニセコ連峰・洞爺湖が一望できます。ゴンドラはルスツリゾートの敷地内にあり、遊園地に入らなくても羊蹄ゴンドラ往復券(大人2,400円・年齢問わず一律)を購入すれば利用できます。料金や営業時間など詳細は下にまとめました。
施設名:ルスツリゾート遊園地
住所:北海道虻田郡留寿都村泉川13番地
電話:0136-46-3111(総合予約センター)
営業期間:4月下旬〜10月中旬(2026年は4/29〜10/18)
定休日:祝日・GW・夏休み期間を除く月曜日
営業時間:9:00〜17:00(平日16:30)※ナイター営業日あり
遊園地1日券:大人5,400円〜7,900円 / こども(7〜12歳)3,800円〜5,600円 / 幼児(4〜6歳)1,800円〜2,700円
リゾート1日券(ゴンドラ・室内プール込):大人6,300円〜9,100円
羊蹄ゴンドラ往復券:大人・こども共通2,400円(6歳以下無料)
駐車場:普通車1,000円
※料金は時期・曜日により変動。オンライン購入で割引あり。最新情報は公式サイト(rusutsu.com)でご確認ください。
施設名:道の駅230ルスツ
住所:北海道虻田郡留寿都村留寿都127-191
電話:0136-47-2068
営業時間:9:00〜18:00(4月〜10月)、9:00〜17:00(11月〜3月)
料金:駐車場無料
駐車場:普通車50台・大型車5台(無料)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。
ルスツ温泉
道の駅から近いところに「ルスツ温泉」があります。地元の方が多く利用する日帰り温泉施設で、観光地の温泉とは異なる落ち着いた雰囲気です。泉質はナトリウム・塩化物泉で、源泉100%のお湯です。一般料金500円(65歳未満)とリーズナブルで、ドライブの疲れを取るのには十分でした。タオルやシャンプー類は持参するか受付で購入できます。
施設名:ルスツ温泉
住所:北海道虻田郡留寿都村字留寿都156番地54
電話:0136-46-3453
営業時間:11:00〜21:00
料金:一般(65歳未満)500円、65歳以上300円、小中学生200円
駐車場:8台(無料)
※変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。
夕日が見える渚公園|洞爺湖ロングラン花火
洞爺湖温泉街の湖畔には「洞爺湖百年記念」の切手型フォトフレームや、北海道洞爺湖サミットを記念した「宣言の地碑」があります。温泉街散策のついでに立ち寄れるスポットです。
夕日が見える渚公園は温泉街から車で15分ほど、財田湖畔キャンプ場の隣あたりにあります。


洞爺湖では4月下旬から10月末まで、毎晩20:45から花火が打ち上げられます。渚公園からは花火は見えませんが、温泉街の湖畔沿いを少し歩くと見られます。湖面に花火の光が反射する様子が見えました。


渚公園には車中泊禁止の看板がなく、私たちが訪れた時にも複数のキャンピングカーが停まっていました。24時間使えるトイレもあります。洞爺湖温泉周辺は駐車禁止や宿泊禁止の場所が多い中、ここは駐車して夜を過ごせる数少ない湖畔のスポットです。

施設名:渚公園
住所:北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
利用時間:24時間開放
料金:駐車場無料
設備:トイレあり
花火大会:4月下旬〜10月末 毎晩20:45〜(天候により中止あり)
※変更になる場合があります。訪問前にご確認ください。
今日のドライブルート
明日は洞爺湖周辺を探索してみたいと思います。
ではまた。
